やさしい時間をゆったり、たっぷり、ゆとりの心でおもてなし【宮城県 ホテルニュー水戸屋】

宮城
やさしい時間をゆったり、たっぷり、ゆとりの心でおもてなし【宮城県 ホテルニュー水戸屋】
江戸初期創業からの歴史を紡ぐおもてなしの宿
43 Views
公開日:2022.09.24
|
更新日:2022.09.24
仙台市街の西方、澄んだ流れを見せる名取川に沿って秋保温泉の温泉街が広がります。“仙台の奥座敷”と呼ばれる秋保温泉は、同じ宮城県の鳴子温泉と福島県の飯坂温泉とともに「奥州三名湯」とされる温泉地です。 秋保温泉の歴史はなんと古墳時代まで遡ります。第29第欽明天皇の皮膚病が秋保の湯で治ったことから「名取の御湯」の称号を賜ったとか。それ以来、秋保温泉は皇室の御料温泉の一つとして、長野県の「信濃御湯」(別所温泉)、「犬養御湯」(野沢温泉)と共に「日本三御湯」として知られる温泉になりました。戦国時代には、青根温泉や鳴子温泉と同じく伊達政宗公が愛した温泉でもあり、江戸時代には伊達家の御殿湯が造られて、地元の多くの人々が利用しました。 今では、趣のある近代的な大小の旅館・ホテルが立ち並ぶ東北きっての温泉地です。仙台駅から無料シャトルバスで40分ほど、温泉街のほぼ中央部に位置する「ホテルニュー水戸屋」は、そんな秋保温泉で多くの人々を迎え、癒しながら歴史を紡いできた老舗の湯宿です。
JTB 地域ナビゲーター 宮城担当 原田 陽子

目指すおもてなしは「また来たいね。」と思ってもらえること

ラウンジから眺められるよく手入れされた中庭に心が和む
ラウンジから眺められるよく手入れされた中庭に心が和む
入浴場が1つだけだったという秋保に、宿ができ始めたのは江戸時代になってから。このお宿の始まりは、そんな江戸時代の初め頃の寛永年間(1630年代)の湯治場だといいます。 眩しいほど爽やかな新緑の緑、燃えるような見事な紅葉、静かに白く輝く雪景色、四季折々の景観が楽しめる日本庭園を持つニュー水戸屋。「水戸屋」の名は、創業者が常陸・水戸の出身であったことから。7階建ての紅葉亭を中心に、6階建ての白梅亭・新白梅亭、5階建て新紅梅亭の4棟が繋がる客室棟のほか、庭園内を歩いて3分のところに夏期オープンのバーデンプールを備えた「ホテルニュー水戸屋 アネックス」も。 「ゆったり、やさしい時間」をコンセプトにするだけに、ロビーラウンジから客室、お風呂、庭園、にこやかなスタッフの接客まで、ホテル全体がゆったりと心地の良い雰囲気に満たされています。「花の時」と名付けられたティーラウンジで、庭園を眺めながらホテル自慢の特製シュークリームとコーヒーを味わうひと時はまた格別。 緑豊かな庭園内には日本の陶芸界を代表する作家の秀作が展示された「蔵美術館」もあり、館内にはエステサロンやカラオケルームも完備。アネックス棟の夏期オープンのバーデンプールは、25m温水プールを中心に歩行浴や寝湯、屋外に子ども用プールもあって、グループや家族連れで楽しめます。

和の造りに安らぎを感じるゆとりのお部屋で寛ぐ

緑を眺める明るい新白梅亭の和室(一例)
緑を眺める明るい新白梅亭の和室(一例)
客室は、各棟の3階以上に、和室をメインに洋室を含む166室。アネックス棟20室。リーズナブルな10畳和室がメインの白梅亭、同じくスタンダードタイプの新紅梅亭、格調高い近代和風の新白梅亭、特別室や半露天風呂付客室のある紅梅亭など、全室バス・トイレ付きです。 眺めのよい紅梅亭最上階7階に5室ある特別室は、広い和室にリビング付きの「春日野」、洋室ツインと和室2室の「月の桂」、洋室ツインと和室1室の「白加賀」など、すべて造りが異なっています。「三吉野」は、リビング付き和室の「三吉野」と、ツインベッドルームの「三吉野」があってコネクティングルームになります。新白梅亭3階に1室ある特別室「御所紅」は、和室2室にリビングルーム、トイレが2つある広い客室でグループや家族連れにおすすめです。 人気の温泉半露天風呂付客室は紅梅亭の4階に3室。「春日紅」はツインベッドにデイベッド、ソファもある温泉リゾート気分を満喫できる造り。和室に2つのリビング、八角形の半露天風呂が特徴の「武蔵野」、ツインベッドルームと和室、リビングがある「八重旭」。3室とも和モダンな異なる造りで、窓を開けると半露天になる大きな湯船のお風呂で温泉を独り占めできます。 マットレスタイプの低床ベッドを設置した和洋室はお年寄りにも好評。アネックス棟にはワンちゃん(小型犬)と一緒に泊まれる客室もご用意。

選べる楽しさで美味しさアップ、プリフィックススタイルの夕食が評判

御食事処「思いのまま」で味わえる、料理長の味舞台の一部(イメージ)
御食事処「思いのまま」で味わえる、料理長の味舞台の一部(イメージ)
楽しみな夕食は、宿泊プランによって御食事処「思いのまま」かダイニングレストラン「岩清水」のいずれかで。どちらの食事処でも、三陸の新鮮な海の幸をはじめ、蔵王山麓の山の幸、仙台平野で育てられた野菜など、地元の食材を中心に、たっぷりと郷土の味を堪能できます。 おすすめは、和モダンな造りの御食事処「思いのまま」。調理のライブが見られるオープンキッチンのある食事処で、テーブル席に半個室タイプの席、カウンター席と3タイプをご用意。そして、何といってもここでの最大の魅力は、席についてからメイン料理をその場で選べるプリフィックススタイルのお料理。季節によってメインのお料理の内容が変わることもありますが、「牛サーロインステーキ」や仙台名物「厚切り牛タン岩塩焼き」、「親方おまかせの白身魚の鱶鰭[ふかひれ]あんかけ」、「鯛のしゃぶしゃぶ」など、数種類から一人ずつお好みの2品を選べるのです。ほかにも、前菜や新鮮な魚介のお造りなど、季節感たっぷりのお料理が出て大満足。 ライトアップされた日本庭園を眺めながら食事ができる「岩清水」では和会席膳を。一品一品丁寧で美しい会席料理を、定番から希少なものまで揃う日本酒と一緒にどうぞ。地元の酒蔵「一の蔵」とコラボしたオリジナル日本酒「白梅」と「紅梅」もおいしいですよ。朝食会場にもなっていて、朝には約30種以上のメニューが揃う和洋バイキングをここで。その場で焼いてくれるだし巻き卵はぜひ。

趣向を凝らした3つのお風呂、秋保の名湯で美肌美人になる

風情ある小滝を眺めて入る「水心鏡」の「満月風呂」
風情ある小滝を眺めて入る「水心鏡」の「満月風呂」
お宿の自慢のお風呂は3つの浴場からなる「薬師の湯」。泉質は、湯冷めしにくく、肌にもいいナトリウム-塩化物泉。ロビーから一番奥にあるのは「梅の粧」。その手前にある「水心鏡」と「月宮殿」は、脱衣室はそれぞれありますが、中で繋がっていて一度に両方の湯浴みが楽しめます。どの浴場も露天風呂付きで、「梅の粧」と「月宮殿」にはサウナも。男女入替制なので3つの浴場で16趣の湯船めぐりができますよ。 梅の粧は、大きな湯船に三角風呂、ひょうたん風呂のある内湯に、大きな丸みのある岩組の露天風呂を備えた浴場。3つの浴場の中で、一番大きな湯船がある内湯をもつ月宮殿は、湯船に架かる橋を渡って露天風呂へ。檜樽風呂や洋風陶器風呂、三日月風呂、檜丸太風呂、間仕切り壁のハートの窓がキュートな露天岩風呂とたくさんの湯船が揃っています。流れ落ちる小滝の水音を聴きながら庭園を眺めて入る露天風呂「満月風呂」と一人用の陶器風呂がある水心鏡は内湯も風情があります。秋の紅葉時期や冬の雪見風呂も風情があってまさに、日本のお風呂。 秋保の里山を眺めながら湯浴みが楽しめる温泉貸切風呂もあります。丸い浴槽が特徴の「桜鏡」と「玉英」、一番大きな湯船の「流芳」の3つを完備。気兼ねのないプライベートな温泉入浴は、やっぱり貸切風呂ですね。 ▶宿の基本情報・アクセス・地図はこちら
記事一覧へ戻る
国内の新着記事
すべての記事から探す
記事一覧へ戻る