温泉三昧、美食三昧がかなう鳴子温泉の老舗ホテル【宮城県 源蔵の湯 鳴子観光ホテル】

宮城
温泉三昧、美食三昧がかなう鳴子温泉の老舗ホテル【宮城県 源蔵の湯 鳴子観光ホテル】
JR鳴子温泉駅から徒歩3分と抜群のアクセス
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公開日:2023.03.29
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更新日:2023.03.29
宮城県の北部、緑豊かな山あいを縫うように流れる江合川(荒雄川)と、並行して走る「奥の細道湯けむりライン」の愛称をもつJR陸羽東線に沿って湯けむりを上げる鳴子温泉郷。山形県との県境近くに位置するこの鳴子温泉郷は、「鳴子温泉」、「東鳴子温泉」、「川渡温泉」、「中山平温泉」、「鬼首温泉」の5つの温泉地からなる温泉郷です。 国民保養温泉地に指定されている鳴子温泉郷の中でも、最も大きな温泉地が鳴子温泉。福島県の飯坂温泉、宮城県仙台市の秋保温泉とともに “奥州三名湯”の一つに数えられている温泉地です。その歴史は古く、『続日本後記』には、平安時代前期の837年に潟山が大噴火を起こして温泉が湧き出した、という記述があるそうです。多彩な泉質と豊富な湯量で、江戸時代中頃からは湯治場として親しまれてきました。 今も、どこか懐かしいレトロな雰囲気を漂わせている鳴子温泉街。その一角に堂々とした姿で立つ「源蔵の湯 鳴子観光ホテル」は、そんな鳴子温泉きっての老舗宿です。
JTB地域ナビゲーター 宮城担当 原田 陽子
ティーラウンジ「四季」では15~18時にフリードリンクのサービスも
ティーラウンジ「四季」では15~18時にフリードリンクのサービスも
2023年リニューアル。鳴子温泉のおみやげとオリジナル商品をご用意
2023年リニューアル。鳴子温泉のおみやげとオリジナル商品をご用意
「源蔵の湯 鳴子観光ホテル」の歴史はおよそ400年前、江戸時代初期の1620年頃から始まるとか。代々鳴子温泉の湯守を務めた湯宿の一つで、かつては宿の創業者・大沼源蔵の名から「源蔵湯旅館」という屋号でした。現在の宿名にある「源蔵の湯」にはそんな歴史的な所縁があるのですね。創業当初から守り継がれている自家源泉の温泉は、湯色が日によって変わるという美肌の湯。温泉はもちろん、食にもこだわりがあり、和牛の旨味をダイレクトに味わえる鉄板焼きは、ぜひ食べてもらいたいです。

ゆったりとした広さの和室で、鳴子温泉の湯旅をのんびり楽しむ

ゆっくりと落ち着ける西館の和室の一例
ゆっくりと落ち着ける西館の和室の一例
お宿の客室棟は鉄筋11階建ての西館と7階建ての東館からなり、西館は鳴子温泉ではもっとも高い建物です。広々としたお部屋は西館、東観とも4階以上にあって、併せて約100室と規模の大きなお宿です。全室バス・トイレ付きで、和室を中心にツインルームや和洋室の特別室があります。 気のおけない仲間や連泊での利用におすすめなのは東館のお部屋。気軽にリピートできるリーズナブルな価格設定です。女性グループや夫婦などのカップルなら眺めのよい西館客室を。いずれも10畳から13畳の広さがあって、人数、目的に合わせたお部屋が選べます。
2021年にリニューアルした2室の西館特別室
2021年にリニューアルした2室の西館特別室
東館、西館それぞれの特別室は、家族揃っての記念日旅行などにおすすめです。東館特別室はソファーを配した居間、次の間、ツインベッドルームのあるゆったりとしたレイアウト。角部屋ならではの開放感が魅力。2021年にリニューアルした2室の西館特別室は広々としたリビングに、和モダンなツインベットルームのある洗練されたデザインのお部屋。このお部屋だからこその特別感は、窓際のデイベッドで見る最上階ならではの四季折々の鳴子温泉の眺め、といって間違いありません。

代々受け継がれてきた自家源泉の温泉は、お肌すべすべの美肌の湯

御影石造りの内湯と檜の露天風呂がある「源蔵の湯」
御影石造りの内湯と檜の露天風呂がある「源蔵の湯」
お宿自慢の温泉は、創業当初から守り継がれてきたという自家源泉です。泉質はかつて硫黄泉という泉質名だった含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉で、泉温は70度を超える高温。炭酸水素塩泉は、古い角質を取り除きお肌がすべすべになる美肌の湯として知られています。このお宿の温泉も、“天然の保湿成分”と呼ばれるメタケイ酸が多く、水素イオンの濃度(pH値)も7.0とアルカリ性が高いまさに美肌の湯です。お湯の色はその日によって色合いが違い、乳白色であったり、無色だったり、湯の花が舞っていたり。温泉らしい硫黄の匂いも強かったり、弱かったりと自然の不思議を感じます。入浴の適温にするために加水をしていますが、源泉の成分が強いため肌にはちょうど良い状態に。もちろん、慢性婦人病やきりきず、糖尿病などさまざまな症状にも適応していますよ。
風情ある女性用大浴場「静香の湯」の露天風呂
風情ある女性用大浴場「静香の湯」の露天風呂
西館3階にある浴場は、旧屋号「源蔵湯旅館」の名を冠した開放感のある男性用大浴場「源蔵の湯」と、奥州に逃れて来た源義経の側室・静御前にあやかった女性用大浴場「静香の湯」、それにリラクゼーションルームが設置された「湯音[ゆね]の小路」に並んである3つの貸切風呂の計5カ所。 大浴場は、それぞれ内湯に御影石造りの湯船と打たせ湯、上がり湯、外に檜造りの露天風呂を完備しています。内湯と露天風呂には自慢の温泉が掛け流しで満たされていて、お湯に浸かれば日頃の疲れもゆるゆると消えて行くようです。さらりとした湯ざわりでつい長湯をしそうですが、温泉成分が強いので湯あたりにはくれぐれも注意してくださいね。
貸切風呂「壱の湯こはく」は窓からの眺めが抜群
貸切風呂「壱の湯こはく」は窓からの眺めが抜群
満天の星空の眺めや澄んだ風が肌に心地いい3つの有料の貸切風呂は、女将ならではの心遣いが感じられる設えが好評です。信楽焼の織部釉で緑色の円形湯船が素敵な「弐の湯もえぎ」、ヒバ造りの湯船の「参の湯やまぶき」は2~3名用。広い浴室にヒバ造りの大きな湯船を置いた「壱の湯こはく」は、5~6人で使用できる上、車イスで浴室まで入れるバリアフリー仕様です。いずれもお湯は温泉で、お湯に浸かりながら大きな窓から眺める鳴子温泉の景観が心身共に完全リフレッシュしてくれます。

宮城の食に鳴子の食、四季を盛り込んだこだわりの本格鉄板焼きに舌鼓

日高見牛の鉄板焼き付き和食膳(イメージ)
日高見牛の鉄板焼き付き和食膳(イメージ)
エースセレクト特選の仙台牛の鉄板焼き和食膳の一部(イメージ)
エースセレクト特選の仙台牛の鉄板焼き和食膳の一部(イメージ)
創業当初からの「こだわりの料理をお客様に届けたい」という想い。季節の旬や郷土の味を取り入れた彩りも豊かな夕食のプランはどれも魅力的です。 素材は、世界有数の漁場として知られる三陸沖で獲れる多種類の魚介類、徹底した肥育技術で飼育されたブランド牛肉、地元農家の旨みや甘みが強い新鮮な野菜、宮城が誇るお米「ひとめぼれ」など多彩。それぞれの素材の個性を見極め、素材本来の味を活かすように調理するのは、腕の確かな料理人たちです。 季節ごとに変わる献立の中で、特に力を入れているのはブランド牛を使用した鉄板焼きや陶板焼き。宮城県北東部の登米市で生産される「みちのく 日高見牛[ひだかみぎゅう]」は、銘柄米の稲わらを飼料として育てた肉牛で、香ばしい脂身と深い味わいの赤身が特徴。日高見牛鉄板焼きコースでは、9種の小鉢に日高見牛のステーキ、旬の具材たっぷりの魚介鍋など、おもてなしの心に溢れた美味が並びます。 一方、仙台牛は、きめの細やかさや霜降りと赤身のバランスなど、最高ランクの格付けを得た宮城県内で肥育された肉牛。仙台牛鉄板焼きコースでは、極上A5の仙台牛のまろやかな風味と、牛肉の脂のとろけるような味わいと甘さを堪能できます。 食事処は4階のダイニング「はまなす」か、東館2階の“里山の蔵をイメージした大人の空間”というキャッチフレーズがピッタリの「鳴子ダイニング 蔵饗人[クラウド]」の2カ所。エースJTBのプラン利用者は「蔵饗人」の個室タイプの席でゆっくりとディナーを味わえます。

外湯めぐりにこけしの絵付け、鳴子温泉の魅力を再発見

思い出作りにピッタリのオリジナルこけし作りを体験
思い出作りにピッタリのオリジナルこけし作りを体験
「鳴子温泉の楽しみは?」と尋ねれば、このお宿のスタッフは笑顔でたくさん教えてくれます。周辺に見どころはたくさんあるのですが、浴衣を着ての温泉街の散策は一押しです。おみやげに格好の伝統の鳴子こけしは温泉街にある工房で絵付けが楽しめますよ。お宿のフロントでもらえる無料チケットで共同浴場「滝の湯」の入浴もぜひ体験を。時間があれば、鳴子温泉駅からJR陸羽東線の2両列車に乗って鳴子御殿湯駅や川渡温泉駅など、小さな駅を訪ねるプチローカル列車旅をするのも一興です。 ▶宿の基本情報・アクセス・地図はこちら
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