開放的な空間に湯気が昇る大浴場の向こうには、自然を望む露天風呂もあります
公開日:2024.08.05
|更新日:2024.08.05
創業文化元年(1804)の老舗温泉宿「山形屋」は、2024年に温泉内風呂付和洋室を新たに設けるなど、時代に合わせてより快適に進化を続けています。日本三名泉の下呂温泉は、肌がしっとりと潤う“美肌の湯” として知られ、大浴場、露天風呂、貸切露天風呂、客室の半露天や温泉内風呂などで存分にくつろぐことができます。夕食は飛騨牛や地元の食材などを色とりどりに盛り付けた会席料理。目と舌でゆっくりと味わいましょう。レトロな温泉情緒が漂う下呂温泉街までは歩いて約2分と近いので食後や浴後の散策におすすめです。あちこちにある無料の足湯は撮影スポットとしても人気があるので、足休めをしながら風情を感じる1枚を写真に収めてみたいですね。
リニューアルされた快適空間が続々登場の新客室でのんびり過ごす
2024年にリニューアルされた呂尚館の広々とした新しい客室
4階建ての呂尚館と8階まである陶川閣、5階から最上階の11階に客室がある大観荘の3棟からなる山形屋。飛騨川のせせらぎが一番よく聞こえる呂尚館の客室は2024年にリニューアルされ、ツインベッドに畳コーナー、広縁に露天風呂が付いた温泉内風呂付和洋室と、オーバーヘッド型のシャワーが全身を包み込むシャワーブース付和洋室の2タイプ15室が誕生しました。和のくつろぎと洋の機能性を兼ね備えた広々とした和洋室は、それぞれ定員が4名までなので、夫婦や家族、グループまで人数に応じて快適に過ごせます。
陶川閣の客室は、2022年にリニューアルされた展望半露天付客室の和風スイートルームや和風ツイン。2023年に飛騨川を望むモダンな空間にリニューアルした和洋室、15畳と5畳の広い和室で最大8名まで宿泊できる和室大部屋など、2人で気兼ねなく露天風呂に浸ったり、家族揃って和やかに過ごしたり、旅の目的や楽しみ方で選べる個性的な客室が揃っています。
12畳の和室に7.5畳の次の間、リビングを備えた特別室「すいほう」
また、大観荘の最上階にはツインベッドルームがある「きくすい」、和室が二間ある「すいほう」の贅を極めた特別室があります。12畳にゆったりとソファーでくつろげる広縁が付いた和室、リーズナブルに利用できるツイン・ダブル・シングルの洋室もあります。
下呂温泉の湯を、四季の移ろいを愛でながら満喫しましょう
竹やもみじの緑陰が気持ちよく、その向こうからは飛騨川のせせらぎが聞こえてくる露天風呂。
広々とした大浴場は、開放感抜群。窓ガラスも大きく、四季折々の景観もご覧いただけます。
飛騨川のせせらぎや四季折々の風景、夜の月明かり。変化に富んだ自然の景観を目の前で眺めながらゆったりと湯に浸れる山形屋の温泉。大観荘の2階には、時間帯で男女が入れ替わる大浴場と併設の露天風呂があり、肌が滑らかになると評判のアルカリ性単純温泉の湯を満喫しながら心身を癒すことができます。
趣が異なる2つの貸切露天風呂(要予約)。自分たちだけの美しい景観を楽しみましょう
飛騨川沿いにはせせらぎが聞こえる場所に、貸切露天風呂「星篭(ほしかご)」と「花舞(はなまい)」があります。春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪見と季節ごとに変わる美しい景色を温泉に浸り眺めながら、自分たちだけの時間が過ごせるので、ぜひ訪れてみましょう。1回45分で、宿泊者は午後の時間帯(要確認)に利用できます。
また、「湯めぐり手形」があれば、下呂温泉の手形加盟旅館の中から三軒の風呂に入浴することができます。趣やスタイルが異なる旅館で湯巡りを楽しみたい方はフロントで販売しているのでチェックしてみましょう。
飛騨牛と旬の食材の魅力を引き出した料理の数々を会席料理でいただく
目に美しく、舌が喜び、笑みがこぼれる、山形屋の会席料理(イメージ)
夕食は厳選した食材のおいしさを引き出し、丁寧に仕上げたこだわりの会席料理です。基本会席の「口福会席」、メインの飛騨牛を陶板焼き・朴葉味噌焼き・しゃぶしゃぶ・すき焼きから好みに合わせて楽しめる「選べる会席」、飛騨の四季の恵みを揃えた「飛騨美食会席」、極上の飛騨牛をさまざまな調理法で味わえる「A5飛騨牛三昧会席[特上]」などがあり、何度訪れても新しい味覚の発見があるはずです。
ほかにも、郷土料理の「地鶏のけいちゃん」や「川魚塩焼き」などの一品料理も充実しているので、地酒と一緒に飛騨の味覚を食べ尽くしましょう。
食後は浴衣に着替えて温泉街へ。山形屋の下にある飛騨川沿いの遊歩道もせせらぎが心地よくおすすめの散策路です。山形屋に戻ったら、ロビーに隣接したカフェラウンジ「流」でひとときを過ごし、大浴場と露天風呂で夜の景観と星空を眺めながらゆったりと時の流れに身をまかせてみるのはいかがでしょうか。