静寂の宿で心のこもったおもてなしを体感
杉木立に囲まれた静かな佇まいの建物は、皇居新宮殿の設計も手がけた名建築家、故・吉村順三によるもの。開業当初の7部屋から始まり、長い歳月のなかで増改築を繰り返すことで、いまの姿になったといいます。
お部屋は本館と東館、そして庭園側の離れにあり、和室を中心に和洋室や和室ツインなど、多彩なタイプが揃います。おすすめは、杉木立の日本庭園を囲むように雁行に配置された離れの和室。内風呂にも嬉野温泉の美肌の湯を引いているので、お部屋にいながらにして温泉を楽しめます。庭の風情を眺めながら、ゆるりとしたひとときをお過ごしください。
東館や離れの特別室は、広々とした造りが魅力。親子3世代での利用にもおすすめです。
多彩な湯めぐりで嬉野温泉の名湯を満喫
館内に大浴場は2つ。2、3階にある「四季の湯」は、緑に囲まれた明るくて開放的な空間です。B1の「滝の湯」は、その名のとおり滝が自慢。滝をしつらえた庭園や、水面から見え隠れする鯉の姿を愛でながら、美肌の湯を楽しめます。
さらに、グループ館である椎葉山荘の「山の湯」「しいばの湯」、清流の「紅梅の湯」を全て利用することができます。専用の無料送迎車付なので、気軽に湯めぐりをお楽しみください。
おもてなしを食に表現。佐賀の四季を感じる会席膳を
夕食は、日本の旅館の伝統や文化様式を真摯に受け継ぐ会席料理で。佐賀の食材にこだわっており、山海からの郷土の素材を、趣向をこらした料理に表現しています。有田焼など、器にもこだわっているので、和の風情を満喫できます。
朝食では、大正屋自家製の「とろける湯どうふ」をはじめ、佐賀の味覚をふんだんに使った和定食を楽しめます。お茶の産地として有名な嬉野ならではの、「茶粥」もぜひお忘れなく。