250余年の歴史を継ぐ老舗料亭、珠玉の小宿にリノベーション【広島県 おのみち帆聲】

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250余年の歴史を継ぐ老舗料亭、珠玉の小宿にリノベーション【広島県 おのみち帆聲】 | JTBリモートコンシェルジュ トラベルコンサルタントのおすすめ旅
風情たっぷりに佇む小さな宿「おのみち帆聲」
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公開日:2022.07.17
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更新日:2022.07.17
古くから海運業で繁栄し、独自の文化を築いて来た港町、尾道。瀬戸内海に浮かぶ向島を対岸に見て、尾道水道に面して市街が広がり、数々の社寺が街を見下ろすように佇んでいます。「文学の街」、「映画の街」、「坂の街」とも呼ばれ、近年はアニメの舞台にもなってアニメファンの聖地の一つにもなっています。 そんな魅力溢れた尾道市街の一角に2020年12月にオープンしたのが「料亭 小宿 おのみち帆聲」。コンセプトは「心満ちる、和モダンクラシック」。江戸時代創業の料理宿の歴史ともてなしの心を受け継ぎ、和モダンクラシックなデザインの館内装飾や客室内装、美しく味わい深い料理、女性客に配慮した温かなおもてなしがうれしいお宿です。お宿の特性上、小学生未満のお子様の宿泊や入館を受け付けておらず、大人の時間を楽しみたい方にもおすすめです。

「食の和モダンクラシック」を追求する「おのみち帆聲」ならではのこだわり

しっとりとした風情が漂う玄関先
お宿の創業は江戸時代。江戸後期の1774 年作の屏風絵にも描かれている料理宿「胡半[えはん]」が始まりです。別名「濤聲帆影楼」と呼ばれ、幕末には芸州や長州の藩士たちに、明治には伊藤博文にも愛された宿でした。昭和初めの1935年に料亭「藤半」となり、それを引き継いで誕生したのが「おのみち帆聲」です。その長い歴史の中で引き継がれて来たのは「料理」を主体とする営業。山海の幸が味わえる地だけに、素材選び、調理、器などにもこだわりがあり、調味料には明治時代の1884年から続く尾道の「杉田与次兵衛商店」のお酢、室内ドリンクは1878年創業の尾道の老舗「今川玉香園茶舗」の紅茶や煎茶など、瀬戸内・尾道ならではの地域産品を使用していて、尾道の伝統や特有の食文化が感じられます。

和モダンクラシックのお部屋が尾道の夜を心に残る思い出に

尾道市街を眺めるバルコニー付きの和モダンルーム
「心満ちる、和モダンクラシック」がコンセプトのお部屋は、それぞれが意匠を凝らした趣の異なる5タイプ11室。1室を除き和室にベッドを設置したバス・トイレ付きです。おすすめは港町を眺めるバルコニー付きの和モダンルーム。香りのよい檜風呂も備えています。角部屋のプレミアルームは専有の坪庭がある客室で、唯一の檜半露天風呂付きです。4人まで泊まれるデザイナーズトリプルやデザイナーズダブル、ガーデンツインは、肩と腰を適度な水流の刺激で温め癒してくれるシステムバス「楽湯RAKU-YU-」付きで、女性のお客様に好評。 お部屋にはコーヒーマシーンや尾道紅茶なども用意されているので、お茶を飲みながら旅のプランを練るのもいいですね。

「おのみち帆聲」スタイルの食事で尾道の食文化を体感

鯛釜飯(写真は2人前)が付いた本格創作和会席(イメージ)
お食事はダイニング&ラウンジ「涛-Tou-」で。お料理は、伝統の懐石料理をベースに、素材本来の味を生かしながら、食材の組み合わせや味付けに現代風のアレンジを加えたもの。このお宿ならではの“食の和モダンクラシック”の本格創作会席です。食材は、布刈瀬戸の鯛や広島県産の牡蠣などの瀬戸内の魚介をはじめ、地元尾道ならではの地域産品や野菜など。器や盛り付けにもこだわった五感で楽しめるお料理で、お造りを檸檬塩やハーブオイル、土佐醤油などで食べるなど創作性にも優れています。なかでも名物料理の鯛釜飯は、焼いた鯛の骨と野菜からとった出汁で、炙った鯛の切り身とお米を一緒に炊き上げた香り高い逸品。 朝食は「しまなみ産 和朝食」。ごまだれと出汁を合わせた鯛茶漬けは、お刺身のままでもおいしい鯛の旨味が口の中に広がります。 ▶宿の基本情報・アクセス・地図はこちら
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