フランスのおすすめ美術館10選!有名作品を見てみよう

フランス
オルセー美術館
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公開日:2024.07.10
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更新日:2024.07.10

パリの三大美術館

パリを代表する「ルーブル美術館」「オルセー美術館」「ポンピドゥー・センター」はパリ三大美術館と呼ばれるほど訪問者数が多く、コレクションも充実しています。パリの美術館巡りでは外せない3つの美術館をご紹介するので、ぜひ旅程に組み込んでみてください。

ルーブル美術館

世界最大級のコレクションを誇るルーブル美術館は、パリを訪れるなら必見の美術館です。モナリザやミロのヴィーナスといった有名作品はもちろん、ラファエロやレオナルド・ダ・ヴィンチなどルネサンス時代を代表する巨匠の作品が多く揃っています。 ルーブル美術館の建物は中世の城塞を起源とした貴重な建築で、その後宮殿を経て美術館に姿を変えました。所蔵作品はルネサンスから19世紀のヨーロッパ絵画が中心ですが、エジプトやギリシャ・ローマのコレクションも充実しています。 展示空間が広大なため、1日で全ての作品を見て回るのは困難。事前に地図や配置を確認し、特に見たい作品をリストアップしておくのがおすすめです。

モナリザは必見

モナリザ ルーブル美術館で最も有名な作品といえば、レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「モナリザ」です。微笑みを浮かべる女性の肖像画で、モデルや背景には未だ謎が多く残された名作。 イタリア絵画展示室を抜けた一室にあるモナリザの前には、常に多くの人が並んでいます。ぜひ列に並んで正面からその謎の微笑みを見つめてみてください。吸い込まれるような表情に、目を奪われてしまいますよ。

オルセー美術館

オルセー美術館
オルセー美術館は、セーヌ川を望む古い駅舎を改装した美術館です。1800年代後半から1900年代初頭にかけてのフランス絵画がメインのコレクションで、印象派やポスト印象派の作品が充実しています。 館内は天井が高く開放的な空間で、窓から見えるセーヌ川やパリ市街の景色も絵画のよう。モネやルノワール、ドガなどの印象派の巨匠たちの代表作はもちろん、点描画法で知られるセザンヌや、日本で企画展が度々行われるほど人気なゴッホの作品も多数所蔵されています。 地上階と2階には彫刻ギャラリーもあり、ロダンの代表作「考える人」をはじめとしたコレクションの多さは圧巻!カフェやレストランも併設されており、アートと食事を楽しめる空間は、観光客だけでなく地元のパリジャンにも人気の美術館です。

ポンピドゥー・センター

ポンピドゥー・センター パリ中心部にあるポンピドゥー・センターは、パリ内でも最大規模を誇る現代美術館です。20世紀から現代に至る美術作品が充実しているのが特徴。 館内には複数の展示スペースがあり、キュビズムから抽象画まで多様な作風の作品を楽しめます。ピカソ、ジョルジュ・ブラック、ミロ、ルネ・マグリットといった巨匠たちの作品に加え、新進気鋭のアーティストのコレクションも揃っているのが見どころ。 建物自体がコンテンポラリーなデザインで、屋上にはパリ市街の景色を楽しめるカフェテラスもあります。また、コンサートやパフォーマンスアートなどのイベントが開催されることもあり、五感でアートを堪能できる空間です。

パリの有名美術館4選

三大美術館のほかにも訪れたい、パリの美術館をご紹介します。モネの「睡蓮」を楽しめる「オランジュリー美術館」や、ピカソの「泣く女」のある「ピカソ美術館」など名作を収蔵するミュージアムは見逃せません。

オランジュリー美術館

オランジュリー美術館 ©︎Sophie Boegly モネ「睡蓮」 オランジュリー美術館は、チュイルリー公園の近くのセーヌ川岸にある美術館です。印象派の作品が集まっており、特にモネの「睡蓮」が360度取り囲む、1階のギャラリーが有名。 光が差し込む明るく開放的な内装が特徴的で、かつては温室だった暖かな雰囲気を感じます。地下にも作品が展示されており、モネのほかにもルノアールやセザンヌ、マリー・ローランサンなどの作品が人気。 三大美術館のような規模ではなく、コンパクトにまとまっているので2時間あればすべて見て回れます。印象派好きにはたまらない、見応えのある美術館ですよ。

ピカソ美術館

ピカソ美術館は、スペイン出身の20世紀を代表する画家パブロ・ピカソの作品がメインの美術館です。 館内には5,000点以上の作品が収蔵されており、代表作「泣く女」をはじめ、ピカソの名作をじっくりと堪能できます。 天井や梁の装飾など建物の内装にも見所が多く、建築好きの方にもおすすめです。中庭からの眺望や屋上カフェも人気のスポット。アートを楽しみながらゆっくりと穏やかな時間を過ごせます。

プティ・パレ美術館

プティ・パレ美術館 プティ・パレ美術館は、18世紀から20世紀初頭にかけての絵画コレクションが豊富な美術館です。「プティ・パレ」は「小さな宮殿」という意味。その名の通り、宮殿のようなきらびやかな装飾が施されています。 古代から1900年代までと幅広い年代のコレクションが豊富で、特にドラクロワやクールベの作品が人気。モネやシスレーなど印象派以降の画家の作品も鑑賞できます。 1階には中庭とカフェも併設されているので、パリ散策の休憩スポットとしてもおすすめ。パリ市によって運営されている美術館なので、無料で入場できるのもうれしいポイントです。

中世美術館

国立中世美術館 ©Paris Tourist Office - Photographe : Marc Bertrand パリ国立中世美術館は、1-2世紀の古代ローマ時代の浴場跡に建設された建物です。館内には浴場時代の地下道が残されており、建造物自体が見どころのひとつ。 ステンドグラスやタペストリーなどの中世美術品が展示されているのが魅力で、特に有名なのが「貴婦人と一角獣」のタペストリーです。15世紀末に制作された大型タペストリーで、細部まで中世の技巧が詰まった名作。ぜひじっくりと鑑賞してみてください。

フランスのおすすめ美術館3選

フランス内には、パリ以外にも魅力的な美術館がたくさんあります。ドイツに近いアルザス地方の「ウンターリンデン美術館」や、暖かな気候が特徴の南仏ニースの美術館をご紹介します。ぜひパリから足を延ばして訪れ見てください。

ウンターリンデン美術館

ウンターリンデン美術館
アルザス地方のコルマールにあるウンターリンデン美術館は、13世紀の女子修道院を改装した美術館です。2015年に全面改装され、モダンな美術館に姿を変えました。 回廊部分の展示室は中庭が見渡せる造りで、11世紀から16世紀の作品が展示されています。グリューネヴァルトの「イーゼンハイムの祭壇画」が見どころなので、足を止めてじっくりと鑑賞してみましょう。 また、銅版画で有名なショーンガウアーの作品も所蔵しています。他ではなかなか見られない銅版画を、ぜひこの機会にお楽しみください。

シャガール美術館

シャガール美術館 シャガール美術館はニースの高級住宅地にある美術館です。1966年にマルク・シャガールが自身の作品「聖書のメッセージ」をフランスに寄贈したことから美術館建設が始まり、1973年に誕生しました。 美術館の規模は小さいですが、シャガールの代表作である「大型の宗教画」やステンドグラスなどが展示され、見ごたえがあります。4つの展示室で構成されており、約1時間ほどですべての作品を見て回れますよ。 また、シアタールームではシャガールの生涯を紹介する映像が流れています。美術館内にはカフェも併設されているので、作品の余韻に浸りながらゆったりと過ごすのもおすすめです。

マティス美術館

マティス美術館 マティス美術館は、画家アンリ・マティスが晩年に住んでいたニースの別荘地にある美術館です。マティス本人と遺族からの寄付により、580点以上の所蔵作品があります。 デッサンや版画、切り絵など多岐にわたる作品が展示されており、マティス好きにはたまりません。また、アトリエにあったマティスの所持品も展示されており、晩年の生活ぶりを知ることができます。 美術館となっているのは、17世紀のヴィラ・アレーヌという建物。マティスが最期を迎えたホテル・レジーナのすぐそばに位置しているため、作品とともにマティスの生きた空間を感じ取れます。

フランスの美術館巡りでアートに触れよう

本記事では、フランスでおすすめの美術館を10選ご紹介しました。「パリ三大美術館」と呼ばれる有名ミュージアムから、南仏のユニークな美術館まで、フランスには多様な美術館が点在しています。ぜひフランス旅行の醍醐味として、美術館巡りをお楽しみください!
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