小江戸川越のシンボル「時の鐘」ってなに?
「時の鐘」が建てられたのは寛永4~11年(1627~34)の間、当時の川越城主・酒井忠勝が、現在の場所に創建したものが最初といわれています。生活に欠かせない時間を知らせる鐘楼として、火災の度に建て替えられてきました。現存する「時の鐘」は4代目とされ、明治26年(1893)に発生した川越大火の翌年に再建されました。
高さ約16mの3層構造の塔ですが、残念ながら登ることはできず、外から眺めることしかできません。見る角度や空の色によって表情が変わるので、近くから見上げたり少し離れてみたりして、ベストな撮影ポイントを探しましょう
現在でも1日4回、6・12・15・18時に自動鐘打機による鐘つきが行われていて、人々に時を告げる役目を果たしています。環境庁主催の「残したい“日本の音風景100選”」にも選ばれた鐘の音に、耳を澄ましてみませんか?
時の鐘の情報
電話:049-222-5556(川越駅観光案内所)
住所:埼玉県川越市幸町15-7
料金:見学自由
時間:見学自由
休み:見学自由
駐車場:なし
川越を代表する伝統行事「川越まつり」を解説!
山車同士が道ですれ違う瞬間は迫力満点 写真提供:(一社)埼玉県物産観光協会/複製・再転載禁止
例年10月に開催される「川越まつり」は、江戸の「天下祭」を今に伝える小江戸川越最大の伝統行事。「川越氷川神社」の秋の祭礼を根源とした370年以上続くお祭りで、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。「蔵造りの町並み」を中心に、豪華な山車が川越の街を進む様子は圧巻です。
コロナ禍で2020・21年は中止となっていましたが、2022年には3年ぶりに開催されました。感染防止対策のため密集が避けられたり、規模が縮小されていたりと、一部制限はあったものの、かつての賑わいを取り戻しつつあるようです。2023年以降の開催については、公式ホームページに掲載されている情報などをチェックしてください。
実際の「川越まつり」に参加できない場合は、熱気を疑似体験できる「川越まつり会館」に訪れてみましょう。「川越まつり」でひかれる本物の山車や歴代ポスター、囃子の実演などを見ることができます。
縁結びのパワースポット「川越氷川神社」とは
江戸時代には川越城下の守護神・藩領の総鎮守として信仰されました
「川越氷川神社」は、約1500年前の欽明天皇2年(541)に鎮座した由緒ある神社。精密な彫刻が施された本殿は、県の重要文化財になっています。縁結びの神様として信仰を集めていて、良縁祈願を求める参拝者が数多く訪れます。
本殿脇にある回廊は、願いが書かれた絵馬がトンネル状になっている名物スポット。幸せを呼ぶ「絵馬トンネル」として話題を集めています。
1日限定20体のお守り「縁結び玉」は、身を清めた巫女が境内の小石を集めて麻の網に包み、神職がお祓いしたというもの。いただくと良縁に恵まれると評判です。
境内でひける「あい鯛みくじ」は、専用の釣り竿を使い運命の一匹を釣り上げるというユニークなスタイルの恋みくじ。鯛の尾に入っている紙には、出会いや恋愛についての事柄が詳しく書かれています。
川越氷川神社の情報
電話:049-224-0589
住所:埼玉県川越市宮下町2-11-3
料金:参拝自由
時間:8~18時
休み:無休
駐車場:なし(近隣のコインパーキング等利用)