奥秩父鉱泉郷
三峯神社参詣に便利な山間に点在する静かないで湯秩父市街から三峰山へは、清流荒川沿いに、秩父鉄道と国道140号が走っている。奥秩父鉱泉郷は、それらの沿線に点在する日野、白久、柴原などの温泉をいう。規模は大きくはないが、それぞれに秩父の山々を望み、山里の雰囲気を味わえる風情ある湯宿が多い。温泉は、泉温の低い鉱泉を浴用加温して利用するが、成分の豊かな良泉が多い。山頂に三峯神社を祭る三峰山の登山や、秩父湖の観光などの拠点におすすめだ。
奥秩父鉱泉郷の情報
所在地:埼玉県秩父市荒川小野原・荒川白久など
泉温:10~20℃
源泉:不明
湯量:不明
飲用:不可
泉質:単純硫黄冷鉱泉など
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性など
宿泊施設:6
アクセス:(公共交通機関)秩父鉄道武州日野駅下車。または白久駅下車(車)関越道花園ICから国道140号経由40km
名栗温泉
”木になる郷“がテーマの宿で奥武蔵の鉱泉を楽しむかつて江戸の城下町建設に使われた木材・西川材の産地であった名栗。名栗温泉は、鎌倉時代に手負いのシカが湯でケガを治しているのを、猟師が発見したのが始まりという歴史ある温泉だ。宿は大正時代に創業した一軒宿の「名栗温泉 大松閣」のみ。創業当時には、名栗渓谷の自然美を愛した歌人若山牧水が夫人とともに度々投宿し、以降多くの文人墨客も訪れた。周囲の緑が見渡せる男女別の展望大浴場の外には、露天風呂も設けられている。貸切風呂もあるほか、日帰り入浴も受付けている(営業時間等は要確認)。近くには名栗湖や名栗渓谷、子ノ権現、竹寺などがあり、ハイキングを楽しむ多くのハイカーが利用している。
名栗温泉の情報
所在地:埼玉県飯能市下名栗
泉温:17~18℃
源泉:2
湯量:約16リットル/分
飲用:不可
泉質:低張性アルカリ性冷鉱泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、痔疾など
宿泊施設:1
アクセス:(公共交通機関)西武飯能駅から国際興業バス名栗行きで40分、バス停:名栗川橋下車、徒歩5分(車)圏央道狭山日高ICから国道299号、県道70号経由20km
両神温泉
両神山麓に湧く効能高いツルツルの温泉日本百名山の一つ、両神山の麓に湧く温泉で、平成元年(1989)に600m掘削して湧出した。「国民宿舎 両神荘」に、肌がツルツルするpH9.1の強アルカリ性の名湯・すすきの湯が引かれている。両神荘の大浴場には石や岩造りの露天風呂もあり、日帰り入浴も可能だ(営業時間等は要確認)。両神荘から車で3分ほどのところにある日帰り入浴施設の「両神温泉 薬師の湯」は、道の駅に併設され、食堂や大広間、農林産物直売所、売店、個室休憩室もある。ともにハイカーや登山客によく利用されている。
両神温泉の情報
所在地:埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森
泉温:25.3℃
源泉:1
湯量:36.5リットル/分
飲用:不可
泉質:アルカリ性単純温泉
温泉効能:疲労回復など
宿泊施設:1
アクセス:(公共交通機関)西武西武秩父駅から小鹿野町営バス薬師の湯行きで50分、バス停:薬師堂下車、徒歩5分(車)関越道花園ICから国道140号、県道37号経由35km
四季彩乃湯
都心に近い温泉リゾート地でリフレッシュ秩父最大の宿泊施設である「ナチュラルファームシティ 農園ホテル」に湧く温泉。秩父市街を眼下に望むロケーションに立ち、奥秩父連山まで一望できる展望大浴場が魅力のホテルだ。露天風呂もある「四季彩乃湯」には、アルカリ性の単純泉が浴用加温されてたたえられている。農園ホテルを名乗るだけに、豪快なバイキングの他にも、薬膳会席料理や動物性のタンパク質を使用しないマクロビオティック料理なども味わえる。露天風呂付きの客室もあり、周辺には果樹園や農園が広がる。
四季彩乃湯の情報
所在地:埼玉県秩父市大宮
泉温:13.5℃
源泉:1
湯量:10リットル/分
飲用:不可
泉質:重炭酸ソーダ
温泉効能:神経痛、筋肉痛、疲労回復、冷え性など
宿泊施設:1
アクセス:(公共交通機関)西武西武秩父駅から車で8分。または送迎バスあり(要予約)(車)関越道花園ICから国道140号経由25km
新木鉱泉
220年の歴史を誇る鉱泉を引く一軒宿文政10年(1827)創業、約220年の歴史をもつ一軒宿の「新木鉱泉旅館」が源泉をもつ温泉。秩父三十四カ所札所めぐりの巡礼者や地元の湯治客で古くから賑わう宿だったが、現在は昔からの重厚な建物を活かしながらも、露天風呂付きの客室も4室ある洗練された宿となっている。硫黄分を含む鉱泉を浴用加温して使用しており、肌ざわりがなめらかなので「卵水[たまごみず]」とも呼ばれている。サウナや露天風呂も併設された大浴場で、たっぷり温泉を楽しめ、日帰り入浴も可能だ(営業時間等は要確認)。貸切風呂や露天風呂付き客室の浴槽にも温泉がたたえられている。新木鉱泉を使用したオリジナル温泉化粧水や石鹸も販売されている。
新木鉱泉の情報
所在地:埼玉県秩父市山田
泉温:14.8℃
源泉:1
湯量:8.5リットル/分
飲用:不可
泉質:単純硫黄冷鉱泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、慢性消化器病、切り傷、慢性皮ふ病、痔疾、慢性婦人病、美肌など
宿泊施設:1
アクセス:(公共交通機関)西武西武秩父駅から車で10分。徒歩だと1時間(車)関越道花園ICから国道140号、県道82号・11号経由24km
白久の湯(大竜寺源泉)
白久の湯(大竜寺源泉)(しろくのゆ(だいりゅうじげんせん))
大自然に囲まれた露天風呂の宿・谷津川館が一軒宿の湯百余年の湯宿の温もりを今に伝える奥秩父の白久の湯は、「谷津川[やつがわ]館」が一軒宿。原生林に囲まれた山間の閑静な宿だ。秩父鉄道白久[しろく]駅から徒歩15分、秩父三十四カ所第30番札所の法雲寺の門前にある。大浴場には、露天風呂もあり、谷津川のせせらぎを聞きながらの入浴を満喫できる。手間と時間を惜しみなくかけ、心を込めて提供する料理は、山川の幸、旬の食材も多用し、ボリュームも満点。宿泊者が無料で利用できる貸切風呂は、空いていれば何度でも入浴が可能だ。
白久の湯(大竜寺源泉)の情報
所在地:埼玉県秩父市荒川白久
泉温:19.7℃
源泉:1
湯量:不明
飲用:不可
泉質:フッ素イオン・メタほう酸を含む温泉法上の温泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、疲労回復、胃腸病、糖尿病、婦人病、美肌など
宿泊施設:1
アクセス:(公共交通機関)秩父鉄道白久駅から徒歩15分(送迎可・要予約)(車)関越道花園ICから国道140号経由37km
柴原温泉
秩父の山間に湧く硫黄分を含む鉱泉秩父七湯にも数えられ、約400年の歴史ある温泉で、奥秩父の静かな山間に湧く。カヤの木を使用した露天風呂が人気で、日本秘湯を守る会の宿でもある「かやの家」、手打ちそばが自慢で、日帰り入浴や昼食休憩(要予約)も可能な「柳屋旅館」の、2軒の宿がある。ともに硫黄分を含んだ冷鉱泉を浴用加温して浴場にたたえている。
柴原温泉の情報
所在地:埼玉県秩父市荒川小野原
泉温:9.6~11.4℃
源泉:不明
湯量:不明
飲用:不可
泉質:単純硫黄冷鉱泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、胃腸病など
宿泊施設:2
アクセス:(公共交通機関)秩父鉄道武州日野駅から車で7分(車)関越道花園ICから国道140号経由37km
和銅鉱泉
銅鉱山跡地に湧出する秩父の鉱泉秩父七湯で最も古い歴史をもつ、横瀬川沿いに立つ「和銅鉱泉 ゆの宿 和どう」が一軒宿。武田信玄が和銅金山を開いた当時に開湯したと伝えられる。日本最初の銅貨の和同開珎が、この地の銅から造られたことから、温泉名もそれに因んでいる。泉温10.5℃の「薬師の湯」と呼ばれる鉱泉は、露天風呂が付いた檜風呂・岩風呂(男女交替制)の2つの大浴場や貸切風呂にたたえられている。宿では日帰り入浴も受付けている(営業時間等は要確認)。
和銅鉱泉の情報
所在地:埼玉県秩父市黒谷
泉温:10.5℃
源泉:1
湯量:3.5リットル/分
飲用:不可
泉質:単純硫黄冷鉱泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、疲労回復、冷え性、皮ふ病、ストレス、切り傷など
宿泊施設:1
アクセス:(公共交通機関)秩父鉄道和銅黒谷駅から徒歩12分(車)関越道花園ICから国道140号経由19km
美やま温泉
川のせせらぎと鳥のさえずりにつつまれた静かな時をすごす宿横瀬川の清流を見下ろす宿。温泉の泉質は無色透明で、メタホウ酸を含み、肌がつるつるになる単純硫黄泉を、男性用大浴場の「夜祭風呂」、女性用大浴場の「女神風呂」にたたえている。また、独立した男女別の露天風呂、露天風呂付き客室なども備えている。横瀬川のせせらぎと鳥のさえずりにつつまれ静かな時をすごす宿。
美やま温泉の情報
所在地:埼玉県秩父市山田
泉温:13℃
源泉:1
湯量:不明
飲用:不可
泉質:単純硫黄泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、美肌など
宿泊施設:1
アクセス:(公共交通機関)西武西武秩父駅から無料送迎バスで15分(宿泊者のみ・要予約)(車)関越道花園ICから国道140号、皆野寄居有料道路経由25km
四季の湯温泉
埼玉の巨大リゾートに湧く温泉埼玉武蔵丘陵の森に包まれたリゾートホテル「四季の湯[ときのゆ]温泉 ヘリテイジリゾート」に湧出する温泉。首都圏最大級の天然温泉大露天風呂が自慢の「四季の湯温泉」には、男女別のひのき風呂、ジェットバス、サウナ、露天風呂のほか、個室露天風呂もある。塩分を含むナトリウム-塩化物泉は保湿効果もあり、入浴後は体がぽかぽかと温まる。日帰り利用も受付けている(営業時間等は要確認)。パターゴルフ場やテニスコート、夏期オープンの屋外プールなども備える、250室もの客室をもつ大規模リゾートホテルだ。
四季の湯温泉の情報
所在地:埼玉県熊谷市小江川
泉温:39℃
源泉:1
湯量:不明
飲用:不可
泉質:ナトリウム-塩化物泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、切り傷、やけど、慢性皮ふ病、痔疾、慢性婦人病など
宿泊施設:1
アクセス:(公共交通機関)東武森林公園駅から送迎バスで15分関越道東松山ICから県道47号経由10km