湯量たっぷりの温泉を緑豊かな庭園露天風呂でのんびりと浸る
6本の源泉から毎分720ℓと箱根屈指の豊富な温泉湧出量を誇る吉池旅館の温泉。男性用のお風呂には、庭園の樹木が一望できる庭園露天風呂と立ち湯もできる幅20mの大浴場、探検気分で湯が楽しめる洞窟風呂があります。女性用のお風呂には、石庭のような庭園露天風呂に総ひのき風呂と御影石風呂がある大浴場が隣接。そのほか、家族でゆったりと湯に浸れる坪庭を配し木の温もりに包まれた2つの貸切風呂(内湯)があります。
ガラス屋根で覆われた男性用の大浴場。長さ20mもありゆったりくつろげます
女性用の大浴場にある、古代ひのきを使った総ひのき風呂
温泉でリフレッシュしたカラダをさらに整えたいという方は、池の棟3階にある東洋整体ルームへ行ってみましょう。経絡つぼを中心に揉みほぐして自然治癒力を高めるソフト整体コースや足つぼコース、アロマセラピーなど温泉と整体を融合したメニューが揃っていますよ。
和の美しさと気品が感じられる温泉露天風呂付客室
1万坪の庭園を囲むように建つ3つの宿泊棟(本館・池の棟・山荘)の客室は5つのタイプがあり、約7割が庭園側に面しているので四季折々の風情を望むことができます。おすすめの客室は、温泉露天風呂付「四季の間」とガーデンビュー「和モダンツインルーム」。
「四季の間」は天然温泉の露天風呂を備えた客室が4室あり、ヒノキ風呂や岩風呂、多角形の風呂、湯船が2つ並ぶ風呂など趣が異なる露天風呂が特徴。間取りは和室がメインで2部屋と3部屋の違いはありますが、定員はいずれも2名〜5名と夫婦やカップルから家族、グループまでゆっくりと宿泊できます。
もう1つのおすすめ「和モダンツインルーム」は、洋室でありながら和のテイストを採り入れたラグジュアリーな空間。窓からは庭園はもとより箱根の山々を望むことができます。間取りは客室名のとおりツインルームで40㎡と広く、カップルや夫婦でゆったりと過ごすことができます。全2室しかない温泉半露天風呂付タイプとオーバーヘッドシャワーを備えた温泉シャワーブース付タイプがあります。本当は和室に泊まりたいけど足腰や布団の寝起きが辛いと感じる年輩の方にもおすすめの客室です。
ほかにも、5名から10名とグループ旅行に最適な「二間大部屋客室」、池泉回遊式庭園「山月園」が目の前に広がる山月園正面客室「池泉の間」など個性的な客室が用意されているので目的や過ごし方に合わせて選んでみたいですね。
庭園を間近に眺めながらこだわりの日本料理をいただく
料理の味もさることながら器の美しさにも目を見はります
相模湾や駿河湾の海の幸、箱根や足柄の大地の恵みをふんだんに採り入れた旬の食材を丁寧かつ繊細に、あるときは創造力を豊かに仕上げた日本料理が楽しめる吉池三献日本料理。庭園が目に前に広がる池の棟2階の「ダイニングルーム 放心亭」と本館2階にある「ラウンジ山月」では、四季の美しさを景色と器で、旬の味覚を料理の一品一品で感じながら堪能できます。朝食は素朴な味わいながらも素材と風味にこだわった朝食和食膳がいだだけます。
窓から庭園の景観を眺めながら料理が楽しめる「ダイニングルーム 放心亭」
「ステーキハウス吉池」は目の前の鉄板で調理してくれるパフォーマンスも魅力の1つ
また、和食のほかにも本館1階にはオープン以来40有余年、地元で愛され続けている「ステーキハウス吉池」があります。黒毛和牛が持つ本来の甘みと風味を目の前の鉄板調理で最大限に仕上げた味は格別。旨味を閉じ込め牛肉のたたき風やサクッとした衣の中に車海老の身がぎっしり詰まった大海老の鉄板焼きなどもおすすめの一品です。ランチメニューも用意されているので庭園の散策後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
歴史浪漫を感じる建築と四季を彩る木々や草花に魅了される
豊かな自然の姿を巡りながら日本の風情を楽しみましょう
約1万坪の敷地に広がる池泉回遊式庭園「山月園」は、鯉が泳ぐ大きな池を中心に春の桜や夏のサルスベリ、秋の紅葉、冬の梅など四季を通じて多彩な木々や草花が彩りを魅せます。園路を巡ることで豊かな自然の移ろいを間近で体感することができるので、ぜひ出かけてみましょう。
また、1904年に建てられた明治期の箱根を代表する和風別荘「旧岩崎家別邸和館」と徳川家16代目から継承されてきた茶室「真光庵」は必見。国登録有形文化財に指定されている由緒ある建築物なので、温泉地とは一線を画越す箱根の歴史が感じられます。自然の美しい景観は展望テラスからも眺めることができ、旧岩崎家別邸和館を取り囲むように箱根の山々が望めることからビュースポットとして人気です。庭園に面した本館1階のロビーには喫茶コーナーがあるので散策後の休憩に利用できますよ。