鮮やかな赤色が青空に映える【三ノ鳥居】
鳥居の鮮やかな赤と青空のコントラストにも注目 提供:鶴岡八幡宮
鶴岡八幡宮を訪れた際には、「三ノ鳥居」を通って参拝します。鶴岡八幡宮から由比ヶ浜へと一直線に伸びる「若宮大路」には3つの鳥居があり、海側から数えて3番目になるのが「三ノ鳥居」です。最上部の「笠木」と呼ばれる部分の両端が反り上がっているのは「反増(そりまし)」と呼ばれる技法。そびえたつ「三ノ鳥居」をくぐって、本宮をめざしましょう。
源平の栄枯盛衰に思いを巡らす【源平池】
2つの池の間には「太鼓橋」が架かる 提供:鶴岡八幡宮
源頼朝が武将・大庭景義と僧侶の良暹(りょうせん)に命じて造らせたのが、源平池です。源氏池に浮かぶ3つの島には「産」(繁栄)の願いがこめられ、平家池には「死」(衰退)を意味する4つの島が浮かんでいます。夏には蓮の花が咲き誇り、湖面に浮かぶ「白蓮」は源氏の白旗を、「紅蓮」は平家の赤旗を表わしていると伝えられています。春には満開の桜が咲き乱れるので、訪れる時期の参考にしてみてください。
国の重要文化財に指定された【本宮】
震災や火事による倒壊からの修復を経て今日に至る 提供:鶴岡八幡宮
「大石段」を上った先にあるのが本宮(上宮)で、晴れた日には由比ヶ浜より続く参道や鎌倉の街を一望できます。応神天皇(おうじんてんのう)・比売神(ひめがみ)・神功皇后(じんぐうこうごう)が祀られており、若宮(下宮)と合わせて国の重要文化財に指定されています。源頼朝公が幕府の拠点を鎌倉の地に構えた1180年以降、幕府の最重要祭事である流鏑馬や相撲は境内で行われました。それらは今日まで継承されており、一年を通じてさまざまな祭事が行われるため、いつ訪れても新たな発見があるでしょう。
●スポット情報
【鶴岡八幡宮(つるおかはちまんぐう)】
電話:0467-22-0315
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
料金:無料(宝物殿は大人200円、小人(小学生)100円)
時間:6時~20時30分
休み:無休