海を眺めるテラスの露天風呂、開放感と寛ぎを客室で味わう
「暁の抄」の露天風呂付客室はツインベッドのある和洋室
2階建ての母屋を中心に、「暁の抄」と「波の抄」の5階建ての客室棟が2棟立ち、さらに岬の先端へ向かって離れ「浜屋」が5棟並んでいます。「暁の抄」のダブルルーム15室以外は全て露天風呂付客室です。お部屋の露天風呂で温泉に浸かりたいなら離れ「浜屋」の予約を。
お部屋には作務衣が用意されていますが、母屋1階の浴衣処「ひとえ」には色・柄のステキな男女の浴衣や子ども用の作務衣もあります。柔らかな枕が苦手なら備え付けの「五代の梅枕 あんみん®」を。梅の種を使った通気性がよく適度な刺激が心地よい枕です。冷蔵庫の中には紀州の梅の梅ジュースを完備。DVDプレーヤーの貸し出しと同じく無料です。
客室数60室と最も部屋数が多いのは「波の抄」の露天風呂付客室。全室和洋室タイプで、広さは41㎡あり、定員は4名です。3~5階のお部屋のテラスに設置された露天風呂では海が眺められ、お湯に浸かりながらのんびりと開放感に浸れます。
「暁の抄」は広さが49㎡あり、定員は5名。21室は和洋室で、「波の抄」と同じく、シャワーブースとテラスの露天風呂付き。最上階にある限定3室のアジアン客室は、アジアンテイストのモダンなツインベッドルーム。段差がないユニバーサルデザイン仕様なので、車椅子利用者にもおすすめです。ダブルルームはゆったりとした200cmのダブルサイズベッド。客室に露天風呂はありませんが、無料の貸切風呂を利用すればご機嫌です。
離れ「浜屋」はまるで別荘のような雰囲気です。1棟に2室のお部屋がある造りで、メゾネットタイプが1棟と、約60㎡の広々とした平屋の和洋室タイプが4棟あります。
「はままさご」「はませり」「はまあざみ」「はまおぎ」などの名前が付いた平屋のお部屋は、ベッドを置いた和室にリビングルーム、テラスに露天風呂。定員は3名。メゾネットタイプの「浜薊[あざみ]」と「浜荻[おぎ]」の玄関は2階です。吹き抜けの2階部分には寝室があり、階段を下りると洋室と和室。広いテラスには源泉かけ流しの露天風呂が待っています。5名まで利用できるので家族連れやグループにもおすすめです。
コーヒーマシンで淹れたコーヒーや無料の梅酒を片手にのんびりと海を眺めて寛ぐ。露天風呂の温泉に浸かりながら心地よい潮風を感じる。離れだからこその時の過ごし方を堪能してください。
趣異なる3つの湯処、大海原を眺めて至福の湯浴みを満喫
海はすぐそこ、開放感抜群の混浴露天風呂「浜千鳥の湯」
名湯・白浜温泉のお宿だけに、お風呂の充実度は満点です。温泉棟の露天風呂付大浴場、貸切風呂、そして今時珍しい混浴の海辺の露天風呂。源泉は、「合気の湯」と「文殊の湯」の2種類。泉温はいずれも50℃を超える熱い温泉で、泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。保湿効果がある上に、肌にとてもよい温泉です。
お宿のお風呂の中でも最も人気があるのは、お宿のシンボル的存在でもある豪快な岩組の混浴露天風呂「浜千鳥の湯」。混浴ですが、男女とも湯あみ着を着用して利用します。一番海に近いお風呂で、湯船には文殊の湯がかけ流しで注がれています。お湯に浸かりながら海を眺め、波の音や潮風の香りに包まれていると、身体も心も心地よく解放されて行くようです。夕日に染まる茜色の空や朝の光に輝く海、満天の夜空、季節とともに移ろう景観と一体になれるようなエキセントリックな感覚も、この露天風呂ならではです。
大湯屋「海つばき」の女湯の内湯からも海を眺められます。
「浜千鳥の湯」へ降りる階段の出入口でもある大湯屋「海つばき」には、男湯と女湯の大浴場があります。いずれもサウナと露天風呂のあるお風呂で、内湯では合気の湯と文殊の湯をそれぞれ檜造りの湯船で楽しめます。外には岩組の露天風呂と檜の樽風呂も。大きな鉢に山盛りになっている塩は、梅を塩漬けにした時に出た梅酢を再結晶化させたという梅塩。クエン酸などを豊富に含んでいるこの梅塩で、体をマッサージすればスベスベになりますからお試しを。梅の産地だからこその入浴法です。
貸切露天風呂は、「浜千鳥の湯」へ降りる階段の途中に、少しずつ離れて造られています。「石匠の湯」の温泉も合気の湯で、大石をひょうたんのような形にくり抜いた湯船です。「岩戸の湯」の温泉は文殊の湯。岩組の湯船を備えたお風呂は風情たっぷり。空いていれば、何度でも自由に利用できますから、湯上り処の冷たい飲み物やアイスキャンデーなどのサービスを活用しながら、ほかのお風呂と併せて温泉三昧を体験してくださいね。
紀州の海を味わい尽くす、地産地消のご馳走が格別
食事処「海ほたる」の熊野牛を味わえる「季節の趣好会席」(イメージ)
食事処「潮さい」では旬魚のお造りが満載の紀州舟盛会席を(イメージ)
紀州灘と呼ばれる田辺湾沖の海域は、とにかく多種類の魚が獲れることで知られています。紀南沿岸では伊勢エビ、勝浦漁港の本マグロも有名。熊野地域の自然と風土に育まれたブランド牛「熊野牛」や郷土料理の「めはり寿司」など、地産地消の旬の素材を生かした料理は、盛り付けの彩りや器にもこだわっていて、匠の腕の良さが感じられます。
夕食は二部入替制で17時30分~と20時~。20時~の場合は、小腹を満たせる“おしのぎ”が用意されています。食事処は母屋2階の「潮さい」と「海ほたる」の2カ所です。
四季折々の海の幸のお刺身をたくさん食べたいなら「紀州舟盛会席」を「潮さい」で。熊野牛も味わいたいなら「季節の趣好会席」を「海ほたる」で。めはり寿司や勝浦産本マグロ・紀州鯛などのお造りに、蝦夷鮑の梅ワイン蒸し、熊野牛すき鍋などが付いて、別注文で熊野牛陶板焼きも食べられるという贅沢な献立です。
10~3月限定ですが、“幻の高級魚”ともいわれるクエを使ったクエ鍋をメインにした「クエ会席」もおすすめです。脂がしっかりのっているのにしつこさがなく、まさに“美味”というクエをお試しあれ。
飲み比べができる紀州の梅酒や、「紀伊国屋文左衛門」、「黒牛」などの地酒、南紀白浜地ビールのナギサビールなど、お酒好きも大満足。
食後におなかに余裕ができたら、ラウンジ「白帆」で夜鳴きそばをお夜食に。