広大な日本庭園を散策しながら季節の息吹を間近に感じる
新緑や紅葉の景観、ツツジやキンモクセイの花々など、季節の変化が楽しめる日本庭園
京都の庭師、小川治兵衛氏が手掛けた三養荘の日本庭園は池を中心に広がる回遊式。園内を散策しながら木々や草花を鑑賞することで四季折々の変化が感じられます。季節を彩る代表的な花々には、春のミツバツツジ、ジンチョウゲ、ボケ、夏のスイレン、ききょう、ベゴニア、秋のキンモクセイ、秋明菊、山茶花、冬のウメなどがあります。野鳥のさえずりを聞きながら庭園が一望できる東屋が高台にあるので散策途中に立ち寄ってみましょう。日本庭園は宿泊者専用なのでゆったりと過ごせるはずです。
心が和む客室で庭園を眺めながら過ごす贅沢な時間
三養荘には風格のある建物と心が和む客室が離れのように点在していますが、ぜひ泊まってみたいのが国の登録有形文化財に指定されている本館の客室、「貴賓室 御幸(みゆき)」です。専用の畳廊下が50m程度あるプライバシーが確保された客室は、本間12.5畳+次の間8畳+三の間8畳と134.8㎡以上もあるため8名まで宿泊でき、家族やグループで、プライベート感覚で快適に過ごせます。高台にあることから広大な日本庭園を見わたせるのも魅力の1つです。
新館には3間続きで140㎡以上の広さがある定員8名の貴賓室、定員は4〜5名で2間続きの和室と和洋室があります。貴賓室と和洋室に置かれたベッドは、快適な睡眠をサポートするエアウィーヴのベッドを採用。心地よい朝を迎えられそうです。
また、新館エリアにある離れ「藤裏葉~和んずHanare~」は、ワンちゃんと一緒に宿泊できる愛犬同伴専用客室。ケージやバスタブ、足洗い場など、ワンちゃん用の設備がしっかり整っているので安心です。
すべての客室にはかけ流し温泉の内風呂があり、その趣は異なりますが、窓越しに庭などを眺めながらゆったり湯に浸かれるので、特別な客室での上質な時間を思いっきり楽しみましょう。
山海の幸をふんだんに盛り込んだ会席料理を目と舌で味わう
素材のおいしさを最大限に活かした品々が並ぶ会席料理(イメージ)
三養荘での夕食は、駿河湾の海の幸や自然に育まれた山の幸を多彩な調理で盛り付けた会席料理を味わえます。和牛ローストの岩塩焼きや静岡産の柑橘をのせた冷たい素麺など、多くの料理を少量ずつ楽しめる少量懐石コース「桐」や4種類から選べる会席料理の夕食コース、会席料理をお重に詰めて部屋食として味わえる、三段重ねの懐石重「雅」などがあるので、旅行のプランと合わせて選んでみましょう。
朝食は地元静岡のお米を1人ずつ釜炊きにし、鯵・えぼ鯛・鮭から選べる焼き魚やいろいろな味覚が楽しめるお重などと一緒に味わえます。朝夕の食事をいただくお食事処「雄峰(ゆうほう)」は、畳敷きの大広間にダイニングセットが配置されたゆったりと食事が楽しめる空間。舞台壁面には人間国宝で截金(きりかね)作家の江里佐代子氏の作品が展示されているので必見です。
広々とした大浴場と露天風呂で手足を伸ばしてゆっくり浸かる
壁一面ガラス張りの大浴場。緑の景観に心が安らぎます
伊豆長岡温泉の湯は単純泉で高濃度のアルカリ性なので“美肌の湯”といわれるほど肌にしっとり湯が馴染みます。かけ流しの温泉は客室でも入れますが、手足を伸ばして全身でたっぷり楽しむのは大浴場や露天風呂の方がよいかもしれません。三養荘には男女別の大浴場と露天風呂があり黒御影の石材を使用した大浴場は夜中でも入浴ができます。
ひさしがあるので雨でも安心してゆっくりとくつろげる露天風呂
自然石で囲まれた露天風呂では、心地よい風を感じながら湯に浸かったり、石に腰掛けて火照ったからだを休ませたり、のんびりと過ごしましょう。心を無にして温泉に浸かれば、からだを解きほぐすだけでなく、心身を癒して日常のストレスからも解放されることでしょう。