「簡にして素」を極めた個性ある和の空間
ロビーで出迎えてくれる菊間瓦製のユニークな六蛙や手漉きの大洲和紙のスクリーン、ハイセンスなブランド家具が設えられた館内は、全体にシックな色彩で、落ち着いた雰囲気が漂います。8階建ての3~7階に配された全30室のお部屋も、“新しい和”のデザインをベースにし、一室ごとに少しずつ色合いが違い、家具や調度品が異なる個性的な造りです。全室が南向きで露天風呂と松山城を眺めるビューテラス付き。スーペリア、プレミアム、デラックス、スイートの4タイプがあり、客室露天風呂は道後温泉街や松山市街を眺めながらの温泉入浴が楽しめます。77平方mのスイートは、セミダブルの3ベッドを備え、5室のうち1室がバリアフリールームです。
五感で味わう瀬戸内・愛媛の恵み、和の創作料理に感嘆
舌にも目にもうれしい瀬戸内のこだわり会席(イメージ)
瀬戸内海の豊後水道や宇和海、四国山地に囲まれた愛媛。穏やかな気候に恵まれた愛媛では年間を通してさまざまな山海の幸が収穫できます。春は桜鯛、夏のイサキや今治蕃茄(トマト)、秋の紅葉鯛や内子椎茸、冬には愛媛みかんはもちろん、ミカンで育ったみかん鯛やみかんブリなど、枚挙にいとまがありません。
2階のダイニング「tachibana」でいただく夕食は、一流の料理人がこれらの旬の地元食材の滋味を活かして作る和の創作料理「伊豫国の散策」。先付の「熱田津の宵」から、鱧焼き落としや合鴨つみれ酒粕仕立てなど椀物の「道後のぬくもり」、「ハレの主菜」の伊予牛のステーキ、「郷土飯」の鯛めしなど、手間暇かけた数々の料理で四季折々の山海の幸を旅するように味わえます。
「現代湯治」で人間本来の繊細な感受性を回復
最上階8階には、道後のアルカリ性単純温泉を引く展望大浴場と露天風呂のほか、スカイラウンジや屋外デッキがあり、道後温泉街から松山市街までが一望できます。黒い玄昌石で覆われた壁や床に、十和田石造りの湯船が備えられた大浴場は、小ぶりなだけにかえって落ち着ける雰囲気。露天風呂で市街の夜景と道後の風を楽しみながらお湯に身を沈めれば、忙しさの中で忘れていた繊細な感受性が回復するような気がします。
さらにおすすめはお宿から徒歩4分ほどの道後温泉本館。お部屋には、くつろぎ着の作務衣のほか、橘の花文様の浴衣や巾着袋、雪駄も用意されているので、道後温泉の外湯めぐりや温泉街の散策を。お宿のコンセプトが「現代湯治のための湯宿」だけに、客室露天風呂や道後温泉の外湯も併せれば、温泉を気軽に多彩に楽しめます。
----------------------------------------------
※記事内容には投稿者の感性や主観が含まれます。おすすめする内容や好みには個人差がありますので何卒ご容赦ください。
※記事内の情報は投稿日またはそれ以前の取材時や草稿時のものです。事後の経年変化は記事には反映できておりません。また、時期により感染症・天災等で一時的に営業状況等が変更されている場合もあります。お出かけの際は地域や施設のホームページ等で最新情報をご確認ください。