愛媛県の人気温泉地 おすすめ10選

美しい渓谷に湧出する日帰り温泉の湯高月山北西麓、足摺宇和海国立公園の中にある成川渓谷内に湧出する温泉。日帰り入浴施設の「高月温泉」に引かれ、大浴場の窓から成川渓谷の四季折々の自然豊かな渓谷美を満喫できる(営業時間等は要確認)。温泉は肌にやさしいアルカリ性単純温泉で、浴槽には渓谷石を使い、水風呂には沢の水を使用している。隣接する「成川渓谷休養センター」と「成川ロッジ」の宿泊者は、この高月温泉に無料で入浴できる。夏には、成川渓谷キャンプ場も開設されるので、キャンパーの利用も多い。

豊かな緑に囲まれて大正時代から湧く温泉松山市街地の北、三方を丘陵に囲まれた自然豊かな場所に立地するのが｢権現温泉｣。大正時代初期から自然湧出していた湯を、共同浴場を立てて利用したのが温泉の始まりといわれる。泉質はアルカリ性単純温泉なので、ぬるぬる感があるのが特徴。大浴場にジェット風呂や泡風呂、薬湯、サウナを備え、日帰り入浴も可能だ(営業時間等は要確認)。四国遍路の宿泊地や、温泉で疲れを癒すのにも好適。他に100％天然温泉を使用する「権現山荘」と「清泉フォンテーヌ」の2軒の宿がある。

古い歴史をもつ東予地域指折りの名湯約1400年前の飛鳥時代に斉明天皇が入湯したとも伝えられ、江戸時代には西条藩御用達の湯治場として利用されていたという歴史ある温泉。現在は「湯之谷温泉」が一軒宿で、敷地内に湧出する肌にやさしい弱アルカリ性の霊泉を、加温してかけ流しで大浴場にたたえている。日帰り入浴も可能だ(営業時間等は要確認)。離れの露天風呂付き客室3室を含む客室10室があり、居心地のいい宿となっている。西条の海の幸・山の幸の料理も楽しみ。石鎚山登山や四国遍路、ツーリングの疲れを癒すのにも好適。

石鎚山と多島美を眺める温泉リゾート海抜60mの高台に立つ瀬戸内海と石鎚山を望む「休暇村　瀬戸内東予」内にある温泉。古くからの名湯である道後温泉、鈍川温泉と並び、伊予の三湯の一つである本谷温泉を源泉としており、疲労回復効果も抜群。pHの高い湯は、昔から美人の湯として知られている。大きなガラス張りの展望大浴場からは、瀬戸内の多島美が一望でき、また、海風の心地よい露天風呂からは、遠くに石鎚山を眺めながらの入浴を楽しむことができる。 所在地：愛媛県西条市河原津 泉温：17.8℃ 源泉：1 湯量：48リットル／分 飲用：不可 泉質：低張性アルカリ性冷鉱泉 温泉効能：神経痛、筋肉痛、疲労回復、冷え性など 宿泊施設：1 アクセス：（公共交通機関）ＪＲ今治駅からせとうちバス河原津経由新居浜行きで27分、バス停：休暇村入口下車、徒歩10分（車）今治小松道今治湯ノ浦ICから国道196号経由3km

温泉を持つおしゃれなシティホテル今治市の中心部に高さ101.7mの建物がそびえる「今治国際ホテル」内に引かれている温泉。天然温泉の露天風呂や大浴場があり、都会的な雰囲気の中で湯浴みが楽しめる。全部で355室も客室がある四国最大級のホテルなので、ビジネス・一人旅からファミリーまで、ツイン・和室・スイートなどさまざまな客室をニーズに合わせて選べるのがうれしい。サウナ、プール、フィットネスジムも備えており、温泉大浴場の利用は、宿泊者とホテルの会員に限られる(有料)。

伊予の仙境に湯けむりを上げる美人湯と評判の温泉今治市玉川町を流れる木地川[きじがわ]の上流に湧く温泉。江戸時代は今治藩の湯治場として栄えた。平成元年(1989)の掘削によって、多量の温泉が湧出するようになり、日帰り入浴施設や温泉スタンドも造られている。昭和レトロな風情が残り、伊予の仙境とよばれている渓谷の里だ。湯上がりに肌がすべすべになることから、美人の湯として評判で、高縄山[たかなわさん]を隔てて湧く、道後温泉とともに愛媛県の名湯に数えられている。温泉宿は5軒あり、日帰り入浴を受けている宿も多い。日帰り入浴施設には、｢鈍川せせらぎ交流館｣がある。

神話に彩られ多くの文人墨客が愛した日本屈指の名湯神代の時代から知られていたと伝わる日本最古の温泉の一つで、急病になった少彦名命がこの湯に入って元気になったという神話が残る。古来より名湯として知られ、『万葉集』や『源氏物語』にも登場し、聖徳太子、一遍上人、小林一茶など多くの歴史上の人物が訪れたほか、夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台になったことでも有名。やわらかい肌ざわりでさらりとした湯は、肌がなめらかになる美肌効果もあり、女性に評判だ。湯上がりには、国の重要文化財の｢道後温泉本館｣を中心に延びる、温泉街をそぞろ歩いてみよう。四国随一の温泉街には、高級旅館からエコノミーな宿まで、30軒以上の宿があり、「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」、「道後温泉 椿の湯」などの外湯もある。本館は現在保存修理工事中だが、引き続き入浴は可能。

静かな自然に囲まれてゆっくり温泉を楽しむ道後温泉から車で10分ほどの地にある、「松山の奥座敷」と呼ばれる温泉地。石手川上流域に広がる奥道後玉川県立自然公園の一角にあり、かつてはあちこちに温泉が自然に湧出して、「湯山七湯」とも呼ばれたという。今でも、美人の湯といわれるpH値9.4のアルカリ性単純硫黄泉をメインに、泉質が異なる複数の源泉があり、豊富な湯量を誇っている。宿は自然に包まれた宿が1軒あり、露天風呂付大浴場や客室の露天風呂に引湯している。｢奥道後 壱湯の守｣には、貸切露天風呂や足湯のほか、男女ともに7つの湯船をもつ敷地面積千畳(1508平方メートル)を誇る西日本最大級の大露天風呂があり、日帰り入浴でも楽しめる。

コテージに泊まって温泉につかろう四国中央市の奥座敷・新宮町に湧出する温泉。馬立川沿いに整備された観光施設｢霧の森｣で温泉に入ることができる。入浴後もポカポカと体が温かくなる温泉で、湯の効能が自慢だ。日帰り入浴施設の｢霧の森交湯～館｣(営業時間等は要確認)と、霧の森コテージ宿泊者専用の｢霧の湯・森の湯｣がある。「交湯～館」には、露天テラスにジャグジーも設けられている。コテージの宿泊者は、「交湯～館」を1回無料利用できる。「霧の森」には名産の新宮茶を使用した、霧の森大福などのスイーツを製造販売する菓子工房や、茶店、カフェ、レストランなども併設されている。

瀬戸内海を見下ろす高台にある国民保養温泉地白砂青松の桜井海岸や伊予国分寺などに、ほど近い場所に湧出する温泉。ラドンを含んだ湯は神経痛などに効能を示し、泉質のよさから平成6年(1994)に四国初の国民保養温泉地に指定された。宿はリゾートホテルの「ホテルアジュール汐の丸」がある。日帰り入浴施設には、温浴施設が充実した「クアハウス今治」や温泉水を使って栽培する温泉シイタケが人気の「四季の湯ビア工房」がある。