旧伯爵邸に泊まる贅沢なひととき
眺めのいい最上階(4階)には部屋が4つ。日本庭園「松濤園」側の角部屋にある「芍薬の間」は和洋室タイプの特別室。7000坪の敷地と和館・西洋館の壮大な景観を楽しめます。二間続きの和室「黒椿の間」や洋室ツインルーム、8畳和室もあり、いずれの部屋も庭園を眺めながらくつろげます。
2階、3階にもそれぞれ4階と同じ間取りのお部屋があります。眺望を楽しみたいなら2つの庭園を眺められる和洋室がおすすめ。カップルや夫婦には洋室ツインが人気です。
有明海の海の幸を、料亭の味とおもてなしで
夕食は、立花伯爵とその家族が暮らした料亭「集景亭」でゆっくりと。窓の外に広がる庭園を眺めながらの食事は、なんとも贅沢な気分になれます。広間のほか、当時、書斎や居間などに使われていた部屋が個室として使われているので、プライベートな会食にもおすすめです。
料理は、地元の旬の素材をふんだんに使った会席料理。出汁と味付けにこだわった料理は、料亭が守り続けている「優しくてまるい」味付けです。柳川名物うなぎのセイロ蒸しや、有明の郷土料理など、繊細で美しい料亭の味を楽しんでください。
広間や西洋館の見学も忘れずに
松濤園と御花。建物右から宿泊棟「松濤館」、料亭「集景亭」、大広間のある「本館」
「御花」入園は一般には有料ですが、宿泊客はこれらの施設を無料で見学できます。
「松濤園」は明治43年に14代立花寛治によって整えられたもの。名前のとおりクロマツに囲まれた池庭で、座敷からの眺望を楽しむための庭園です。この松濤園を含む敷地全体が「立花氏庭園として国に名勝指定されています。
「大広間」は本館にある約100畳もの大きな部屋。畳を外せば能舞台として使えるそうで、披露宴やパーティーなどにも使われています。迎賓館として建てられた「西洋館」では、輸入品のシャンデリアやランプシェイドなど当時のままの設備も残っています。
敷地の外れにある「立花家資料館」には、柳川藩立花家伝来の美術工芸品などを展示しています。旧大名家の美術工芸品コレクションがまとまって維持されている例は少ないのだとか。国宝や重要文化財を含む約3万点もの歴史資料はどれもが貴重なものばかりなので、滞在中にぜひ足を運んでくださいね。
----------------------------------------------
※記事内容には投稿者の感性や主観が含まれます。おすすめする内容や好みには個人差がありますので何卒ご容赦ください。
※記事内の情報は投稿日またはそれ以前の取材時や草稿時のものです。事後の経年変化は記事には反映できておりません。また、時期により感染症・天災等で一時的に営業状況等が変更されている場合もあります。お出かけの際は地域や施設のホームページ等で最新情報をご確認ください。