栃木県の人気温泉地 おすすめ10選

栃木
湯西川温泉(ゆにしがわおんせん)
湯西川温泉(ゆにしがわおんせん)
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公開日:2023.02.11
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更新日:2024.05.27
栃木県といえば、イチゴの「とちおとめ」や宇都宮餃子、佐野ラーメンなどが有名です。世界遺産の日光東照宮をはじめ、那須高原や中禅寺湖などの歴史あるリゾートもよく知られています。全国有数の温泉県でもあり、鬼怒川温泉郷や湯西川温泉、塩原温泉郷、那須温泉郷など、昔から多くの人々に愛されたリラックスできる温泉がたくさんあります。そんな栃木県のおすすめ温泉地10選をご紹介します。
JTBホームページ エディター 石原 優子

奥鬼怒温泉郷

奥鬼怒温泉郷(おくきぬおんせんきょう)
奥鬼怒温泉郷(おくきぬおんせんきょう)
ハイカーにも人気の鬼怒川最上流に点在する山峡の湯標高2020m前後の山上にある鬼怒沼を水源に、原生林の中を滝となり沢となって流れ下る鬼怒川。その源流ともいえる最奥の渓谷沿いに八丁の湯、加仁湯、手白澤温泉、日光澤温泉など、4湯の一軒宿の温泉が点在し、それらを総称して奥鬼怒温泉郷と呼んでいる。1980年代くらいまでは山男たち専用の山峡の湯であったが、秘湯を求める温泉愛好家の訪れが多くなって宿の改築も進んだ。今では一般客も気軽に秘湯の雰囲気を楽しめるようになり、山深い豊かな自然と温泉を堪能しに訪れる客が多い。一般車は奥鬼怒温泉郷へ向かう林道の手前にある女夫渕までしか入れず、その先は宿の送迎車利用か徒歩となる。
奥鬼怒温泉郷の情報
所在地:栃木県日光市川俣 泉温:41~72℃など 源泉:27 湯量:不明 飲用:不可 泉質:硫黄泉など 温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、皮ふ病、切り傷、やけど、痔疾、慢性婦人病など 宿泊施設:4 アクセス:(公共交通機関)東武鬼怒川温泉駅から日光市営バス女夫渕温泉行きで1時間35分、バス停:終点下車、徒歩か宿の送迎車利用(車)日光宇都宮道路今市ICから国道121号、県道23号経由65kmの女夫渕駐車場に駐車

那須温泉郷

那須温泉郷(なすおんせんきょう)
那須温泉郷(なすおんせんきょう)
今も噴煙を上げる那須岳山麓に点在する温泉郷那須岳(茶臼岳・標高1915m)が緩やかに裾野を広げる高原に、那須湯本温泉をはじめ、北、大丸、弁天、高雄、三斗小屋、八幡、新那須などの温泉が点在。それらをまとめて那須温泉郷とよんでいる。中心は開湯以来1390年余の歴史を誇る那須湯本温泉で、かつては現在も人気の共同浴場「鹿の湯」を核とした湯治場であった。その山裾に広がる新那須温泉を名乗る地区を中心に、今はハイグレードな宿やロイヤルリゾートを意識したホテルなどが加わり、那須観光の行楽温泉地として人気を集めている。また、那須湯本温泉街と那須岳を結ぶ道路(那須高原線)の山岳ドライブも爽快だ。日帰り入浴を受けている宿泊施設も多いので、気軽に観光協会に問合せたい。
那須温泉郷の情報
所在地:栃木県那須郡那須町湯本・大字高久丙など 泉温:27~80℃ 源泉:約100 湯量:不明 飲用:一部可 泉質:単純温泉、硫黄泉、硫酸塩泉など 温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、慢性皮ふ病、眼病、痔疾、婦人病など 宿泊施設:約35 アクセス:(公共交通機関)JR那須塩原駅から関東自動車バス那須湯本温泉・那須ロープウェイ行きで43~75分、バス停:新那須、那須湯本温泉などで下車(車)東北道那須ICから県道17号経由14~34km

板室温泉

板室温泉(いたむろおんせん)
板室温泉(いたむろおんせん)
900年余の歴史を誇る下野の薬湯那須高原の西端、那珂川沿いに湧く古湯。支流の湯川沿いには和風建築の旅館が並び立ち、その薬効の高さから「下野の薬湯」と親しまれてきた温泉だ。国民保養温泉地にも指定されており、なつかしい湯治場の情緒を今も守り続けている。宿泊施設は、湯治宿を中心に8軒が点在する。東北自動車道・黒磯板室ICから車で20分とアクセスがよいのが魅力。綱につかまり立ったまま入浴する板室温泉独特の入浴法に「綱の湯」があり、市営の日帰り温泉入浴施設「板室健康のゆ グリーングリーン」と「奥那須大正村 幸乃湯温泉」などで体験入浴できる。
板室温泉の情報
所在地:栃木県那須塩原市板室・百村 泉温:31~41℃ 源泉:不明 湯量:約2000リットル/分 飲用:不可 泉質:アルカリ性単純温泉、塩化物泉など 温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、切り傷、糖尿病など 宿泊施設:8 アクセス:(公共交通機関)JR黒磯駅から東野交通バス板室温泉行きで35分、バス停:終点などで下車(車)東北道黒磯板室ICから県道53号・30号・369号経由17km

鬼怒川温泉

鬼怒川温泉(きぬがわおんせん)
鬼怒川温泉(きぬがわおんせん)
渓谷美を見せる鬼怒川渓畔の眺望と、温泉街散策を楽しめる開湯330年以上の歴史があり、年間200万人以上の観光客が訪れる関東有数の温泉地。首都圏から近く、東武鉄道を利用してのアクセス便利な行楽温泉地として人気が高く、かつては団体客を中心に大いに賑わった。近年は静養や健康志向の個人客を対象に、宿独自の魅力を打ち出すところが増えている。大規模施設が多いが、近年はリニューアルされた宿も多い。鬼怒川が織り成す渓谷美は、早春のヤシオツツジに始まり、新緑、エメラルドグリーンの流れに紅葉が映える秋と四季折々の魅力がある。その景観は、近くの景勝地・龍王峡のハイキングや鬼怒川ライン下りでも存分に楽しめる。
鬼怒川温泉の情報
所在地:栃木県日光市鬼怒川温泉滝・藤原・鬼怒川温泉大原 泉温:25~55℃ 源泉:31 湯量:不明 飲用:不可 泉質:アルカリ性単純温泉 温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、くじき、慢性消化器病、切り傷、痔疾、美肌など 宿泊施設:約40 アクセス:(公共交通機関)東武鬼怒川温泉駅・鬼怒川公園駅下車(車)日光宇都宮道路今市ICから国道121号経由15km

川治温泉

川治温泉(かわじおんせん)
川治温泉(かわじおんせん)
山間の自然豊かな温泉地で、ゆっくりとした時間を満喫鬼怒川温泉から鬼怒川を奥へ遡った、男鹿川との合流点付近に10軒ほどの宿が温泉街を形成している。亨保8年(1723)に上流の五十里湖[いかりこ]が決壊し洪水の被害に遭った時に、偶然発見されたと伝わる温泉だ。以来、鬼怒川温泉の奥座敷として親しまれてきた。2つの川が出会う開けた場所にあるので明るい雰囲気があり、川に面して露天風呂を設える宿も多い。日帰り入浴施設の「川治温泉 薬師の湯」は、温泉街のある男鹿川の対岸にあり、昔ながらの混浴露天風呂(冬期は休業)や、男女別の浴室、貸切風呂も設けられている。
川治温泉の情報
所在地:栃木県日光市川治温泉川治・川治温泉高原・藤原 泉温:35~43℃ 源泉:4湯 量:不明 飲用:不可 泉質:アルカリ性単純温泉 温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、打ち身、冷え性、くじき、慢性消化器病、疲労回復、切り傷、やけど、痔疾、美肌など 宿泊施設:10 アクセス:(公共交通機関)野岩鉄道川治湯元駅下車(車)日光宇都宮道路今市ICから国道121号経由26km

川俣温泉

川俣温泉(かわまたおんせん)
川俣温泉(かわまたおんせん)
雄大な自然を静かに楽しむ温泉川俣湖からさらに鬼怒川を遡った深い渓間に湧く秘湯。鬼怒川の渓流を望む、野趣あふれる露天風呂を自慢としている宿が多い。付近には紅葉の名所でもある瀬戸合峡や川俣湖など見どころがたくさん。
川俣温泉の情報
所在地:栃木県日光市川俣 泉温:46~74℃ 源泉:15 湯量:不明 飲用:不可 泉質:アルカリ性単純温泉、ナトリウム-塩化物泉など 温泉効能:神経痛、筋肉痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、切り傷、やけど、慢性皮ふ病、高血圧症、痔疾、慢性婦人病など 宿泊施設:5 アクセス:(公共交通機関)東武鬼怒川温泉駅から日光市営バス女夫渕行きで1時間30分、バス停:一柳閣前などで下車(車)日光宇都宮道路今市ICから国道121号、県道23号経由62km

湯西川温泉

湯西川温泉(ゆにしがわおんせん)
湯西川温泉(ゆにしがわおんせん)
平家の残党が逃れ棲んだという落人の里に湧き続ける湯壇ノ浦の戦いで破れた平家の残党は、散り散りになって奥地へと逃れひそやかに暮らしたという。そんな平家落人伝説の残る地が全国各地にある。湯西川もその一つで、集落の中には武具を納めたという平家塚や、各家に伝わる平家ゆかりの品々など、伝説を裏付けるものが存在している。温泉も天正元年(1573)に落人の子孫が発見したといわれ、平家の里では再現された茅葺き屋根の家を見ることができる。秘湯でありながら、近代的な外観の宿も含め10軒もの宿泊施設が湯西川の谷間に点在し、囲炉裏端で郷土料理の夕食を楽しめる宿や、露天風呂が自慢の宿が多い。
湯西川温泉の情報
所在地:栃木県日光市湯西川 泉温:25~64℃ 源泉:21 湯量:不明 飲用:不可 泉質:アルカリ性単純温泉、ナトリウム-塩化物泉など 温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、動脈硬化症、慢性消化器病、高血圧症、痔疾、慢性婦人病など 宿泊施設:10 アクセス:(公共交通機関)野岩鉄道湯西川温泉駅から日光交通バス湯西川温泉行きで25分、バス停:終点などで下車。または東武鉄道鬼怒川温泉駅から日光交通バス湯西川温泉行きで55分(車)日光宇都宮道路今市ICから国道121号、県道249号経由50km

馬頭温泉郷

馬頭温泉郷(ばとうおんせんきょう)
馬頭温泉郷(ばとうおんせんきょう)
栃木県東部の那珂川沿いに温泉が点在JR烏山線烏山駅の北約10km、那珂川の清流に寄り添うように続く那珂川町(旧馬頭町)に点在する温泉を総称して馬頭温泉郷という。なめらか、とろとろの肌触りで「美人の湯」とも称されるアルカリ性単純温泉が湧出するメインの泉質。「ゆりがねの湯」、「まほろばの湯 湯親館[ゆしんかん]」、「南平台温泉観音湯」、「美玉の湯」などの日帰り入浴施設で、気軽に温泉を楽しむこともできる。また、多くの温泉は西向きで、夕刻になれば、那珂川の向こうに、紅く揺れて沈む夕日を眺められるため、「夕焼け温泉郷」とも呼ばれている。
馬頭温泉郷の情報
所在地:栃木県那須郡那珂川町小口・小砂 泉温:25~56℃ 源泉:6 湯量:不明 飲用:一部可 泉質:アルカリ性単純温泉 温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、切り傷、痔疾、慢性婦人病、美肌など 宿泊施設:7 アクセス:(公共交通機関)JR氏家駅から関東自動車バス馬頭行きで50分、バス停:道の駅ばとう下車、タクシー5分など東北道矢板ICから県道36号・74号、国道293号経由35km

三斗小屋温泉

三斗小屋温泉(さんどごやおんせん)
三斗小屋温泉(さんどごやおんせん)
徒歩でしかたどりつけない那須の秘湯那須ロープウェイを利用して那須岳山頂から向かうルートでも、ボルケーノハイウェイの終点・峠の茶屋から登るルートでも、峰の茶屋の稜線を越える2時間程度の登山をしなければたどりつけないのが秘湯の三斗小屋温泉。標高約1450mの山中に立つ宿には、総檜造りの内湯で温泉が満喫できる「大黒屋旅館」と、眺めのよい大露天風呂、木造りの浴槽の内湯がある「煙草屋旅館」の2軒がある。いずれも自家発電の秘湯の宿で、21時以降は消灯となる。2軒とも冬期は休業する。
三斗小屋温泉の情報
所在地:栃木県那須塩原市板室三斗小屋温泉 泉温:49.8~94.4℃ 源泉:不明 湯量:不明 飲用:不可 泉質:炭酸カルシウム鉄泉、単純温泉 温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、腰痛、切り傷、やけど、慢性消化器病、皮ふ病、糖尿病、婦人病など 宿泊施設:2 アクセス:(公共交通機関)JR黒磯駅から関東自動車バス那須ロープウェイ行きで1時間、終点下車後ロープウェイ利用、さらに徒歩2時間東北道那須ICから那須街道、ボルケーノハイウェイ経由17km。駐車場に駐車、徒歩2時間

塩原温泉郷

塩原温泉郷(しおばらおんせんきょう)
塩原温泉郷(しおばらおんせんきょう)
箒川沿いに老舗旅館が並び、渓畔の露天風呂が人気の温泉郷大同元年(806)の開湯とされる歴史ある温泉郷。箒川沿いに点在する大網、福渡[ふくわた]、塩釜、畑下[はたおり]、門前、古町、中塩原、上塩原、少し離れた山中には塩の湯、元湯、新湯[あらゆ]と、泉質や成分の異なる11の温泉が湧き出している。畑下や門前付近には、昔ながらの面影を伝える旅館街が連なる。渓谷の眺めのよい露天風呂を売り物にした宿も多い。この地を名作『金色夜叉』の舞台にした尾崎紅葉をはじめ、多くの文人に愛された温泉だけに、文学碑を巡っての散策やハイキングも楽しい。
塩原温泉郷の情報
所在地:栃木県那須塩原市塩原 泉温:34~96℃ 源泉:150 湯量:約1万リットル/分 飲用:一部可 泉質:塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫黄泉、単純温泉、硫酸塩泉、酸性泉など 温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、慢性皮ふ病、切り傷、やけど、痔疾、慢性婦人病など 宿泊施設:60 アクセス:(公共交通機関)JR那須塩原駅からJRバス関東塩原温泉バスターミナル行きで、バス停:塩原門前まで1時間2分、塩原温泉バスターミナルまで1時間6分東北道西那須野塩原ICから国道400号経由15km
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