湯原温泉
美人湯の誉れ高く露天風呂の砂湯も有名。美作三湯の代表的温泉湯原温泉郷は旭川沿いに下流から上流へ真賀、足、郷緑、下湯原、湯原に湧く5つの温泉からなる。その中心で宿泊施設も多い湯原温泉は、石けんいらずで美人の湯といわれている。豊富な湯量を誇り、古くから湯原(湯ノ原)と呼ばれていた。名物は、湯原ダムの真下に湧く混浴露天風呂の「砂湯」。川底から湧き出る温泉で、全国露天風呂番付では、西の横綱と称されるほどの人気がある。24時間無料で開放(水曜午前中は、清掃のため休み)されているので、ぜひお試しを。混浴のため、女性は湯浴み着の利用がおすすめ。観光情報センターなどでレンタルが可能だ。
湯原温泉の情報
所在地:岡山県真庭市湯原温泉
泉温:45~50℃
源泉:1
湯量:1900リットル/分
飲用:不可
泉質:アルカリ性単純温泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、運動マヒ、打ち身、慢性消化器病、慢性皮ふ病、痔疾、美肌など
宿泊施設:16
アクセス:(公共交通機関)JR中国勝山駅から真庭市コミュニティバス蒜山高原行きで34分、バス停:湯原温泉下車(車)米子道湯原ICから国道313号経由4km
湯郷温泉
白鷺に導かれて発見された美作三湯に数えられる名湯約1200年前、傷ついた1羽の白鷺に導かれて、円仁法師が発見したとの伝説があり、別名「白鷺の湯」ともいわれる。奥津温泉、湯原温泉と併せて、美作三湯に数えられる名湯だ。5月中旬~6月中旬はホタルが舞い、10月中旬~11月中旬は温泉街から車で数分の大山展望台から雲海を見ることができる。日帰り入浴施設には元湯の「湯郷鷺温泉館」や足湯があり、宿泊施設は純和風旅館やリゾート型ホテルなど、10数軒が点在する。
湯郷温泉の情報
所在地:岡山県美作市湯郷
泉温:38℃
源泉:2
湯量:250リットル/分
飲用:不可
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、皮ふ炎、慢性消化器病、痔疾など
宿泊施設:16
アクセス:(公共交通機関)JR林野駅から宇野バス岡山行きで6分、バス停:湯郷温泉上などで下車(車)中国道美作ICから国道179号・374号経由5km
新見千屋温泉
冬はスキーも楽しめる山峡の温泉「新見千屋温泉 いぶきの里」が一軒宿で、日帰り入浴も受け付けている(営業時間等は要確認)。温泉には炭酸水素イオンが多く含まれており、肌にやさしいのが特徴。ジャクジーバスやバイブラバス、サウナ、露天風呂もあり、多彩な浴槽でリラックスできる。新見市の最北、鳥取県との県境に位置し、県内有数の降雪地帯だけに、冬は隣接していぶきの里スキー場がオープン。高級和牛・千屋牛の産地としても有名で、千屋牛料理や地元の豚肉・鶏肉・野菜を使用した料理を、昼食や夕食に楽しめる。
新見千屋温泉の情報
所在地:岡山県新見市千屋花見
泉温:26.5℃
源泉:1
湯量:264リットル/分
飲用:不可
泉質:アルカリ性単純温泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、痔疾、美肌など
宿泊施設:1
アクセス:(公共交通機関)JR新見駅から備北バス新見千屋温泉行きで40分、バス停:終点下車(車)中国道新見ICから国道180号経由27km
和気鵜飼谷温泉
岡山県南では珍しい高温の温泉吉井川沿いにある一軒宿の温泉。古くは鮎漁に使う鵜を飼育していたことから鵜飼谷とよばれた。硫黄分を含む湯は、ケア活動などに広く利用されている。泉質はpH9.5のアルカリ性単純温泉なので、美肌効果も期待できる。岡山県内では珍しい泉温が40℃と高温で、日量150トンと湯量も豊富だ。日本庭園風の岩造りの露天風呂、薬湯風呂、打たせ湯、ジェットバス、サウナなど設備の整った大浴場が自慢。日帰り入浴も受付けている(営業時間等は要確認)。
和気鵜飼谷温泉の情報
所在地:岡山県和気郡和気町益原
泉温:40℃
源泉:1
湯量:150トン/日
飲用:不可
泉質:アルカリ性単純温泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、慢性消化器病、痔疾、美肌など
宿泊施設:1
アクセス:(公共交通機関)JR和気駅から車で8分(車)山陽道和気ICから国道374号、県道414号経由5km
鷲羽山吹上温泉
雄大な瀬戸大橋を露天風呂から望む鷲羽山吹上温泉は、鷲羽山山麓に湧く唯一の天然温泉。「WASHU BLUE RESORT 風籠」の最上階にある空中露天風呂は海抜110mにあり、瀬戸内海の多島美と四国を繋ぐ瀬戸大橋が見渡せる絶景露天風呂がある。もうひとつの温泉は宿泊者専用の「はちみつパール風呂」。温泉に山田養蜂場で作ったはちみつエキスの入浴剤を投入しているので、保湿たっぷりのお湯を楽しめる。
鷲羽山吹上温泉の情報
所在地:岡山県倉敷市下津井吹上
泉温:21.6℃
源泉:1
湯量:250リットル/分
飲用:不可
泉質:単純弱放射能泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、慢性消化器病など
宿泊施設:1
アクセス:(公共交通機関)JR児島駅から車で7分(車)瀬戸中央道児島ICから県道393号経由2km
奥津温泉
美肌効果が高く美人作りの温泉として有名吉井川沿いに湧く、のどかな山あいのいで湯。江戸時代は津山藩の湯治場だった歴史をもち、美人の湯として知られる。湯は美肌効果があり、大手化粧品メーカーの化粧水にも使われるほど。昭和37年(1962)公開の映画『秋津温泉』の舞台となり、全国に名が知られるようになった。揃いの絣の着物を来た女性たちが、リズミカルに足で洗濯をする足踏み洗濯(3月上旬~12月上旬の隔週日曜の9時~9時15分頃に奥津橋のたもとで実施)が有名。クマやオオカミが温泉で洗濯をする女性に危害を加えるため、見張りをしながら洗濯をしていたのが、現在に伝わったものといわれている。日帰り温泉施設には「奥津温泉花美人の里」などがある。
奥津温泉の情報
所在地:岡山県苫田郡鏡野町奥津
泉温:37~43.5℃
源泉:9
湯量:1260リットル/分
飲用:一部可
泉質:アルカリ性単純温泉
温泉効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、胃腸病、婦人病、美肌など
宿泊施設:8
アクセス:(公共交通機関)JR津山駅から中鉄バス奥津温泉行きで54分、バス停:終点下車(車)中国道院庄ICから国道179号経由25km