6月14日にロシアで開幕するFIFAワールドカップは世界最大のスポーツイベントと言われています。 視聴者数を例にとってもW杯が「のべ200億人を超え、十数億人の五輪に大差をつけています」(毎日新聞2015年6月20日付)。 約1カ月間、世界中の視線がロシアの大地を転がる直径22センチのボールに釘付けになります。
6大会連続6度目の出場となる日本代表は開幕2カ月前に監督が交代しました。 ヴァイッド・ハリルホジッチ氏が解任されたのを受け、それまで技術委員長を務めていた西野朗氏が指揮を執ることになりました
国外で開催されたW杯で、日本代表が決勝トーナメントに進出したことは2010年南アフリカ大会の1度しかありません。 今回同様、この時も日本代表の前評判はそう高くありませんでした。
悪い流れを断ち切ったのは一言居士の田中マルクス闘莉王選手です。
「オレたちは下手くそなんだ。もっと泥臭くやろう」。
現実を直視しようと呼びかけたのです。守備重視の戦い方ではありましたが、格上のカメルーンとデンマークを撃破し、世界を驚かせたのは記憶に新しいところです。
直前に監督が代わったからと言ってネガティブに考える必要はありません。 危機意識の共有は、チームをひとつにするきっかけになります。 もうわずかしか時間がないと諦めるのか、まだ時間は残されていると肯定的にとらえるのか。日本代表にはぜひ後者であってもらいたいと思います。
西野新監督は1996年アトランタ五輪でU-23日本代表を率い、あのブラジルを撃破しました。
将棋でいうところの穴熊のような戦術が的中したのです。
一方で、Jリーグにおいては攻撃的なサッカーでガンバ大阪に5つの主要タイトルをもたらしました。
「2点とったら“もう守れ”というのではなく、“3点目をとりにいけ”というのが僕のサッカー」
と明言していました。
このように西野新監督はリアリストとロマンチストの2つの貌を持っています。時間のない今大会はリアリスト西野で臨むのではないでしょうか。
ロシア大会において、マッチホスピタリティから指定販売代理店に認定されているJTBはホスピタリティ・プログラムを販売しました。
サッカーには、人それぞれ楽しみ方があります。ゴール裏から声を枯らして応援する者もいれば、スイートルームでワイングラス片手に大勢の仲間たちと喜びを分かち合う者もいます。
今後は後者の比率が高まると見られています。
そうであるならば、こうした“おとなの社交場”をいかに演出するか。それもJTBのミッションのひとつになると言っていいでしょう。観戦文化の成熟に期待したいものです。
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