町が華やぐ「角館の桜まつり」は必見!
シダレザクラと黒板塀のコントラストが美しい角館武家屋敷通り
いつ訪れても楽しい角館ですが、一番のおすすめは桜が咲き誇る春。角館は「みちのく三大桜名所」のひとつにあげられ、シダレザクラがカーテンのように覆う角館武家屋敷通り、ソメイヨシノが全長約2kmにわたって咲き誇る桧木内川堤など桜の名所がたくさんあります。
4月下旬~5月上旬の桜の開花時期には「角館の桜まつり」が開かれ、多くの花見客で町はさらににぎやかに。角館武家屋敷通りのシダレザクラは、約400年前に佐竹北家二代目の妻が京都から持ってきた3本の苗木が起源といわれています。角館町内には今では約400本のシダレザクラが植えられており、そのうちの162本が国指定の天然記念物です。桧木内川堤のソメイヨシノは、昭和9年(1934)に上皇陛下誕生記念として植えられたのがはじまりで、国の名勝にも指定されています。
期間中に行われる夜桜ライトアップもおすすめ。角館武家屋敷通りや桧木内川堤で幻想的な風景を楽しめます。
小京都の雰囲気をより楽しめる人力車
角館の主な観光エリアは、かつて武士の居住地だった「内町(うちまち)」と、町人や商人が住んでいた「外町(とまち)」の二つ。内町には、「角館歴史村・青柳家」や「石黒家」など歴史ある武家屋敷が軒を連ねており、貴重な建物や資料を見ることができます。一方、外町は明治・大正期の蔵や商家が集まるエリアで、グルメや買い物を楽しめます。雰囲気の異なる二つのエリアを散策しましょう。
角館は人力車でめぐるのもおすすめ。乗車は、角館武家屋敷通り(内町)にある角館樺細工伝承館近くから。車夫さんのガイドを聞きながらめぐることで、新たな発見に出会えるはず。少し高い目線から眺める町並みも、一味違った趣です。
赤レンガの建物が目印!「安藤醸造本店」でお買い物
火災から町を守るため、蔵造りの建物が多く造られたといわれる外町。現存する蔵は、店舗や史料館、ホテルなどとして活躍中です。
外町の町並みに映える赤レンガの建物が目印の「安藤醸造本店」は、嘉永6年(1853)創業の醤油と味噌の醸造所。レンガ造りの蔵は明治時代中期に建てられたもので、内部を無料で見学できます。美しい襖絵
がある蔵座敷は必見。休憩スペースの文庫蔵では、いぶりがっこなど漬物の試食やお茶のサービスがあります。
地域の人々に長く愛される「安藤醸造本店」の商品は、角館みやげにぴったり。無添加・天然醸造にこだわった醤油、味噌、漬物などは、贈り物にもおすすめです。
●スポット情報
【安藤醸造本店(あんどうじょうぞうほんてん)】
電話:0187-53-2008
住所:秋田県仙北市角館町下新町27
料金:見学無料
時間:8時30分~17時
休み:無休
駐車場:10台