ハプスブルク家ゆかりのスポット5選【オーストリア ウィーン】

オーストリア
シェーンブルン宮殿を見渡せる丘の上に立つ記念碑、グロリエッテ
976 Views
公開日:2023.09.11
|
更新日:2024.07.31
ハプスブルク家の帝都として栄華を極めたウィーンには、ゆかりの地がたくさん。激動の歴史の舞台となった2つの宮殿をはじめ、教会や美術館などをピックアップ。それぞれのスポットを訪ねてハプスブルク家の繁栄に思いをはせてみませんか。(写真:グロリエッテ)
JTBホームページ エディター 加川香菜子
この記事に関連するタグ

シェーンブルン宮殿

1996年にユネスコの世界遺産に登録されたハプスブルク家の栄華を伝える宮殿
1996年にユネスコの世界遺産に登録されたハプスブルク家の栄華を伝える宮殿
ウィーン郊外にあるハプスブルク家の夏の離宮「シェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)」は、マリア・テレジア・イエローとよばれる明るい黄色の外観と美しい庭園のコントラストが見事。「フランスのヴェルサイユ宮殿に匹敵する宮殿を」と、皇帝レオポルト1世の命により1696年に着工され、長期の建設中断を経て、“女帝”マリア・テレジアにより大規模な改築が行われ、1749年に完成しました。バロックとロココの様式をもつ壮麗な宮殿内は1441室もの部屋があり、そのうち公開されている40室を見学できます。ウィーン会議が行われた大ギャラリーや、モーツァルトが御前演奏した鏡の間など、見どころ盛りだくさん。広大な庭園の散策も楽しみです。
シェーンブルン宮殿
Schloss Schönbrunn 住所:Schönbrunner Schlossstr. 47 営業時間:8時30分~17時30分(11~3月は~17時) 定休日:なし 料金:各施設により異なる

ホーフブルク(王宮)

歴代皇帝が住居として利用していた旧王宮
歴代皇帝が住居として利用していた旧王宮
13世紀から20世紀初頭にかけて、ハプスブルク家の歴代皇帝が暮らした宮殿「ホーフブルク(王宮)(Hofburg)」。広大な敷地には新旧の王宮をはじめ、宮殿群、王宮に付属する教会や図書館、庭園などが迷路のように複雑に入り組んでいます。ほとんどが博物館やギャラリーとして公開されていますが、なかでも押さえておきたいのが、歴代皇帝が執務を行うとともに、住まいとして使っていた旧王宮です。皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と皇妃エリザベートの執務室や居住空間がそのまま保存されていて、彼らの生活の様子を垣間見ることができます。なお、無料の日本語オーディオガイドが用意されているので、ぜひ利用して回ってみてください。
ホーフブルク
Alte Burg(旧王宮) 住所:Heldenplatz 営業時間:9~17時 定休日:なし 料金:€16(シシィ・ミュージアム、銀器コレクション、皇帝の部屋の3館共通。シェーンブルン宮殿、家具博物館とのコンビチケット€40)

美術史博物館

フランツ・ヨーゼフ皇帝時代の19世紀に建造された建物も大きな見どころ
フランツ・ヨーゼフ皇帝時代の19世紀に建造された建物も大きな見どころ
ハプスブルク家が収集した膨大なコレクションを収蔵する「美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)」では、珠玉の名画を鑑賞できます。見どころは2階にある15~18世紀にかけての絵画コレクション。フェルメール、レンブラント、ルーベンスといった誰もが知っている巨匠たちの作品が展示されていています。なかでもブリューゲルの作品群は素晴らしく、世界一の規模といわれるほど。ほかにも中2階にエジプトや古代ギリシア・ローマの美術品が、3階に70万枚ものコインやメダルが展示されています。“世界で最も美しいカフェ”といわれ、フォトジェニックスポットとしても話題のミュージアムカフェ「カフェKHM」へも立ち寄ってみてくださいね。
美術史博物館
Kunsthistorisches Museum 住所:Maria-Theresien-Platz 営業時間:10~18時(木曜は~21時) 定休日:9~5月は月曜 料金:€18(+宝物館は€24、+レオポルト・ミュージアムは€27)

カプツィナー教会

教会地下にあるマリア・テレジアと夫フランツ一世の棺
1632年に建てられたカプツィン派修道院の教会「カプツィナー教会(Kapuzinerkirche)」。隣接する地下納骨堂はハプスブルク家代々の墓所で、皇帝10人、皇妃15人を含めた140人以上のハプスブルク一族の遺体が安置されています。栄華を極めたハプスブルク家の墓所としては意外と質素な造り。教会地下にあるマリア・テレジアと夫フランツ1世の棺の見事な彫刻なども見逃せません
カプツィナー教会
Kapuzinerkirche 住所:Tegetthoffstraße 2 営業時間:10~18時(木曜は9時~、納骨堂は11~13時) 定休日:なし 料金:納骨堂€8.50 ※納骨堂は教会と隣接する別施設

マリア・テレジア広場

広場にはマリア・テレジアの像が立てられている
広場にはマリア・テレジアの像が立てられている
向かい合って立つ美術史博物館と自然史博物館の間に広がるのが「マリア・テレジア広場(Maria Theresien Platz)」です。マリア・テレジアは帝国を統治しながら16人の子どもをもうけ、国母と慕われた“女帝”。広場の中央には慈愛に満ちた表情を浮かべるマリア・テレジアの像が立ち、堂々とした姿が印象的です。マリア・テレジア像の台座側面には、彼女にクラヴィーア(鍵盤楽器)の演奏を披露した幼い頃のモーツァルト像のレリーフがあるのでチェックをお忘れなく!
マリア・テレジア広場
DATA Maria Theresien Platz 住所:Maria Theresien Platz 営業時間:見学自由 定休日:なし
※2023年3月時点の情報です。営業内容などの詳細はホームページなどでご確認ください。
記事一覧へ戻る
すべての国から探す
すべての記事から探す
記事一覧へ戻る