天空の国際都市 ダラムサラ 


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天空の国際都市 ダラムサラ 

「ダラムサラ」と聞けば、チベット仏教のリーダー「ダライラマ」の名前が思い浮かぶ人も多いかと思います。チベット文化センターはもちろんのこと、ヒマラヤンヨーガのセンターや外国人のボランティアセンター、カシミールのショップ、美味しいイタリアンや日本食などが山あいの町に並びます。

リトルラサ マクロガンジ


デリーからダラムサラ行きの夜行バスの終点を降り数分歩くと見えてくるのは、マクロガンジのメインスクウェア。すぐに絢爛豪華なチベット仏教寺院が視界に入ってきます。そして聞こえてくるのは鳥と牛の声に混ざって、チベット仏教徒が唱えるお経。ここはダライラマ14世とともにチベット人が移ってきた町マクロガンジです。

メインスクウェアからダライラマ寺院へ

メインスクウェアからダライラマ寺院までは徒歩約15分。「タンカ」と呼ばれる緻密なチベット仏教画や数珠を売るお店、隣の州のカシミールの伝統工芸品店、ラテアートをしてくれるモダンなカフェ、フランスのチーズショップなどが隙間なく延々と続いています。朝早くには、その道を急ぎ足で数珠を手に持ち、読経しながら下りていく人たちと出会うでしょう。「コーラ」というチベット仏教徒の朝夕のお参りの習慣です。ダライラマ寺院についたら、その周りを読経をつづけて歩きます。マクロガンジはアップダウンが激しい上に1700mの高地にあるため、最初の2、3日はどこに行くにも息が上がります。ダライラマ寺院の中には仏像だけでなく、チベット語が外にかかれた「大きなマニ車」がずらりと並びます。これを1回転させると読経何千回分したことになるそうです。寺院を出たら近くの茶屋でバターティーを味わいちょっと休憩。雄大なヒマラヤに囲まれて新鮮な空気と心地よい読経の声に心も体も癒されます

ヒマラヤの中で日本食?イタリアン?それともチベタン?

マクロガンジや周辺にいると、「今日のランチどうする?」というのが一日の大きな出来事になります。なぜかというとここに住む外国人の人々はとても舌が肥えており、美味しいものがたくさんあるからです。それに加えて、美味しいものを求めて急な坂をアップダウンするのでランチに対する情熱ははかりしれません。20年程前から日本食をやっている「ルンタ」。こちらは日替わりでセットメニューもお得にいただけます。お勧めはオムライスとカレーライス。日本のシンプルな味付けにホッとします。お味噌も手作り!美味しいイタリアンピッザであれば「ナムギャルカフェ」。こちらはフランスのロックフォートを使ったピザもいただます。インドでパスタを食べる時は「麺を少し堅めにして」とオーダーした方が日本人には合うかもしれません。そしてはずせないのはチベタン料理!私はここでは「ブラックテント」です。内装もチベットのスタイルで旅情をさらに守り立ててくれます。トゥクパといううどんのような汁あり麺も有名ですが、わたしの常食は「フライドタントゥク」です。手打ちの平打ちショートパスタのような麺を野菜と炒めてあります。日本の焼きうどんのような味付けで何度も通いたくなります。スープに入った「タントゥク」も一押しです!「モモ」という餃子のような料理もお店によって作り方や味付けが全く違うのでマクロガンジにいる間に食べ比べてお気に入りのお店を見つけるのも楽しいです。そして外せないのは「デザート」です。お菓子やさんもありますし、意外なところは韓国料理屋のチョコレートムースがとても美味しかったりして、小さな町でグルメ探検するにはぴったりです。

喧騒を離れたアッパーバグス

マクロガンジや隣のロウワーバグスからリキシャも登れない山道を登っていくと行くとポツポツとゲストハウスやヨーガアシュラムが見えてきます。ここはアッパーバグスです。まさにヒマラヤの山に抱かれた場所。朝日や夕日の差す切り立った山々、地元の人びとがヤギを放牧している光景、雲海に囲まれて下界すら見えない午後。ここでの時間はゆったりと流れていて、ヒマラヤの修行者の世界を垣間見ているかのようです。にぎやかなマクロガンジから離れて、ゆったり過ごしたい、そんな時に旅行者がのんびりと過ごしにこの場所まで上がってきます。1杯のチャイにもゆっくりと時間をかけて味わいたい、そんな気分にさせてくれる特別な場所です。

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