インド(デリー)の季節ごとの気候とおすすめの服装
1年中暑いと思われがちなインドですが、この国の面積は世界第7位。日本の国土の9倍もある広大なインドは、気候もとても多彩です。中でもデリーは、インドの中では北に位置しているため、冬はコートやマフラーが必要なほど寒く、けれど暑い時期には50°C近くにまで気温が上がる気温差の激しい街です。デリーの気候は?気温は?服装は?JTB現地スタッフがご案内します。
インドの季節は3つ「乾季」「暑季」「雨季」
インドには大きくわけて3つの季節があります。乾季、暑季、そして雨季です。
地域によって違いはありますが、乾季は主に10月~2月頃まで。この時期は雨がほとんど降らず、空気がからっとして過ごしやすくなります。
乾季の終わりとともにやってくるのが暑季。3月下旬~5月終わり頃まで気温がぐっと上がり、暑くなります。5月下旬になると次第に湿度が高くなり、雨季に入っていきます。
雨季は6月~9月頃。スコールのような雨が1日に何度か、1時間程度降ります。南インド地域では、大雨になることもしばしばで、洪水もよく起こります。
デリーは1年の寒暖差の激しい街
デリーはインドの中では北部に位置しているので、暑さはそれほどでもないのではとイメージしてしまいそうですが、油断してはいけません。
デリーのある地域は、インドの中でも寒暖の差が激しいエリアなのです。
デリーの3つの季節についてご紹介しましょう。
<乾季は10月~2月頃>
気温の下がり始める11月~2月頃は、雨もほとんど降らず、観光するにはおすすめのシーズンです。ただし、12月頃には最高気温も20°C程度、最低気温は10°C以下にまで下がり、薄手のダウンやコート、セーターなどが必要になってきます。寒さは2月頃まで続きます。
また近年は冬にPM2.5による濃霧も発生していますので、マスクなどを持参した方がいいかもしれません。
<暑季は4月~6月頃>
3月に入ると気温が上がり始め、デリーの短い春が訪れます。
春の間にあっというまに気温は上昇し、4月には35°Cを超えるようになり、5月~6月は猛暑となります。連日40°Cを超え、50°C近くにまで上がることもあります。
日差しも一気に強くなりますので、帽子やサングラスがあった方がいいでしょう。また、日焼けを防ぐためにも、羽織れるものやストールなどもあると活躍します。もし持参してこなくても大丈夫。デリーにはおしゃれなストールがたくさん売られていますから、現地で購入されるのもおすすめです!
日本から観光で訪れる場合には、日本の春~初夏という気候とのあまりの違いに身体が適応できず、体調を崩したり風邪をひいたりすることも少なくないので、できれば4月~6月の観光旅行は避けたいところです。
<雨季は7月~9月頃>
雨季になると、暑季に比べて少し気温が下がってきます。が、モンスーンの影響で湿度が上がり蒸し暑くなります。また、1日に何度かスコールが襲います。移動できなくなるほどの豪雨になることもありますので、ご注意下さい。
雨量が多いのは8月。9月に入ると雨は次第に少なくなり、少しずつ涼しくなっていきます。
日本の雨のような、1日中降り続く雨ではありませんが、折りたたみの傘があると何かと心強いでしょう。
暑季には影をひそめていた蚊も、雨季にはやってきます。デング熱などのウィルスを媒介する蚊もいますので、ご注意ください。気になる方は、長袖のTシャツなどを持参されるといいでしょう。虫よけスプレーやかゆみ止めもあると安心です。
服装で注意したいこと
インドでは日焼け防止、そして蚊の対策のためにも、あまり肌を露出しすぎない方がいいと思います。実際、ジリジリと焼けつくような日差しの下に立っていると、思わず肌を布で覆いたくほどなのです。
インドの女性たちは、現在も多くがサリーなど肌を覆い隠すような民族衣装を着ていますが、それはただ単に保守的だからではなく、日差しを遮り涼しく過ごす、生活の知恵でもあるのです。
また、ホテルなどの高級なレストランでは、ドレスコードを要求されることもあります。そういうレストランでの食事を予定されている方は、男性ならジャケットにパンツ、女性ならワンピースにパンプスなどを用意されるといいでしょう。
訪れる季節によって、見せる表情が本当に違うデリー。その季節に合わせた服装で、その季節ならではのデリーの魅力に触れてみてくださいね!
この記事でご紹介したスポット
現地レポートを探す
エリアから探す
地図から探す
インドの
現地レポートを絞り込む
現地レポートを絞り込む