インドの全国共通の祝日(2020年版)


JTBインディア スタッフ

※この記事は2020年1月現在の情報を元に加筆・修正を実施しました

インドでは全国各地で、毎月のように大きな祭りが開催されますが、共通の祝日以外のその他の休みは各州で設定されているため、休みの日や期間が州によって異なることもしばしばです。インドの国民的祝日について、ご案内しましょう。

全国共通の祝日

インドでは1年間を通してさまざまな祝日があり、そこでは祭りが盛大に行われていますが、実は多くの祝日は州ごとに異なります。

インド3大祭りと呼ばれる


  • 「ホーリー(春の到来を祝って、3月初旬頃に人々が路上で色粉や色水を掛け合う祭り)」

  • 「ダシェラー(10月前後に行われる、雨季の終了を祝う祭り。3大祭りの中でも最も盛大な祭りです)」

  • 「ディワーリー(ダシェラーの3週間後に催される光の祭り。富と幸運の女神ラクシュミーを招く祭り)」



などでは、インド各地でお祭りが盛り上がりますが、そんな全国的な祭りであっても、休みの期間などは、それぞれの州によって異なるということが、よくあります。

これらの祭りや祝日は、人々の生活の中に長く息づいた「伝統暦」に基づくものが少なくありません。
インドでは公的には新暦(西暦)を取り入れていますが、その一方で、各地方で宗教や慣習で根付いてきた伝統的な暦(太陰暦やイスラム教のヒジュラ暦など)が、いまも大事にされています。

そのため、政府が公式に定める、全国どの州でも共通の国民的祝日と州ごとに定められる祝日があるのです。

この記事でご紹介したスポット

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以下、国民的祝日を簡単にご紹介します。※日付は2020年のものです。

<1月26日 共和国記念日>



1950年の共和国憲法発布を記念した祝日。この日は各地でパレードが催されます。大規模な軍事パレードだけでなく、軍人や警察による華麗なパフォーマンス、華やかな山車やゾウ、ラクダなども行列に加わります。デリーでは、大統領官邸からインド門までを結ぶ大通りで、大規模なパレードが催されます。

<3月10日 色粉・色水掛け祭(ホーリー)>



主に北インドで行われる、人気のお祭りの1つでヒンドゥー教最大のお祭り。日本でも有名ですね。色粉や色水をかけあい、春の豊作祈願や悪魔払いもかねて冬の終わりを祝います。近年ではこの祭りに参加することを目的に訪れる外国人観光客もたくさんいます。

<4月10日 聖金曜日(グッドフライデー)>



グッドフライデーはイエス・キリストが十字架にかけられて処刑された日です。日本ではイエス・キリストが復活したとされる日(処刑から3日後)「イースター」の方が有名かもしれません。キリスト教において最も重要な祝日の一つで、キリストの蘇りを象徴する卵のかたちをしたお菓子などでお祝いします。

<5月1日 メーデー>



労働者の国際的祝日です。インドでもメーデーは祝日となります。

<5月下旬 イスラム教断食明け祭>



イスラム教徒がラマダン(断食)が明けたことを祝うお祭りです。

<8月15日 インド独立記念日>



こちらは1947年8月15日にイギリスから独立したことを記念する日。この日も全国各地でパレードなどが行われます。また、デリー周辺ではセキュリティー対策の強化のために、主な観光施設などは、前後数日間閉館となる場合がありますので、この時期に観光で訪れるなら、注意が必要です。

<8月中旬 クリシュナ神生誕日>



ヒンドゥー教の神様の中でも人気があるクリシュナ神。そのクリシュナ神の誕生日がこの日にあたります。ジャンマシュタミー(クリシュナ聖誕祭)とも呼ばれています。クリシュナ神の生誕地はインドのマトゥラーという場所だと言われています。

<10月2日 マハトマ・ガンディー生誕祭り(ガンディー・ジャヤンティー)>



「インド建国の父」マハトマ・ガンディーの生誕の日です。
ヤムナー川沿いにあるラージ・ガートは、暗殺されたガンディーの亡骸を、ヒンドゥー教のしきたりにのっとって火葬した場所ですが、この日は政府の要人を始め、多くの人が参拝に訪れます。

<10月25日 ヒンズー教ダシェラ祭>



インドで大きなお祭りが開催される祝日の一つ。ヒンズーの英雄であるラーマ王子が3人の悪魔と10日間にわたる戦いの末、勝利したことを祝うお祭りです。

<11月14日 ディワーリー(ヒンズー教新年祭、ディーパバリとも呼ばれます)>



こちらもインドで大きなお祭りが開催される祝日の一つ。ダシェラーの3週間後のこの日に富と幸運の女神ラクシュミーを招く祭りが催され、この祭りは別名「光の祭典」とも呼ばれたりします。

<11月15日 ゴバードハンプジャ(ヒンドゥーお祭り)>



ヒンドゥーの祭り。ベジタリアンフードを神に捧げてお祝いします。

<11月下旬 シーク教ナナック生誕日>



シク教はナーナクを開祖として16世紀に誕生した、比較的新しい宗教です。イスラム教とヒンドゥー教を融合した宗教で、信者は頭にターバンを巻くことで知られています。この日は開祖である、グル・ナーナクの誕生を祝う日です。

<12月25日 クリスマス(キリスト教)>



言わずもがな、キリスト教の方々にとって最も大切な祝日であり、イエス・キリストの誕生を祝う日です。

国民的な祝日には、デリーなど大都市では、セキュリティー対策がより厳重に実施される場合がありますし、中には観光施設が閉鎖されることもあります。また、道路などの混雑も予想されますので、この時期に旅行される際には、ご注意ください。

現地発のオプショナルツアーを利用して、地方を観光で訪れるのも一考です。JTBでもさまざまなツアーをご用意していますので、ご参考までにどうぞ。

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