岩手県の人気温泉地 おすすめ10選

岩手
岩手県の温泉地 おすすめ10選 | JTBスタッフのおすすめ旅記事&ブログ
3288 Views
公開日:2021.12.30
|
更新日:2024.05.20
岩手県は前沢牛などの和牛や三陸海岸の海産物、わんこそばや盛岡冷麺などの郷土料理が有名な県。雄大なスケールの八幡平や民話の里・遠野、世界遺産の平泉などの観光地でも知られています。 温泉は宮沢賢治や高村光太郎などが入浴していた大沢温泉や開湯900年の歴史を持つつなぎ温泉など歴史ある温泉が多くあります。今回はそんな岩手県の人気温泉地10選を紹介します。
JTBホームページ エディター 竹内 寿夫
この記事に関連するタグ

つなぎ温泉

つなぎ温泉(つなぎおんせん)
JR盛岡駅から車で約20分、アクセスが便利で盛岡の奥座敷とよばれる温泉。平安時代末期に八幡太郎・源義家によって発見されたと伝えられ、愛馬を繋いで入浴したことから「つなぎ温泉」の名がある。6つの源泉から湧き出る温泉は、毎分2000リットルと湯量も豊富。単純硫黄泉の湯は非常に高いアルカリ性で、肌がスベスベになると女性に人気だ。八幡平、十和田湖、田沢湖など、北東北の観光拠点としても便利な立地にある。岩手山と奥羽山脈を仰ぐ御所湖の雄大な自然美を満喫しながら、良質なアルカリ性の泉質を堪能できる。
つなぎ温泉の情報
所在地:岩手県盛岡市繋 泉温:各源泉により異なる 源泉数:不明 湯量:不明 飲用:一部可 泉質:単純硫黄泉、アルカリ性単純温泉 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化、切り傷、慢性皮ふ病、痔疾、慢性婦人病、美肌など 宿泊施設数:12 日帰温泉施設数:なし アクセス:(公共交通)JR盛岡駅から岩手県交通バスつなぎ温泉方面行きで32分、バス停:つなぎ温泉下車。(車)東北道盛岡ICから国道46号、県道258号経由10km

花巻温泉

花巻温泉(はなまきおんせん)
宮沢賢治の故郷として知られる花巻にある温泉地で、岩手屈指の規模を誇る北東北を代表する温泉リゾート。大正12年(1923)に2㎞ほど山間にある台温泉から湯を引き、万寿山などの丘陵地に開発されたエリアで、温泉地全体が公園計画によって造られた。温泉街にはバラ園や遊歩道などが整備されているほか、桜並木や赤松林なども見られる。同経営の「ホテル千秋閣」「ホテル花巻」「ホテル紅葉館」の3軒の大規模ホテルが連なり、どの宿に宿泊しても他館の大浴場や露天風呂が利用できるのがうれしい。他に皇族をはじめ著名人の利用が多い高級旅館の「佳松園」もある。日帰り入浴の利用も可能(営業時間などは要確認)。
花巻温泉の情報
所在地:岩手県花巻市湯本 泉温:58.7℃ 源泉数:2 湯量:251リットル/分 飲用:不可 泉質:単純温泉 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、慢性消化器病、痔疾、糖尿病など 宿泊施設数:3 日帰温泉施設数:なし アクセス:(公共交通)JR新花巻駅からシャトルバスで30分、バス停:花巻温泉下車。またはJR花巻駅から岩手県交通バス台温泉行きで19分、バス停:花巻温泉下車。(車)東北道花巻ICから県道37号経由4km

台温泉

台温泉(だいおんせん)
坂上田村麻呂が約1200年前に発見したという伝説も残るが、史実としては約600年前の南北朝時代に猟師が発見した温泉。標高480mののどかな山あいに14軒の旅館が点在。三方を山に囲まれた細い坂道に木造建築の旅館などが続く風情は、どこかノスタルジックで、訪れる人の旅情をかき立てる。湯量は豊富で、花巻温泉への配湯も行っている。温泉街のなかに源泉が10数カ所もあり、宿によって泉質や効能が異なるのも特徴のひとつ。気軽に泊まれるリーズナブルな旅館から、1泊数万円の高級旅館まである個性豊かな温泉街だ。日帰り入浴を受け付けている旅館も多くあるほか、日帰り入浴施設の「精華の湯」があり、そば処も併設されている。
台温泉の情報
所在地:岩手県花巻市台 泉温:76~96℃ 源泉数:10数カ所 湯量:400リットル/分 飲用:不可 泉質:単純温泉、含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、単純硫黄泉など 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、慢性消化器病、動脈硬化症、痔疾、切り傷など 宿泊施設数:13 日帰温泉施設数:1 アクセス:(公共交通)JR新花巻駅からシャトルバスで35分、バス停:台温泉下車。またはJR花巻駅から岩手県交通バス台温泉行きで22分、バス停:終点下車。(車)東北道花巻ICから県道37号・297号経由7km

大沢温泉

大沢温泉(おおさわおんせん)
豊沢川の両岸に宿泊棟が立ち並ぶ一軒宿の温泉。かつて宮沢賢治や高村光太郎など、数多くの文人墨客が愛した湯としても知られている。開湯時期は古く、延暦年間(782~806)にまでさかのぼる。近代和風旅館の「山水閣」、昔ながらの旅館の風情漂う茅葺き屋根の「菊水館」(現在は休館中、昔ギャラリー「茅(ちがや)」として公開)、古くからの自炊部「湯治屋」が豊沢川に沿うように連なる。すべて同経営で、どの棟に宿泊しても豊沢川畔にある有名な混浴露天風呂「大沢の湯」にも入浴できる。館内には、他にも5カ所の温泉・露天風呂があり湯めぐりが楽しめる。日帰り入浴も受付けている(営業時間など要確認)。
大沢温泉の情報
所在地:岩手県花巻市湯口字大沢181 泉温:51℃ 源泉数:1 湯量:700リットル/分 飲用:不可 泉質:アルカリ性単純温泉 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、糖尿病、痔疾、婦人病、美肌など 宿泊施設数:2 日帰温泉施設数:なし アクセス:(公共交通)JR花巻駅から岩手県交通バス新鉛温泉行きで30分、バス停:大沢温泉下車。(車)東北道花巻南ICから県道12号経由12km

鉛温泉

鉛温泉(なまりおんせん)
開湯は約600年前で、カツラの木の下で傷を癒す白猿を発見したことが始まりと伝わる。豊沢川の河畔にある小ぢんまりとした温泉で、江戸時代に開業した「藤三(ふじさん)旅館」が老舗宿。旅館部のほか湯治部もあり、長期滞在の客も多い。名物の「白猿の湯」は、湯底の天然岩から透明な温泉が自然湧出している。立って入るほどの深い湯船が特徴で、混浴だが、女性専用タイムもある。5本の源泉を有し、館内の浴場はすべて源泉100%のかけ流し。他に豊沢川にせり出す露天風呂がある「桂の湯」、「白糸の湯」、「銀の湯」などもあり、館内で贅沢な湯めぐりが堪能できる。日帰り入浴も受付けている(営業時間など要確認)。同経営で全14室スイートルーム仕様の高級旅館「藤三旅館・別邸 鉛温泉 心の刻 十三月」が隣接してある。
鉛温泉の情報
所在地:岩手県花巻市鉛字中平 泉温:35~60℃ 源泉数:5 湯量:1000リットル/分 飲用:不可 泉質:アルカリ性単純温泉 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、皮ふ病、胃腸病、糖尿病、呼吸器疾患、痔疾、婦人病など 宿泊施設数:2 日帰温泉施設数:なし アクセス:(公共交通)JR花巻駅から岩手県交通バス新鉛温泉行きで32分、バス停:鉛温泉下車、徒歩3分。(車)東北道花巻南ICから県道12号経由15km

岩手湯本温泉

岩手湯本温泉(いわてゆもとおんせん)
明治時代の俳聖・正岡子規が宿泊したことでも知られる湯元温泉は、奥羽山脈の最奥部・和賀川峡谷に点在する湯田温泉峡の中心となる温泉。江戸時代初期の万治元年(1658)に開湯された古湯で、和賀川沿いに大小4軒の旅館が立ち並び、山の温泉場らしい落ち着いた佇まいを見せている。温泉は無色無臭で、さらさらとした肌触り。約90度と高温のため、源泉が湧出する薬師観音で温泉たまごを作ることもできる。温泉街には日帰り入浴施設の「丑の湯」や足湯などもある。
岩手湯本温泉の情報
所在地:岩手県和賀郡西和賀町湯本 泉温:90℃ 源泉数:2 湯量:500リットル/分 飲用:不可 泉質:ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉など 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮ふ病、慢性婦人病、痔疾など 宿泊施設数:4 日帰温泉施設数:1 アクセス:(公共交通)JRほっとゆだ駅から岩手県交通バス沢内線・貝沢線で12分、バス停:湯本温泉下車。(車)秋田道湯田ICから国道107号、県道1号経由7km

湯川温泉

湯川温泉(ゆかわおんせん)
何千年もの昔から温泉が自然湧出していたといわれる古湯。温泉街は、和賀川・北上川へと続く小鬼ヶ瀬川(こにがせがわ)沿いの峡谷に沿って「出途の湯」、「中ノ湯」、「奥ノ湯」の3カ所に分かれており、それぞれ泉質の異なる湯が湧いている。古くから湯治場として親しまれており、豊富な温泉を源泉かけ流しで使用している宿が多く、小鬼ヶ瀬川を見下ろす露天風呂をもつ宿も。「高繁旅館」などエコノミーな湯治向きの宿が多いが、「四季彩の宿ふる里」や「山人(やまど)」など露天風呂付き客室をもつ宿もある。
湯川温泉の情報
所在地:岩手県和賀郡西和賀町湯川 泉温:46~76℃ 源泉数:6 湯量:350~700リットル/分 飲用:不可 泉質:ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、ナトリウム-塩化物泉など 効能:神経痛、筋肉痛、腰痛、疲労回復、冷え性、打ち身、胃腸病、糖尿病、慢性皮ふ病、痔疾、慢性婦人病など 宿泊施設数:12 日帰温泉施設数:なし アクセス:(公共交通)JRほっとゆだ駅から湯川温泉湯けむりタクシー(乗り合い)で10分、湯川温泉などで下車。(車)秋田道湯田ICから国道107号、県道215号経由7km

夏油温泉

夏油温泉(げとうおんせん)
栗駒国定公園内、奥羽山脈の山懐深く標高約700mに湧く温泉で、開湯は約850年前までさかのぼる。江戸時代の温泉番付では、東の大関と記された名湯で、現在ではブナ林に囲まれた「大湯」や「疝気(せんき)の湯」、「真湯」などの渓流露天風呂が夏油川のほとりに点在する。内湯も含み多彩な浴槽が揃うので、湯巡りが楽しめるのが魅力だ。日帰り入浴も受付けている(営業時間など要確認)。「元湯夏油」が多彩な露天風呂を管理する中心の宿で、旅館部と自炊部合計で110室以上の客室をもつ。もう1軒の湯治向きの宿の「夏油温泉観光ホテル」には、「古代ひのき風呂」、「ブナ林露天風呂」などがあり、木の温もりと湯を同時に楽しむことができる。冬期は8mもの積雪を観測する山奥のため、営業は5月初旬~11月中旬までの期間。
夏油温泉の情報
所在地:岩手県北上市和賀町岩崎新田 泉温:47~59℃ 源泉数:10 湯量:3~167リットル/分 飲用:不可 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉など 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、慢性皮ふ病、切り傷、やけど、痔疾、慢性婦人病など 宿泊施設数:2 日帰温泉施設数:なし アクセス:(公共交通)JR北上駅から車で50分(送迎あり・要予約)。(車)秋田道北上西ICから県道37号・122号経由25km

須川温泉

須川温泉(すかわおんせん)
栗駒山の北麓、標高約1100mの地に湧き、周辺では豊富な高山植物が見られる温泉地。平安時代の昔から湯治場として知られ、みちのくの秘湯として愛されてきた。全国的にも珍しいpH2.2という強酸性の湯は、皮ふに染み込むような刺激が感じられ、皮ふ病や婦人病などに効能があるという。岩手県側に大露天風呂や、天然の蒸し風呂のおいらん風呂で名高い秘湯「須川高原温泉」と、秋田県側にリゾートホテルのようなモダンな宿の「栗駒山荘」の2軒の宿がある。ともに日帰り入浴(営業時間など要確認)も可能な、白濁した豊富な温泉をたたえた露天風呂が自慢。2軒とも冬期は休業する。
須川温泉の情報
所在地:岩手県一関市厳美町字祭畤山・秋田県雄勝郡東成瀬村椿川 泉温:45~49℃ 源泉数:1 湯量:6000リットル/分 飲用:不可 泉質:酸性・含鉄(Ⅱ)・硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(硫化水素型) 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、胃腸病、皮ふ病、呼吸器病、高血圧、切り傷、やけど、糖尿病、痔疾、慢性婦人病など 宿泊施設数:2 日帰温泉施設数:なし アクセス:(公共交通)JR一ノ関駅から岩手県交通バス須川温泉行き(冬期運休)で1時間34分、バス停:終点下車(季節運行)、徒歩すぐ。(車)東北道一関ICから国道342号経由45km

鶯宿温泉

鶯宿温泉(おうしゅくおんせん)
つなぎ温泉からさらに10kmほど奥に進んだところにある温泉地で、鶯宿川沿い約2kmにわたって旅館やホテルが点在している。歴史は約450年前までさかのぼり、加賀の国(現石川県)からやってきたきこりが、傷ついた1羽のウグイスが湧き出す源泉に足を幾度も浸し、傷を癒していた姿を見て、発見したという伝説から温泉地名が名付けられた。日帰り入浴可能な宿が多く点在し、湯めぐりを楽しむのもおすすめ。足湯のある水辺公園が温泉街中心部にあり、散策地にも好適。また、広大なスケールの庭園に花と緑が四季折々の美しい表情を見せ、こころを癒される特別な時間を過ごせる「フラワー&ガーデン森の風」も見どころ。
鶯宿温泉の情報
所在地:岩手県岩手郡雫石町鶯宿 泉温:52.3~58.6℃ 源泉数:5 湯量:約3000リットル/分 飲用:不可 泉質:アルカリ性単純温泉など 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、切り傷、打ち身、慢性消化器病、痔疾など 宿泊施設数:18 日帰温泉施設数:1 アクセス:(公共交通)JR盛岡駅から岩手県交通バス鶯宿温泉行きで51分、バス停:終点などで下車。(車)東北道盛岡ICから国道46号、県道1号・172号経由20km
---------------------------------------------- ※記事内容には投稿者の感性や主観が含まれます。おすすめする内容や好みには個人差がありますので何卒ご容赦ください。 ※記事内の情報は投稿日またはそれ以前の取材時や草稿時のものです。事後の経年変化は記事には反映できておりません。また、時期により感染症・天災等で一時的に営業状況等が変更されている場合もあります。お出かけの際は地域や施設のホームページ等で最新情報をご確認ください。
この記事に関連するタグ
この記事が気に入ったら...
LINE
X
記事一覧へ戻る
国内の新着記事
すべての記事から探す
記事一覧へ戻る