大沢温泉にゆかりのある文人といえば、宮沢賢治が挙げられます。少年の頃、賢治は信仰心の厚い父に連れられ花巻仏教会の講習会場だった大沢温泉を幾度となく訪れたそう。後年、花巻農学校の教師時代には、生徒たちを連れて湯浴みに来ています
高村光太郎は、空襲で東京のアトリエを焼失したため、賢治の父を頼って花巻に疎開しました。それから7年間にわたって花巻を愛したそうで、大沢温泉を「本当の温泉の味がする」と言って喜んだという話も残っています。
相田みつをも大沢温泉を好み、何度か訪れています。女将のリクエストでしたためた「ゆ」の文字の書は、山水閣の玄関に大切に展示されています。丸みを帯びた優しい字には、みつを先生のお人柄が表れているようです。
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