世界遺産や自然美だけじゃない!文化の香り満載の奥日光おすすめスポット【栃木県 奥日光の名所】

栃木
国際避暑地として栄えた中禅寺湖
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公開日:2023.06.15
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更新日:2023.06.15
日光が、「日光の社寺」として世界遺産に登録されたのは1999年のこと。日光山内にある日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社の2社1寺と、これら建造物群周辺の遺跡などが登録の対象となっており、国宝9棟や重要文化財94棟など、膨大な建物が含まれています。 近年はとくに「世界遺産」としての日光に目が行きがちですが、じつは日光は明治時代中ごろから避暑地として栄えた歴史のある地域。奥日光の中禅寺湖畔には各国の大使館や外国人の別荘が多く建てられ、国際避暑地として知られるようになりました。これらの別荘のうち、イタリア大使館別荘と英国大使館別荘が復元されており、公開されています。 今回は世界遺産エリアだけじゃない、奥日光のみどころを紹介しましょう。

中禅寺湖畔に佇む「イタリア大使館別荘記念公園」

復元されたイタリア大使館別荘
1928年にイタリア大使館の別荘として建てられたのがこの建物です。1997年まで歴代大使が使用していた建物です。のちに本邸や副邸が当時の姿に復元され、その一帯が記念公園として公開されています。
暖炉のある書斎。壁の杉皮の模様が特徴
自然と調和する本邸は、木造2階建ての建物。さまざまなパターンを見せる杉皮貼りの内外装が特徴です。1階には暖炉のある食堂と居間、書斎があり、これらが連続するワンルーム構造。2階にはかつての寝室を利用した眺望室があり、窓からは中禅寺湖を一望できます。 副邸は国際避暑地としての中禅寺湖の歴史を紹介する「国際避暑地歴史館」になっています。木々に囲まれたロケーションにあり、森の中の景観も楽しめます。

アーネスト・サトウが愛した「英国大使館別荘記念公園」

2階建ての開放的な建物。2階の広縁からの眺望が抜群
英国の外交官で明治維新に大きな影響を与えたアーネスト・サトウ。奥日光を愛した彼が1896年に個人別荘として建て、後に英国大使館別荘として使われてきたのがこの建物です。こちらも当時の姿に復元され、一般に公開されています。 アーネスト・サトウは、英文のガイドブック『日光案内』を刊行し、日光の魅力を広く母国に紹介した人物です。館内では、彼の生涯をはじめ、奥日光の歴史や自然、サトウが活躍した当時の英国文化などを紹介しています。
2階にある英国文化交流室「南4番Classic」では、駐日英国大使館シェフの監修を受けたスコーンと紅茶のセットなどが食べられます。2階から見る中禅寺湖の眺望とともに、華やかだった避暑地の時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

ボートハウスや情報発信基地にも足を運ぼう

中禅寺湖畔ボートハウス
このほか中禅寺湖畔には、1947年に建てられた米国の水辺のリリゾートを模した「中禅寺湖畔ボートハウス」や、地域の情報発信基地として自然情報、ハイキングコースの案内、自然体験イベントの開催などを行う「栃木県立日光自然博物館」などのみどころがあります。
日光を訪れるならもう少しだけ足を延ばして、国際避暑地として栄えた奥日光の歴史や文化に目を向けてみるのもおすすめです。
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