一枚一枚手作業で守られてきた「1004枚の棚田」
50センチ四方という最小の棚田を有する「白米千枚田」では、農業機械を入れることができません。そのため、現在でも田植えから稲刈りまで地元住民やボランティアの手作業で行われています。また、会費を支払うことでマイ田んぼを1枚所有できる「オーナー制度」も実施されており、収穫米の一部とともに、地元の山菜を使用した佃煮がプレゼントされます。この取り組みは景観の保全だけでなく、地域活性化にも大きく貢献しています。
あざやかなグリーンから夕陽を映す水鏡に「田んぼの神秘」
「白米千枚田」がほかの絶景スポットと一線を画す大きな理由のひとつは、「田んぼ」であることではないでしょうか。一年を通じて人の手による田植えや稲刈りが行われ、棚田は神秘的な変化を遂げ続けます。時には夕陽や朝日を映す鏡になったり、黄金の稲穂を揺らす絨毯になったりと、その変化は同じ場所とは思えないほど。訪れる際は稲作の状況をチェックしてみてもいいかもしれません。どの季節でも旅の締めくくりに見る夕焼けに染まる棚田はきっと心に残るものになるでしょう。
秋冬限定のイルミネーションイベント「あぜのきらめき」
2011年のスタート以降、秋冬にこの地を訪れる人々の楽しみとなっているのが棚田のあぜ道に設置されたLEDライトが幻想的な夜景を演出するイルミネーションイベント「あぜのきらめき」です。2万個以上のLEDライトがゴールド・ピンク・グリーン・ブルーの4種類に光り輝き、息を呑むほどの絶景を作り出しています。日没から約4時間のライトアップなので、冬はもちろん、秋の季節にも防寒具はお忘れなく!
●スポット情報
【白米千枚田(しろよねせんまいだ)】
電話:0768-23-1146(輪島市産業部観光課)
住所:石川県輪島市白米町99-5
料金:無料
時間:24時間
休み:無休