ニッポンの秘湯でユニークな温泉体験を【秋田県 鶴の湯温泉】

秋田
ニッポンの秘湯でユニークな温泉体験を【秋田県 鶴の湯温泉】 | JTBリモートコンシェルジュ トラベルコンサルタントのおすすめ旅
雪に包まれた乳頭温泉郷の名湯
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公開日:2022.02.28
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更新日:2022.02.28
乳頭山の麓に湧く乳頭温泉郷。8つの温泉宿のなかで、最も古い歴史をもつのが「鶴の湯温泉」です。江戸時代初期に秋田藩主が湯治に訪れたという記録が残っており、元禄年間(1688~1704)には一般客向けの湯宿になったそうです。 「日本秘湯を守る会」の会員宿で、日本の原風景のような懐かしい景観に出合えます。宿泊棟はいくつかありますが、なかでも茅葺き屋根の「本陣」は秘湯の雰囲気満点。いまでも数十年ごとに屋根の葺き替えが行われています。敷地内には4つの源泉があり、名物は混浴露天風呂。白濁しているので混浴でも気になりませんが、女性専用の露天風呂もあるのでご安心を。まったく泉質が異なる4つの温泉をはしごして楽しんでくださいね。

風情たっぷり! 4つの異なる源泉の湯を楽しむ

冬の混浴露天風呂。青みがかった乳白色の白湯が下からポコポコと湧いている
敷地内を流れる沢にかかる橋を渡ると温泉棟があります。半径50mほどの範囲に、泉質の異なる4つの源泉が湧き、それぞれ白湯、黒湯、中の湯、滝の湯とよばれています。名物の混浴露天風呂は、ぜひ入っていただきたい名湯です。足元からポコポコと源泉が湧き出ていて風情たっぷり。冬なら雪見風呂を楽しめますよ。この混浴露天風呂にも引湯されている白湯は、「冷えの湯」ともよばれる美人の湯です。黒湯は、「ぬくだまりの湯」「子宝の湯」ともよばれています。白湯以外は同じような色をしていますが、泉質は全く異なります。肌触りも全然違うので、温泉をはしごして、文字通りその違いを肌で感じてみてください。 ちなみに、鶴の湯の名前の由来は、鶴が温泉で傷を癒やしているのをマタギの勘助が見つけたことによるとか。真偽はともかく、昔から効能が豊かだったことがよくわかります。

秘湯風情に浸るなら囲炉裏付きのお部屋がおすすめ

本陣の囲炉裏付き和室
宿の敷地内には、いくつもの宿泊棟が並んでいます。駐車場から敷地に入るとすぐ左側にあるのが、茅葺き屋根の「本陣」です。お部屋は5室あり、全室が囲炉裏付き。右側にある二号館と三号館は湯治棟で、6畳一間の小ぢんまりとしたお部屋が並びます。 本陣の左手奥には、独立して立つ新本陣があり、こちらには囲炉裏付きのお部屋が1室。隣の東本陣には2つの囲炉裏付きのお部屋があります。この2館は鶴の湯温泉のなかでも比較的新しい棟なので、快適さを求める方にはおすすめです。そのほか、一号館の2階にはシンプルな和室が並びます。お部屋によって雰囲気が違うので、早めの予約がおすすめですよ。

囲炉裏を囲んで郷土料理を。素朴な山の幸を堪能する

名物「山の芋鍋」付き里山の恵みご膳(イメージ。イワナは3名分です)
夕食は、二号館以外は部屋食になります。囲炉裏付きのお部屋なら、囲炉裏を囲んで秋田の郷土料理を満喫できますよ。お料理は、名物の山の芋鍋や岩魚の塩焼き、山菜、きのこ料理など、秋田の山の幸が盛りだくさん。川連塗りのお膳で運ばれてくるのも、風情があります。 食事と一緒に味わっていただきたいのは、秋田の地酒のほか、秘湯ビ―ルや秘湯ワインなど。思い出深い食事になること間違いなしです。

帰りは乳頭温泉郷の湯巡りを

鶴の湯温泉がある乳頭温泉郷は、秘湯とよばれるだけあってアクセスはなかなか大変です。せっかく行くなら、ほかの温泉も一緒に楽しんではいかがでしょうか。日帰り入浴を受け入れている温泉もあるので、温泉巡りをしていろいろなお湯に浸かってみてください。古きよき日本の姿を味わってくださいね。 ▶宿の基本情報・アクセス・地図はこちら
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