スンゲイ・ブロウ湿地保護区でバードウォッチングを楽しもう!
シンガポールといえば、高層ビルが立ち並び、最新技術を駆使したライトアップや煌びやかな夜景、近代都市のイメージが強いのですが、中心街から少し離れるだけでマングローブの林が広がる自然が保全され、野鳥が飛び交う自然を体験できます。シンガポール北西部のジョホール水道に面した保護区はマングローブの林が広がり、渡り鳥もやってくる保護区には湿地帯が広がり、カワウソや爬虫類など水辺の生物も数多く生息しています。シンガポールリピーターや家族連れ、野鳥愛好家におすすめのバードウォッチングとネイチャーウォーキングが楽しめるスンゲイ・ブロウ湿地保護区をJTB現地スタッフがご紹介します。
行き方と営業時間
スンゲイ・ブロウ湿地保護区は毎日7~19時の間、オープンしています。シンガポールの北部に位置するスンゲイ・ブロウ湿地保護区は、オーチャードロード沿いのタカシマヤからだと、車で約30分でアクセスできます。
電車とバスを利用するなら、月-土曜日:MRT Kranji駅からSMRTバス925に乗り、Kranji Reservoir Carpark Bで下車。ビジターセンターまでは徒歩。日曜・祝日:MRT Kranji駅からSMRTバス925に乗り、Wetland Centre entranceで下車。 (SMRTバス925は日曜日と祝日のみ、ウッドランズインターチェンジから運行)
開園時間:毎日7時から午後7時 (最終入場時間:午後6時30分)
所要時間:1~3時間。大きなクロコダイルや、夜行性の危険生物がいるので、夜の入場はできません。
スンゲイ・ブロウ湿地保護区(Sungei Buloh Wetland Reserve)
URL:https://www.nparks.gov.sg/gardens-parks-and-nature/parks-and-nature-reserves/sungei-buloh-wetland-reserve
ネイチャーウォークで楽しむ湿地帯の自然
公式サイトによると、スンゲイ・ブロウ湿地保護区は1993年に自然公園として一般公開されてから徐々にその面積を増やしたそう。マングローブの林、湿地帯や森、池や水路のある広大な保護区は現在、総面積約202haにまで拡大されました。保護区内には4つのウォーキングトレイルが整備されています。
クランジ駐車場Cの近くにあるビジターセンターからスタートするのが、約300mの木々の生い茂る森を歩くフォレスト・トレイル(Forest Trail)と、コースタルトレイル(Coastal Trail)。コースタルトレイルはその名の通り海岸近くに整備された約1.3kmのトレイルです。終点近くにウェットランドセンターがあり、ここから約2kmの渡り鳥トレイル(Migratory Bird Trail)がスタートします。渡り鳥トレイルはブロウ・タイダルポンズ(干満のある池)の周囲を歩くコースなので、終点もウェットランドセンターになります。トレイルの途中には展望ポイントや木製のボードウォークなどもあり、新しい発見や自然の風景をさまざまな視点や角度から見ることができるので、気が付くと、トレイルの終点だったという感じ。車イスでもアクセスできるトレイルもあります。
また、マングローブの木々の中に設けられた木製の遊歩橋からは、干潮時にはマングローブの根っこまでも見ることができるほか、満潮時にはカニや貝類を観察できます。マングローブの林は海の森とも呼ばれていて、淡水と海水が入り混じる河口あたりなどに生息する植物の総称。スンゲイ・ブロウでは数年前から減少するマングローブの植樹も行っています。
ガイドとともに歩く無料のウォーキングツアー(約1時間30分)も行われています。子供を含む家族連れの参加も少なくないそうで、英語ガイドは毎週土曜の9時30分から。日本語ガイドは月に1度で、事前に確認が必要です。雨天の場合はキャンセルとなります。
■無料のガイドが案内してくれるウォーキングツアー:
https://www.nparks.gov.sg/gardens-parks-and-nature/parks-and-nature-reserves/sungei-buloh-wetland-reserve/sbwr-guided-walks
バードウォッチングへ行こう!
スンゲイ・ブロウ湿地保護区では約230もの野鳥が観測され、ここを生息地あるいは繁殖地とする野鳥のほか、渡り鳥も数多くやってきます。こうした野鳥観察は同湿地保護区の大きな楽しみのひとつ。年間を通して、カワセミや青サギ、タイヨウチョウ、サイホウドリといった野鳥のほか、渡り鳥がやって来る9月から3月までのシーズンには、水鳥、サギやイソシギといった渉禽(脚が長く水辺を歩き餌をついばむ鳥類)の群れを目にすることも少なくありません。さらに、カワウソやオオトカゲ、いくつかの観察ポストを覗けば、トビハゼやカニ、アナジャコなどを観察するチャンスも!
午前中の涼しい時間帯に訪れることをおすすめします!
いかがでしょう。地元の人々に人気のスンゲイ・ブロウ湿地保護区。シンガポールリピーターや家族連れ、野鳥愛好家におすすめのスポットですよ。
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