シンガポールの通貨・両替・チップ・物価について


ケンケン

旅行前に気になるのはお金のこと。シンガポールの通貨をはじめ、両替やチップ、現地の物価まで、気になるシンガポールの「お金」事情をJTB現地スタッフがご紹介します。

シンガポールの1ドル硬貨

通貨の種類

シンガポールの通貨はシンガポールドル(S$)です。S$1=99.8円(2023年04月26日現在)。一般的によく流通している紙幣は、2ドル、5ドル、10ドル、50ドル、そして100ドルで、コインでは、5、10、20、50セントと1ドルで、新旧硬貨が流通しています。

このほか、1,000ドル、10,000ドルの紙幣もありますが、ほとんど見ることはありません。ホーカーやフードコートなどでは、クレジットカードは使えませんので、小額紙幣や硬貨を持っていると便利です。因みに、1ドル硬貨は8角形をしていて、縁起がいいとされていますので、記念に1枚お財布に忍ばせてもいいですね。

シンガポールの硬貨

シンガポール紙幣

両替は空港やホテル、ATMで

シンガポールでの両替は、とても便利に行えます。到着時に時間があれば、チャンギ国際空港の到着フロアにいくつかある銀行(UOBやRHBなど)の両替窓口で両替することができます。窓口の分かりやすい場所に電光掲示板で為替レートが表示されており、レートも適正で安心です。銀行によって若干レートが異なることがあります。

ホテルでの両替は、一般的にレートがよいとは言えませんが、フロントで両替できるため、24時間対応ですし、旅行者としては安心です。また、オーチャードロード沿い、ショッピングセンターや観光スポットなど町中では両替所がたくさんあります。公認両替所(Licensed Money Changer)の利用がおすすめ。通貨両替の際にはパスポートが必要ですのでご注意ください。

クレジットカードを使って現地銀行のATMでシンガポールドルを引き出す(海外キャッシングする)こともできます。Visaカードの場合は「PLUS」、マスターカードは「Cirrus」マークのあるATMを利用できます。ただし、日本に帰国後すぐにカード会社に連絡するなどして返済しないと、利息が膨らみますので注意が必要です。利息と外貨両替する際の手数料を比較して、お得な方法で両替することをおすすめします。ATMの中には日本語表示されるマシーンもあります。

いずれの場合においても、両替、あるいはキャッシングした際のレシートは必ず保管しておくことをおすすめします。

基本的にチップの習慣はありません

レストランやタクシー、ホテルでのチップは、基本的に必要ありません。レストランでは、GST(消費税8%)とともに、サービス料(10%)が加算されていることがあります。料金に「++」とプラスマークが2つ付いている場合、税金とサービス料が加算されていることになります。

また、ホテルなどの宿泊料金には10%ほどのサービス料が含まれています。ルームサービスや特別な依頼、ベルボーイに荷物を運んでもらった場合には気持ちとしてチップ(S$2ぐらい)を渡すことも。タクシーでも基本必要ありませんが、お釣りの小銭を受け取らないといった方法でチップとする人もいます。

物価は高め、ホーカーは庶民の味方!

シンガポールの物価は決して安いとは言えません。マリーナベイ地区やオーチャードロード周辺などはホテルもレストランやバーなど、いずれも料金は高めの設定です。ブランドの洋服やアクセサリー、靴やバッグなどの服飾雑貨などは、為替レートの変動にもよりますが、日本よりも割高のようです。

ただ、シンガポールでは夏前に国をあげての大バーゲン「グレートシンガポールセール」(5月下旬あたりから約8週間)が行われるほか、冬のバーゲン(11月頃から)もありますので、こうしたタイミングを狙うと50%割引き、ラッキーなら60~70%割引き(!)の値札もあり、かなりお得にショッピングできます。

消費税については、旅行者は一定の条件をクリアすると免税に。簡単にいうと、「Tax Free Shopping」のロゴがある店(旅行者払い戻し制度への加入店)で、商品の購入額がS$100以上の場合、消費税が免税となります。免税手続きは、帰国時にチャンギ空港やマリーナベイ・クルーズセンター・シンガポールなどで。

一方、ホーカーやフードコートなどでの食事は、今も随分とお得感があって気軽に食べられる価格設定になっています。バラマキ系のお土産や日用雑貨なら、リトルインディアやチャイナタウン辺りは、マリーナベイやオーチャード付近に比べると随分割安感があって狙い目。

また、公共交通機関の利用運賃は安く設定されています。とりわけタクシーは日本に比べると、かなり割安感があり、さらに台数も多いため、短い距離でも、もちろん長距離でも気軽に利用できるはず。

最後に、スターバックスのCaffe Latte(カフェラテ)の値段を比較してみました。グランデサイズ(Grande)の場合、日本では約535円、シンガポールではS$7.20です。

いかがでしょう。旅行前に気になるシンガポールの「お金」事情を紹介しました。お得に賢くシンガポール旅行を楽しんでください。

マリーナ地区のホーカー

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