食べないと後悔するシンガポールの名物料理5選
シンガポールは多民族、多文化国家です。中華、マレーシア、インド、アラブ、そして英国と、様々な文化が入り混じっています。当然、食文化もしかり。美食の国シンガポールを訪れたら、絶対食べたい、食べないと後悔するシンガポールの名物料理が数々ありますが、その中から5品をご紹介します。ここで紹介する料理は、シンガポール人なら誰もが知っていて、それぞれおすすめの店があるよう。当然ですが、同じ料理でも、店ごとに見た目も味も多少異なりますので、お気に入りの一品を見つけてみるのもいいかも。
1. チリクラブ
シンガポール駐在経験者が日本帰国後、恋しくなるシンガポール料理の上位に必ず上がってくるのがチリクラブ。ピリ辛ソースとカニの濃厚なうまみが絶妙な一品。白いご飯と一緒に食べると、食が進む、進む、止まりません。こちらでは、揚げパンのようなマントウ(饅頭)をちぎってソースに絡めて食べるのが一般的。これはこれで大変美味。どちらもぜひお試しいただきたい味です。チリクラブは、店ごとに味は異なりますし、見た目も色も違いますが、地元の友人に連れて行ってもらったデンプシーの「ロングビーチ・シーフード」のチリクラブは絶品でした。イーストコーストの「ジャンボ・シーフード」や「パームビーチ・シーフード」なども人気です。個人的には「イチオシのシンガポール料理!」とも呼べる一品です。
2. チキンライス
シンガポールを代表する料理として、チリクラブと双璧をなすのが、チキンライス。鶏肉をまるごと茹でて、その茹で汁で炊いたご飯とともいいただく料理。中国南部の海南島からの移住者が伝えたとされ、今ではレストランでも、ホーカーでも、チキンライスを提供しています。人気はオーチャードロード沿い、ヒルトン・シンガポール・オーチャード内のレストラン「チャターボックス」、リバーバレーロード(オーチャード駅から徒歩15分程)の「文東記」などはチキンライスでよく知られた人気店。滞在中一度は食したい評判の味。
3. フィッシュヘッド・カレー
その名の通り、白身魚のカマ(頭)がそのまま入ったカレーです。魚の旨味、スパイスの辛味、タマリンドの酸味の効いたカレー味。オクラの粘りがお見事!もともと、南インドからシンガポールにやって来た人々が、魚のカマと野菜をカレー粉をはじめとした香辛料をたっぷり入れて煮込んだ料理がフィッシュヘッド・カレー発祥だそう。インド、中国、マレーの各食文化が融合したシンガポールらしい一品です。リトルインディアの「バナナリーフ・アポロ」、デンプシーロードの「サミーズ・フィッシュヘッド・カリー」、マッカラム・ストリートの「オーシャン・フィッシュヘッド・カレー」などは、ファンも多く、よく知られたフィッシュヘッドカレーの店です。
4. ラクサ
ラクサは、ココナッツベースの濃厚なピリ辛スープがクセになる麺料理。エビや魚のすり身、揚げ豆腐、もやしなどの具材たっぷり、米粉の太麺がスープによく絡むクセになるお味。ペラナカン文化が色濃く残されたカトン地区の「328カトン・ラクサ」は、よく知られた人気店。ここでは、短く切った太麺が特徴的で、麺と野菜やエビなどの具材をレンゲですくって食べるので、店内に箸は置いていません。ラクサはホーカーやフードコートの定番でもあります。
5. レンダン
マレー料理ですが、インドネシア発祥と言われるレンダンは、牛肉の煮込み料理。数種類の香辛料をミックスしてたっぷりと牛肉にまぶし、ココナッツミルクで煮込んだ料理です。ほどよい刺激の辛味が、暑いこの国で食欲をそそります。以前は、客人へのおもてなしとして、あるいは断食明けの祭など宗教的儀式の場でよく食されていた料理だそう。牛肉の代わりに鶏肉やラム肉が使われることもあります。カトン地区のプラナカン料理の店「グアン・ホー・スーン」、タンジョンパガー駅にほど近い「ブルー・ジンジャー」などはレンダンが食べられる人気店。
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