旅行前に知っておきたいシンガポールの天気と服装
ほぼ赤道直下と言えるシンガポールは、一年を通して暑い暑い夏、常夏の国です。テレビで見る天気予報で、「最高気温が29度、30度、31度以外、見たことない!」というのは極端な話ですが、それに近いものがあります。年間を通して高温多湿、雨季と乾季があり、雨季にはスコールと呼ばれる短時間の激しい雨に見舞われます。今回はシンガポールの知っておきたい天気と服装、ドレスコードについてJTB現地スタッフがご紹介します。
2つの季節とスコール
シンガポールには2つの季節があります。10月下旬あたりから3月上旬頃までを雨季、3月頃から10月頃までを乾季と分けることができます。12月がもっとも降水量が多く、年間を通して11、12、1月の3カ月間は雨がよく降ります。シンガポールの6、7、8月の月間平均降水量はざっくりと言って160㎜程度、11、12、1月は月間平均で250~290㎜程度と言われています。6、7、8月の降水量だけを見ると、東京のそれとほとんど変わらないことになります。もちろん、その年ごとに違いもありますので、あくまでも目安です。
乾季は、真っ青な空が広がる晴天が続きますが、当然、日差しが強く、かなり暑くなります。日焼け止めと帽子は必携で、水分補給も忘れずに。
一方の雨季は、その特徴としてスコールがあります。さっと雨雲が広がり、あたりが薄暗くなったかと思うと、ざあーっという音とともにものすごい勢いで雨が降ります。まさにバケツをひっくり返したような感じ。時には轟音とともに雷も落ちます。もっとも、1時間やそこらで雨は止み、ぱっと青空が広がり、水に洗われた木々の緑が瑞々しく輝きます。初めて激しいスコールを目の当たりにしたとき、「ざざっと降って、さっと晴れる」ことに感動すらしてしまいました。ショッピングモールで買い物をしていて外に出たら、地面が濡れていて、「あれスコールあったの?」などということもしばしば。雨季には折り畳み傘などの雨具があると便利ですが、少し待てば雨は止みますので、こういう時は近くでショッピングしたり、カフェで一休みしたりするのも一案!
冷房対策は重要!
シンガポールでは乾季でも雨季でも、基本的にノースリーブや短パン、サンダルといったラフな夏服対応でOKです。ただし、注意したいのは、ショッピングモールやデパート、映画館などの公共施設内やタクシーでさえも、冷房がかなり効いているということ。個人的には、シンガポールの冷房は日本の比ではないほどに低い温度設定で、がんがんと冷やしているように感じます。カーディガンやショール、パーカーなど、薄手の上着などの羽織るものは必携です。
そして、もっとも注意したいのは、雨などで洋服や髪の毛が濡れた状態でショッピングモールやデパート、映画館などの建物の中に入ると、その激しい温度差によって、すぐに風邪をひいてしまう恐れがあるということ。この点、十分に気を付けたいところです。
スマートカジュアルって?ドレスコードも忘れずに
シンガポールは、世界に名だたる大都会。世界中からビジネス目的で訪れる人も多く、そうした一流のビジネスパーソンの舌を唸らせる高級レストランも少なくありません。高級なレストランでは、ドレスコードを設けていることが多いので、事前にチェックしておきたいところ。ドレスコードは「スマートカジュアルで」(Smart Casual)と言われることがあります。とても曖昧な表現なのですが、カジュアルさの中にもフォーマルの要素を取り入れたスタイルとでも言えるでしょうか。そのレストランや店にもよりますが、長ズボン(ジーンズも)と襟付きのカラーシャツ、革靴という組み合わせはスマートカジュアルの範疇。女性ですと、ワンピース、ブラウスとパンツスタイルでアクセサリーも、といった感じでしょうか。ドレスコードありのバーで、バミューダパンツをおしゃれに着こなしていた男性を見かけたこともあります。スマートカジュアルという表現はちょっと曖昧な印象です。
また、カジノはカジュアルな服装でOKですが、短パンやビーチサンダルでの入場は禁じられているのが一般的です。
宗教施設では肌の露出に注意
シンガポールは多民族国家です。仏教徒やキリスト教徒、イスラム教徒やヒンドゥー教徒が、互いの宗教、信仰を尊重しあうことがこの国のルール。アラブストリートなどににあるイスラム寺院(モスク)や、リトル・インディアなどにあるヒンドゥー教寺院を見学する場合、肌の露出のない服装でいくことをおすすめします。礼拝室などへの異教徒の立ち入りを禁止していることもあります。
いかがでしょう。常夏のシンガポールで楽しく、居心地よく過ごせるように天気と服装は事前にチェックしておくことをおすすめします。JTBでは、半日で市街地の見所を巡る現地発着のオプショナルツアーをご用意しています。ご参考まで。
-
オプショナルツアー(現地発着)JPY9,569〜※価格は予告なく変更になることがございますマーライオンパーク、植物園などを訪れる。2015年7月に世界文化遺産に登録された国立蘭園(入場)も付いて、短時間で定番の名所を効率よく回れる半日プラン♪シンガポール初心者の方におすすめです!
-
オプショナルツアー(現地発着)JPY21,203〜※価格は予告なく変更になることがございます世界文化遺産の国立蘭園、サンテック富の噴水、マーライオンパークなどを回るほか、あのマリーナベイ・サンズの「サンズ・スカイパーク」の展望台にも入場します!★『四川豆花荘』での飲茶ランチ付★
-
オプショナルツアー(現地発着)JPY19,354〜※価格は予告なく変更になることがございます熱々「クレイポットライス」の夕食を楽しんだ後に、シンガポールフライヤーで空からマリーナ周辺の夕暮れを望みます。マーライオン公園からの絶景とマリーナベイ・サンズから放たれる光のスペクトラショーを観賞後、ガーデンズバイザベイの光と音楽のショー「ガーデン・ラプソディ」を巡る夜景ツアーの決定版です。