暖を取るティーピー(テント)が設置されたオーロラビレッジから眺めるオーロラは美しすぎます
公開日:2024.10.21
|更新日:2024.10.21
“オーロラを見ること”だけを目的にカナダの北西、ノースウエスト準州に位置するオーロラの名所「イエローナイフ」に行ってきました。オーロラを見られたのかをお話する前に、私が旅のプランを考える際に役立ったオーロラに関する事前情報を簡単にご紹介します。
Q1. オーロラが見られる場所は?
A1. 主に北緯65〜70度付近の「オーロラベルト」と呼ばれる地域。
カナダ、アラスカ、北欧、アイスランド、グリーンランドなどが代表的なエリアですが、私は3泊すると95%の確率でオーロラを見られると言われる、カナダのイエローナイフにしました。
Q2. オーロラが見られる時期は?
A2. ベストシーズンは11月中旬〜3月で、8月中旬~9月下旬に見られるものは「夏オーロラ」と呼ばれているそうです。私は見たい気持ちを抑えられずトップシーズンより少し早い10月上旬に行きました。
Q3. オーロラが見られる気象条件は?
A3. 人工光が少なく雲がない夜です。
それでは、イエローナイフでのオーロラ滞在記をご紹介します!
~1日目~ ホテルから約30分の「オーロラビレッジ」でオーロラを待ち続けた結果…
先住民の伝統的な住居形態だったティーピー(テント)のなかで暖をとりながらオーロラを待ちました
日が暮れて夜になっても、オーロラは自然現象なので、いつ出るのか・出ないのかはその時々の気象条件に大きく左右されます。
夜空を見上げて「オーロラかな?」と何度も撮影を繰り返し、深夜の2時30分まで観測を続けましたが、1日目はオーロラが見られませんでした。
でも、きらめく星空を眺めながら先住民が暮らしていた住まい「ティーピー(テント)」で過ごせたのは、カナダの伝統文化に触れるという意味でとても貴重な体験でした。
~2日目~ 天候がよくなかったので、オーロラ観賞を断念
ふわふわの触感がたまらない、北極イワナのフィッシュ&チップス。
残念ながら2日目も雲が多く、オーロラ鑑賞はできませんでした。そこで、この日にイエローナイフで味わった食事をご紹介します!
イエローナイフでよく食べられているのは、日本では珍しいバイソン料理。ステーキを注文しましたが、味は牛肉に近く、脂も少ないので食べやすかったです。バイソンバーガーもありました。
魚料理はキングサーモンと北極イワナが有名。北極イワナはサーモンよりも脂が少なく柔らかいので魚好きの方におすすめです。イエローナイフにお出かけの際はぜひ味わってください。
今回は食べられませんでしたが、牛肉と比べて高タンパクで低コレステロールのヘラジカのステーキやカリブー(トナカイ)の肉料理もイエローナイフの代表的なメニューです。日ごろ味わえない料理を通して、地元の食文化が楽しめるのは旅行ならではの魅力ですね。
~3日目~ ついにオーロラと遭遇! 次から次へと変化する姿は圧巻でした
刻々と変化するオーロラの姿は神秘的であり、自然が織りなす芸術と言えます
3日目は、これまで静まりかえっていた夜空が一変。「オーロラビレッジ」で大歓声が上がるほどのオーロラが出現!オーロラのオンパレードで、何度も目の当たりにすることができました。オーロラは静止しているのではなく活発に動き続けるので秒単位で色や形が変わり、その様子は言葉では表せない美しさです。
ちなみに、オーロラの形状にはカーテン状、バンド(帯)状、渦状、点滅する雲状などがあり、色は高度が上がるごとに紫やピンク、緑、赤へと変化するそうです。今回は緑色でしたから、高度100〜200km付近の一般的によく見られるオーロラだったようです。
3泊すると95%の確率でオーロラを見られるというオーロラの名所「イエローナイフ」を選んで大正解でした。トップシーズンより少し早かったので心配でしたが、オーロラを見られたこと、その美しさを写真だけでなく目にも焼き付けられたのはとても幸せなことで、非常に感動をもらえた一夜でした。この日以来オーロラの虜になり、撮った写真を見ては当時の状況や雰囲気を思い出して胸が高鳴ります。
一生に一度は見たいと思っていたオーロラですが、一度見てしまうともう一度見たくなるのがオーロラの魅力ですね。皆さんもカナダのイエローナイフの夜空にきらめくオーロラを見に出かけてみませんか。