マドリードの名物グルメ・カスティーリャ料理!おすすめのレストラン6選【スペイン】

スペイン
マドリードの名物グルメ・カスティーリャ料理!おすすめのレストラン6選【スペイン】
温かみのある家庭料理が主流
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公開日:2023.07.05
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更新日:2024.09.05
マドリードを含むスペイン中央部の一帯を、カスティーリャ地方と呼びます。内陸部のカスティーリャでは牧畜が盛んに行われているため、肉料理が多く食べられています。寒暖差の激しい乾燥した気候から、この地で育まれた肉料理は塩味が強めでこってりとした味わいが特徴。体が芯から温まる煮込み料理や炭火焼など、郷土の味をこころゆくまで楽しみましょう。(写真:ラ・ボラ)
JTBホームページ エディター 島田久美子

ボティン(Botin)

コチニーリョ・アサード€27.15(1頭で6人前)
コチニーリョ・アサード€27.15(1頭で6人前)
最初にご紹介する「ボティン」は、1725年創業の世界最古のレストラン。ギネス記録にも登録されています。看板料理は、生後21日以内の仔豚のみを使うコチニーリョ・アサード。創業当時から使われ続けている薪オーブンで焼かれた豚は、パリッとした香ばしい皮の下にやわらかくジューシーな肉が詰まっていて絶品です。
ヘミングウェイが座っていたとされる2階席
ヘミングウェイが座っていたとされる2階席
世界最古のレストランだけにエピソードにも事欠きません。ノーベル賞作家・ヘミングウェイはかつてこの店の常連であり、2階の一席は彼の定位置でもありました。代表作『日はまた昇る』にもこの店に関する一節が登場します。また、若き日の画家・ゴヤがこの店で皿洗いをしていたのだとか。
Botinの情報
住所:C. de Cuchilleros 17 営業時間:13時~23時30分 定休日:なし

カサ・アルベルト(Casa Alberto)

闘牛関係者に長く愛される名店。壁一面に絵画や写真が飾られている
闘牛関係者に長く愛される名店。壁一面に絵画や写真が飾られている
次にご紹介するのは、バルが多く夜遅くまで賑わうサンタ・アナ公園近くのレストラン「カサ・アルベルト」。こちらも1827年から続く歴史あるお店で、『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスが暮らした建物が現在でも使用されています。店内に入ると格式高い内装が広がりますが、初めてでも入りやすい雰囲気です。
マドリード風カジョス€23
マドリード風カジョス€23
名物は、マドリード風カジョス。牛の胃袋(ハチノス)を煮込んだ、マドリードを代表する庶民派料理です。チョリソなども入っており、こってりとした味わいです。
Casa Albertoの情報
住所:C. Huertas 18 営業時間:13時30分~16時、20~23時(バルは12~23時) 定休日:日曜、1月の1週目、8月の3週間

ラス・クエバス・デル・ドゥーケ(Las Cuevas del Duque) Ph3

ソパ・カスティリャーナ€8
ソパ・カスティリャーナ€8
店名の「ラス・クエバス・デル・ドゥーケ」はスペイン語で「侯爵の洞窟」。その名の通り、1880年代のワインカーブを利用したレンガ造りの店内が洞窟内部を思わせる隠れ家風レストランです。 「ソパ・カスティリャーナ」はカスティーリャ地方独特のニンニクを使ったスープ。ニンニクのほかにハムや卵、パンが入り、しっかりとした味付けが特徴です。そのほか、マドリードの北西サラマンカ産の生ハムやバカラオ(タラの塩漬け)など、内陸部特有の郷土料理の数々をハウスワイン€5とともに味わいましょう。
Las Cuevas del Duqueの情報
住所:C.de la Princesa 16 営業時間:12~16時、19時30分~23時30分(日曜は12~17時のみ) 定休日:月曜

ラ・ボラ(La Bola)

マドリード風コシード€24
マドリード風コシード€24
王立エンカルナシオン修道院の目と鼻の先、この地で4世代続く老舗「ラ・ボラ」は、深紅の外装が目立つレストラン。気品あふれるクラシックな店内には古い写真やポスターがたくさん飾られています。名物の「マドリード風コシード」は1日に150食ほど作られる超人気メニュー。陶器の壺に豚肉、ヒヨコ豆、ジャガイモ、チョリソなどの具材を入れて4時間煮込んだ郷土料理で、最初にスープをいただいてから次に肉と野菜を味わうのが伝統のスタイル。
La Bolaの情報
住所:C.de la Bola 5 営業時間:12時~20時30分(日~水曜は13~16時) 定休日:なし

アサドール・レアル(Asador Real)

乳飲み仔牛の炭火焼€50.95(2人前)
乳飲み仔牛の炭火焼€50.95(2人前)
王立劇場から歩いてすぐの人気レストラン「アサドール・レアル」には、その立地から音楽関係者が多く訪れます。このお店の醍醐味は、なんといっても大きな薪窯で焼いた肉料理。乳飲み仔牛の炭火焼は塩のみのシンプルな味付けで、肉本来のうまみを感じることができます。肉料理とともに野菜料理も合わせて注文するのが定番で、窯で焼いたプリンなどのデザートも人気。
Asador Realの情報
住所:Plaza Isabel II 1 営業時間:13~23時 定休日:なし

カピタン・アラストリテ(Taberna del Capitam Alatriste)

16世紀の住居を利用した地下空間のお店は雰囲気抜群
16世紀の住居を利用した地下空間のお店は雰囲気抜群
静かな路地にある「カピタン・アラトリステ」は、各界の大御所も訪れるほど著名なレストランであると同時に、歴史を感じることのできる場所でもあります。地下には、16世紀に住居として作られた洞窟のような空間があり、今でもレストランとして使用されています。
去勢牛の肩ロースステーキ€30.50
去勢牛の肩ロースステーキ€30.50
去勢することでより上質になった牛肉をじっくりと炭火で焼き上げたロースステーキは、骨付きなので肉縮みがなくジューシーな仕上がりに。そのほか子豚の丸焼きなど豪快な肉料理が人気で、サクサクのミルフィーユなどのサイドメニューも充実しています。
Taberna del Capitam Alatristeの情報
住所:C. Grafal 7 営業時間:13~16時、20~24時 定休日:月曜

カサ・シリアコ(Casa Ciriaco)

国王一家も訪れるという老舗は地元客で賑わう
国王一家も訪れるという老舗は地元客で賑わう
最後にご紹介するのは、スペイン国王一家も訪れるというレストラン「カサ・シリアコ」。王宮に隣接するアルムデナ大聖堂からすぐの場所にあります。内装は1906年創業当時のままを維持しており、ノスタルジックな雰囲気のなかで食事を楽しむことができます。 昔からのカスティーリャ料理の味を変わらず守り続け、地元の方に愛されるこのお店のおすすめは「ペピトリア・デ・ガジーナ」。ブツ切りの固い鶏肉をサフランソースで長時間煮込み、しっとりとした食感に仕上げた一品です。
Casa Ciriacoの情報
住所:C. Mayor 84 営業時間:12~23時(料理の注文対応は12~17時、19~23時) 定休日:日・月曜の夜
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