シンガポールから日帰りで!世界遺産都市マラッカへ
シンガポール滞在中に日帰りで隣国マレーシアの世界遺産都市マラッカ観光を楽しみませんか? 大航海時代の面影を残す世界遺産の古都マラッカへはシンガポールからバスで便利にアクセスできます。シンガポールからの行き方とマラッカの魅力をJTB現地スタッフがご紹介します。
古都マラッカへの行き方
シンガポールからマレー半島南西部の古都マラッカへは、長距離高速バスでアクセスできます。複数のバス会社がシンガポール市内のいくつかのバスターミナルから長距離バスを運行しています。シンガポール~マラッカ間のルートは地元の人にも人気のある路線のひとつ。ジョホール海峡を橋で渡りマレーシア・ジョホールバルへと行き、そこで出入国手続きを行います。そこから約3時間かけてマレー半島を北西部のマラッカへと向かいます。シンガポールへ戻る際のバスの時刻や発車場所を必ず確認しておくことをおすすめします。また、JTBマイバスは日本語ガイド付きで、日帰り《マラッカツアー》を催行しています!
マラッカの歴史
2008年に世界遺産に登録されたマラッカの歴史をちょっと調べました。マラッカは1400年に建国され、イスラム教の国から商船が入港するなど東西貿易の中継港として栄えました。その繁栄に目をつけたポルトガルは16世紀に入り、マラッカを支配。その約130年後には、東南アジアで勢力を伸ばしていたオランダがその支配権を奪い、マラッカ王国を支配しました。さらに、19世紀にはイギリスの植民地となり、太平戦争中には日本がマラッカを占拠。1957年にマレー連邦としてマレーシアが独立を果たし、マラッカ州となりました。
マラッカ散策はオランダ広場から
現在、マラッカはマラッカ州の州都。こうした歴史的背景も手伝い、独特の文化と町並みが残され、多くの観光客を魅了しています。町の中心は、オランダ広場です。噴水が涼しげに水しぶきを上げていて、側には時計台があります。噴水を取り囲むようにいくつかの特徴的な建物が並びます。赤色の外壁が印象的な木造のキリスト教会は、釘を一本も使わずに建てられたオランダ建築の代表的な建造物です。その隣はオランダ統治時代の旧総督邸、スタダイスです。現在、マラッカの歴史を紹介する歴史博物館として一般公開されています。広場周辺にはいくつかの美術館も点在します。オランダ広場から徒歩圏内にあるセントポールの丘からはマラッカの町が一望に。丘にはポルトガル植民地時代に建造されたセントポール教会跡やサンチャゴ砦も残されています。また、マラッカ王国時代の王宮を復元したマラッカスルタンパレスは現在、文化博物館として王国時代の歴史と文化を伝えています。
プラナカンの文化に触れよう
オランダ広場からマラッカ川を渡って川の北西部、オールドタウンへもぜひ訪れたいことろ。ジョンカー通りには、プラナカン文化の影響を受けたショップハウスやアンティークショップが並び、雑貨などのショッピングが楽しめます。プラナカンとは、マレー半島に移り住んだ華人の男性(ババ)と、半島で暮らしていたマレー系女性(ニョニャ)の子孫の総称です。マレー文化と中華文化が融合して独自のプラナカン文化を育みました。そんな彼らの生活を今に伝えるのがババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館で、プラナカンの豪華な装飾品や家具調度などを展示しています。このほか、トコン通りのマレーシア最古の中国寺院で17世紀半ばに建立された青雲亭寺院、スマトラ様式のカンポン・クリン・モスク、マレーシア最古のヒンドゥー寺院スリ・ポヤタ・ヴィナヤガ・ムーティ寺院が近接するなど、マラッカらしい雰囲気が漂います。
いかがでしょう。シンガポールとは異なる雰囲気の街角は旅の思い出になるはず。シンガポール滞在中、世界遺産マラッカへの日帰り旅行はおススメです。マラッカを訪れる際は、パスポートを忘れずに。JTBでは、シンガポール発着マラッカへのオプショナルツアーを提供しています。ぜひご利用ください。