驚愕の足技を堪能!IBSA Blind Football World Grand Prix2019観戦レポート!
こんにちは、JTBスポーツ観戦ブログ担当です。
今回は3月19日に行われたIBSAブラインドサッカーワールドグランプリ2019を観戦してきましたのでレポートしちゃいます!
<大会概要>
大会名:IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2019
英タイトル:IBSA Blind Football World Grand Prix 2019
日程:2019年3 月19 日(火)?3 月24 日(日)
主催:国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA:International Blind Sports Federation)/特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会(JBFA:Japan Blind Football Association)
特別共催:品川区
共催:公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会/東京都
後援:厚生労働省/スポーツ庁/公益財団法人日本サッカー協会/一般社団法人日本障がい者サッカー連盟/公益財団法人東京都サッカー協会/朝日新聞
競技クラス:B1(全盲)クラス
出場国:8カ国 アルゼンチン・スペイン・トルコ・日本・コロンビア・イングランド・ロシア・タイ
大会事務局:日本ブラインドサッカー協会
そもそも、ブラインドサッカーを観戦したことがない方のために、ルールやポイントを調べてみました。
ブラインドサッカーは、障がいの程度によって2つのカテゴリーに分かれており、ゴールキーパー以外は全盲の選手がプレーします。
ブラインドサッカーは、通常、情報の8割を得ているという視覚を閉じた状態でプレーします(想像しただけでも凄さが伝わりますね!)。
技術だけではなく、視覚障がい者と健常者が力を合わせてプレーするため、「音」と「声」のコミュニケーション」が重要になってきます。
また、試合で使うボールは、フットサルボールと同じ大きさで、ボールは転がると音が出る特別なボールを使用することで、全盲の選手たちもボールの位置や転がりがわかるんですね。
さらに、試合中ではフィールドプレーヤーはボールを持った相手に向かって行く時に、「ボイ!」と声を出さなければなりません。
選手の存在を知らせ、危険な衝突を避けるためのルールです。
発しないとノースピーキングというファールを取られます。
ちなみに、「ボイ(Voy)」とはスペイン語で「行く」という意味です。
試合を観戦していると、敵陣ゴールの裏に、「ガイド(コーラー)」と呼ばれる役割の人が立っているのがわかり、攻めている場面でゴールの位置と距離、角度、シュートのタイミングなどを声で伝えています。
また、GKは晴眼者または弱視者が務め、自陣での守りについて選手に声で指示を出しています。
また、サイドフェンスの外側に立つ監督は、選手交代の決定などに加えて、ピッチ中盤でのプレーに声を出します。
そのような選手同士の声の掛け合いも含めたコミュニケーションが勝負のカギを握るスポーツなんですね!
さて、ワールドグランプリに話を戻しましょう。
ブラインドサッカーワールドグランプリは、2018年3月に新設され、2020年まで3年連続で開催される国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA)公認大会です。
第2回大会となる「IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2019」は、2019年3月19日(火)から24日(日)の6日間にわたり、品川区立天王洲公園で開催。
出場国は前回大会から2ヶ国が増えた、世界ランク20位以上の8カ国が出場し、筆者は日本の初戦となる公式戦初対決となる3月19日のロシア戦を観戦してきました。
相手のロシアチームは背格好では体格も大きいものの、日本代表チームは素晴らしいテクニックで応戦します。
エースナンバーを付けた川村選手をはじめ、選手の皆々が「本当は見えているのでは?」と錯覚してしまうほど驚愕の足技を使ったパスやドリブルを用いで相手を翻弄させています。
音が鳴るボールを使う競技のため、通常のサッカーと比較すると空中戦の高いパスよりも、グラウンダーのパスが多く、試合中のコミュニケーションで有効な策なのだと実感。
試合自体は日本、ロシアとも攻め合いながらも0対0のドローで引き分けとなりましたが、あっという間の試合終了ホイッスルだったのが印象的です。
本大会は、ブラインドサッカーのアジアおよび世界への普及を目的としており、2021年以降は海外での開催も視野に入れ継続的に行われる予定です。
ぜひ、皆様も驚愕のテクニックを観てみませんか?
以上、観戦レポートでした!次回をお楽しみに!
※記事情報については、NPO法人 日本ブラインドサッカー協会ホームページより一部引用させていただいています。