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南アフリカ代表スプリングボックス、7人制では苦戦気味、15人制では様々なニュースが・・・

こんにちは!南アフリカ観光局です。

7人制ラグビーのワールドシリーズ今季第3戦ハミルトン大会(ニュージーランド)が去る1月26~27日の2日間にわたって催され、我らがスプリングボック・セブンズは1次リーグで3戦全勝、準々決勝ではサモアに逆転勝利を収めて準決勝へと進んだものの、絶好調のフィジーに敗れ、3位決定戦でもニュージーランドに敗北を喫し4位の成績に終わりました。 第3戦終了時点での総合ポイント争いでも、首位のフィジーに13ポイント差をつけられ、米国、ニュージーランドに次ぐ4位にとどまっています。

スプリングボック・セブンズのヘッドコーチ(HC)であるニール・パウエルは大会終了後に「不本意な成績に終わった。フィジーとの準決勝、ニュージーランドとの3位決定戦ともに22点差をつけられての敗戦となったものの、チームの実力は拮抗していると思っている。これだけ点差がひらいた要因は、我々がつまらないミスを繰り返し、チャンスを逃してしまったことにある。敗れた2試合ともにボールをうまく支配することができず、イエローカードで1人少ない時間帯に2度の得点機会を与えてしまった。試合の80%を防御に費やし、残る20%の攻撃だけでは強豪国との試合での勝利は望めない」と敗北の弁を述べていました。

ちなみに今季のワールドシリーズは全10戦で争われ、総合ポイントの上位4カ国には2020年の東京オリンピックへの出場権が与えられます。 第4戦のシドニー大会では地元オーストラリア、アルゼンチン、トンガと1次リーグで激突する南アフリカの巻き返しに期待したいところです。 Go Blitzboks!

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※「写真提供:南アフリカ観光局」
海を挟んでテーブルマウンテンが望めるケープタウンの「ブルーバーグストランド」

さて、ここからはスプリングボックスに関する最近の話題をいくつかご紹介します。 まず1月中旬に飛び込んできたのは、南アフリカの「ゴールデンボーイ」と称され、2011年と2015年のワールドカップでも活躍したパット・ランビー選手引退のニュース。 過去に何度か脳しんとうを起こしていたことがあり、医師による診断の結果、危険の回避が最善策と伝えられたことでやむなく引退を決断したとのこと。 2010年には地元ダーバンのシャークスに入団し、19歳でスーパーラグビーデビュー。 U20南アフリカ代表で活躍しながら、国内最高峰のカリーカップでも司令塔としてシャークスを優勝に導き、同年11月のアイルランド戦では20歳で代表デビューの機会を獲得。 翌年には南アフリカの最優秀新人賞にも輝いたランビー選手は、最後のテストマッチとなった2016年11月のウェールズ戦までに、キャップ56を獲得しました。 ランビー選手は自身のツイッターで「多くの人々に支えられながら過ごすことができた素晴らしいラグビー人生を、言葉で言い表すことはできません。応援してくれた全てのサポーターには心から感謝しています。今後は新たな人生の旅へと進んでまいります」とコメントしています。 ハードワークを惜しむことなく、常に全力で試合に臨んだランビー選手の謙虚で真摯な姿勢には、スプリングボックスのラッシー・エラスマスHCも賞賛を与えています。 28歳の若さでの引退が惜しまれます。

次の話題は南アフリカのラグビー協会(SARU)が代表選手と結ぶ契約と報酬、代表選手の移籍などに関する話題。 昨年10月、SARUはテストマッチに際して出場選手へ支払う試合毎の報酬を増額するため、現行の契約体系の見直しを検討しているとの報道が流れました。 また最近では、一部のトッププレーヤーが協会との契約内容が確定するのを待ちながら、現在の所属クラブとの契約を留保するとともに、日本を含めた国外クラブへの移籍を検討している選手もいると、地元メディアでは伝えられています。 すでに昨年末にフランスのトゥーロンは、ストーマーズのエベン・エツベス選手の獲得を発表しており、同じくストーマーズのスティーブン・キッツホフ選手は、イングランドのセール・シャークスへ、ピーター・ステフ・デュトイ選手もワールドカップ終了後には国外のクラブへ、そしてなんと、スプリングボックスのキャプテンを務めるシヤ・コリシ選手はトップリーグのパナソニック・ワイルドナイツへ移籍するのでは!?と囁かれています。

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※「写真提供:南アフリカ観光局」
クワズール・ナタール州にある「ネルソン・マンデラ・キャプチャーサイト」

すでに現在、代表選手はテストマッチ毎の報酬を受け取っていますが、SARUはこれを25~40万ランド(約200~320万円)へと大幅に増額する新たな方針を検討している模様で、2020年シーズンからの導入が決まれば、SARUと州のラグビー協会が7:3の割合で負担している現行のジョイント契約はなくなることになります。 SARUは現行のジョイント契約を通じて、代表選手16人へ年間に総額6,000万ドル(約4億8,300万円)を支払っているとされ、選手は推定で年間に平均370万ランド(約3,000万円)を得ていると言われています。 多くの選手は試合毎のギャラよりも、長期間に渡って安定した報酬を得るのを望んでいるとの報道もあり、今後の進展から目が離せない状況です。

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※「写真提供:南アフリカ観光局」
緑に覆われた渓谷では世界最大規模を誇る「ブライド・リバー・キャニオン」

さて最後になりますが、グローバルトラベルサイトとして定評ある「Big 7 Travel」が世界192カ国の中から選んだ“最もインスタ映えする旅行目的地”のランキングで、南アフリカが第5位に選出されました。 また南アフリカで最もインスタ映えする場所には、海を挟んでテーブルマウンテンが望めるケープタウンのブルーバーグストランド(Bloubergstrand)が選出されるとともに、トップ10には、サビサンド私営動物保護区、プレトリアを彩るジャカランダ、クワズール・ナタール州のネルソン・マンデラ・キャプチャーサイト、ムプマランガ州のブライド・リバー・キャニオンなどが名を連ねています。 インスタ映えする写真に事欠かない南アフリカへの旅行の際には、ぜひとも皆さんのとっておきの1枚をシェアしてくださいね!

以上、南アフリカ観光局レポートでした。

記事協力:南アフリカ観光局

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