2019年ラグビーW杯での活躍に期待が高まる南アフリカ代表スプリングボックス 11月のテストシリーズに向けて再始動
こんにちは、南アフリカ観光局です。
南半球の強豪国であるニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン、南アフリカの代表チームがホーム&アウェイで争う今年の「ザ・ラグビー・チャンピオンシップ」で、南アフリカ代表のスプリングボックスは、善戦の末、3勝3敗でニュージーランドに次ぐ第2位の成績を収めました。
10月6日にプレトリアのロフタス・ヴァースフェルドで催された、ニュージーランド代表との最終戦は、手に汗握る大接戦となり、5万人の観客で埋め尽くされたホームのスタジアムは、興奮のるつぼと化しました。
前半は両チームともに、ペナルティゴールを2本ずつ決めて、6対6の同点で折り返し。後半に入ると、スプリングボックスはトライ3本を決めるなど、残り20分の時点で30対13と大きくリードし、完全アウェイのオールブラックスを窮地に追い込みました。
しかし、黒の世界最強軍団による逆襲がここから始まります。
最後の10分間は南アフリカ陣内でボールを支配し続けるなど、残り18分の時点から試合終了間際までに、3本のトライ&コンバージョン(トライ後に与えられるキック)を決める大逆転劇を演じたのです。
敗戦を肯定するような発言は、得てして物議を醸すものの、南アフリカ代表のラッシー・エラスマス ヘッドコーチ(HC)は、試合後に「チームが見せてくれた成長ぶりに満足している。
ラグビーをよく理解する南アフリカのファンの中には、今回の敗北を非難する人もいるだろうが、今後のさらなる成長を期待させてくれた、チームの健闘を讃えたい。
世界最強のオールブラックスを相手に、ここ3試合は2点以内という僅差の接戦が続いている。
勝敗がどっちに転んでもおかしくない試合で、最後まで走り切れるようになったスプリングボックスの復活を、頼もしく思う」と臆することなく述べています。
※「写真提供:南アフリカ観光局」
南アフリカで最も優れたワインの生産地として知られる「ワインランド」このワインランドの中心地のひとつ「ステレンボッシュ」は、スプリングボックスの合宿地でもあります
数多くの接戦を演じてきたオールブラックスの豊富な経験が、試合の勝敗を左右する要因となっていることを指摘するエラスマスHCは「アイルランド滞在中、私はニュージーランドがアイルランドとの代表戦で、逆転が不可能と思われた試合でも、みごと勝利を収めたのを目の当たりにしている。 残り5分で圧倒的に不利な状況にあろうとも、最後まで試合を諦めないという文化が、ニュージーランドには息づいている。 こういった彼らの姿勢は、我々も学ばなければならない。 しかし今回の試合を通じて、いくつかの修正さえすれば、来年日本で開催されるワールドカップで、優勝できるチャンスがあるという確証を得ることができた」と加えています。 開幕まで1年を切った日本でのワールドカップの初戦、南アフリカ代表は、横浜国際総合競技場で、ニュージーランド代表と再び相見えることになります。
※「写真提供:南アフリカ観光局」
ステレンボッシュは、南アフリカで2番目に古い都市で、ビクトリア時代やケープ・ダッチ様式の建物が多く残る
さて英国・フランスへ遠征してのテストマッチ4連戦を11月に控え、南アフリカの代表候補20名は、すでにケープタウン郊外のステレンボッシュに招集されており、1週間におよぶ代表合宿でのトレーニングを積んでいます。 最終メンバーは、2つのグループに分かれて10月27日にロンドンへ向けて出発し、11月3日には、前日本代表HCの名将、エディー・ジョーンズ率いるイングランド代表と今年4回目のテストマッチに挑みます。 その後、南アフリカ代表は、11月10日にパリでフランス代表と、17日はエジンバラでスコットランド代表と、24日はカーディフでウェールズ代表とのテストマッチに挑みます。 Go Boks!
※「写真提供:南アフリカ観光局」
ワインランドでは美味しいワインと食事を楽しめる
最後になりますが、スプリングボックスの合宿地であるステレンボッシュは、ケープタウン郊外に広がるワインの名産地「ワインランド」と呼ばれる地域にあります。
風光明媚なワインランドを構成する主要な街には、南アフリカで2番目に長い歴史を誇る、ステレンボッシュの他に、パール、フランシュフックが挙げられます。
各地では上質なワインのテイスティングが楽しめるワイナリーや、史跡名勝巡りをはじめ、国際的セレブシェフの料理が楽しめるレストランや小洒落たカフェ、チョコレートやチーズを販売するブティックやアートギャラリー、アンティークショップでのショッピングなどが楽しめます。
洗練されたブティックホテルや、緑に囲まれたワイナリーの宿泊施設に滞在しながら、ワインランドの様々な魅力を体験してみてはいかがでしょうか。
以上、南アフリカ観光局レポートでした。
記事協力:南アフリカ観光局