2019年ラグビーワールドカップ開幕に向けて、南アフリカ代表スプリングボックスへの注目が高まること必至!
こんにちは、南アフリカ観光局です。
すでに今年も師走を迎え、来年のラグビーワールドカップ開幕まであと9ヶ月あまりと迫るなか、南アフリカ代表のスプリングボックスに関する話題が、最近にわかにメディアを賑わせているのをご存知でしょうか?
ひとつは、2015年のラグビーワールドカップロンドン大会で、日本代表が南アフリカを相手に“世紀の大番狂わせ”を起こしたあの興奮が映画となり、来年日本で行われるラグビーワールドカップ開幕に合わせて、世界各地で公開されるようです。
この映画は、エディー・ジョーンズ氏が、日本代表のヘッドコーチ(HC)就任から「ブライトンの奇跡」までの3年間が描かれる作品で、旧知のジョーンズ氏からの要請で、日本代表のアシスタントコーチを務めたオーストラリア出身のマックス・マニックス監督が指揮をとります。
実際の試合の映像も盛り込まれるようで、南アフリカにしてみれば忘れ去りたい「悪夢」が、再び映画で取りあげられるのは決して好ましいことではないでしょう。
しかし、日本でのラグビーワールドカップを盛り上げるにはこの上ないプロモーションとなるに違いありません。
※「写真提供:南アフリカ観光局」
クワズール・ナタール州の代表的な観光地「ドラケンスバーグ」では、登山やハイキング、釣りや乗馬、ヘリコプター遊覧観光など、様々なアクティビティが体験できる。
そしてもうひとつの話題は、来年のラグビーワールドカップ開幕直前に、日本代表と南アフリカ代表のテストマッチが催される方向で調整が進められているというものです。
実現の運びとなれば2015年の「ブライトンの奇跡」以来の対戦として、多方面からの注目が集まるのは必至。
こちらも開幕に向けて、ラグビーワールドカップ機運を高めるのに申し分のない催しとなるのは間違いなく、実現に向けての期待が高まるばかりです。
その南アフリカ代表スプリングボックスは、11月のウィンドウマンス期間、アウェイでイングランド、フランス、スコットランド、ウェールズとのテストシリーズに挑み、パリとエジンバラでは勝利を収めたものの、トゥイッケナムとカーディフでの試合で惜敗。
2勝2敗の成績とともに今年の全テストマッチの日程を終えました。
※「写真提供:南アフリカ観光局」
クワズール・ナタール州最大の都市「ダーバン」は、インド洋に面した港町で美しいビーチが多い。
HC就任後、最初の年を迎えた南アフリカ代表のラッシー・エラスマス氏は、ラグビーワールドカップ開幕を来年9月に控えた今年のテストマッチ計14戦で7勝7敗の成績に終わりました。
11月のテストシリーズ後に発表された、ワールドラグビーの最新世界ランキングでも、南アフリカは前回と変わらずの5位と、現状では来年のラグビーワールドカップの優勝最有力候補とは言えない状況にあります。
一進一退の戦績が続いた今年のスプリングボックスのハイライトには、オールブラックス戦の連敗を6で止めた、9月15日の敵地ウェリントンでの勝利、エラスマスHC初のホームゲーム(6月9日@エリスパーク)で、イングランドを相手に演じた21点ビハインドからの大逆転劇や、11月10日のフランス戦での終了間際の劇的な逆転トライなどが挙げられます。
そして去る11月25日に、モナコで催されたワールドラグビーの年間表彰式では、スプリングボックスのアピウェ・ディアンティ選手が、南アフリカ人としては初となる年間最優秀新人賞(Breakthrough Player of the Year)を受賞。
スーパーラグビーのライオンズに所属し、今年になって国際舞台でのデビューを果たした24歳の若き俊足ウィングは、敵地ウェリントンで催されたオールブラックス戦でのトライ2本を含め、代表デビューから8試合で6本のトライを決める活躍を見せてくれました。
若きスプリングボックスによる、来年のラグビーワールドカップでのさらなる飛躍にも期待が高まります。
最後になりますが、南アフリカは海ガメを間近に観察できる世界有数のスポットとしても知られており、毎年この時期になると、数多くの海ガメが産卵のため、インド洋に面したクワズール・ナタール州北東部の砂浜にやってきます。
※「写真提供:南アフリカ観光局」
世界遺産でもある「イシマンガリソ湿地公園」は、インド洋沿いに広がる世界最大級の湿原。
アカウミガメやオサガメが産み落とす卵は55~60日で孵化し、生まれたばかりの子ガメ達が早足で波打ち際へと向かって行く様子を観ることができます。
16,000kmもの長旅を経てやって来る海ガメとの感動の出会いは、ユネスコ世界遺産に登録されているイシマンガリソ湿地公園内の旅行会社による「タートル・トラッキング」ツアーを通じて体験できます。
これから夏本番を迎える南アフリカへ、ぜひ出掛けてみてはいかがでしょうか?
以上、南アフリカ観光局レポートでした。
記事協力:南アフリカ観光局