今季残り2大会での南アフリカの巻き返しに期待!
こんにちは! 南アフリカ観光局です。
7人制ラグビーのワールドシリーズ、今季第7戦の香港大会が4月6~8日、第8戦シンガポール大会が4月28~29日に開催され、我らが南アフリカ代表スプリングボック・セブンズは香港で3位、シンガポールでは4位の成績を収めました。またシンガポール大会に先立ち、4月14?15日にオーストラリアのゴールドコーストで催された4年に1度のコモンウェルスゲームズで、ディフィンディング・チャンピオンとして出場した南アフリカ代表は、奇しくもシンガポール大会と同様に準決勝でフィジー、3位決定戦でイングランドに僅差で敗れ、こちらも4位の成績に留まりました。
※「写真提供:南アフリカ観光局」
今年はネルソン・マンデラの生誕100周年
今季ワールドシリーズも残すところあと2大会となり、現時点でのシリーズ総合ポイント争いで南アフリカは、バンクーバー、香港、シンガポールで3連勝と好調の波に乗るフィジーに4点差となる2位につけています。
6月2~3日に開催される次戦のロンドン大会で、巻き返しを図りたい南アフリカは予選ラウンドでサモア、カナダ、ロシアと対戦します。
スプリングボック・セブンズには、次戦のロンドン大会まで約1ヶ月の準備期間が残されていますが、シンガポール大会では、フィリップ・スナイマンに代わってキャプテンを務めたベテランのカイル・ブラウン、快足を誇るロスコー・スペックマン、香港で代表デビューを飾り将来の活躍が期待されるセルビン・デービッドなど、主力選手が相次いで負傷。
元キャプテンのカイル・ブラウンに至っては膝の手術を要するため、7月に米・サンフランシスコで開催される7人制ラグビーのワールドカップへの出場も絶望的になってしまいました。
しかし、ヘッドコーチを務めるニール・パウエルはシンガポールでのスプリングボック・セブンズの戦いぶりに一定の評価を与えています。
「試合に挑む際、選手にはエネルギーを注ぎ、システムを遵守し、努力を続けるという3つの課題を与えていましたが、いずれも合格に値するパフォーマンスが見られました。しかし犯してはならないミスもあり、満足のいく結果は得られませんでしたが、残る2大会でのパーフェクトな試合をめざして今後も練習を続けていきます。」
と述べています。
パウエル ヘッドコーチはシンガポールでの若手選手によるプレーを高く評価しており、
「南アフリカにはベテラン選手が何人も残っていますが、今回の若手の活躍ぶりを見ると、今後の代表争いはますます熾烈なものになることが予想されます。若い選手たちは全力を振り絞って試合に挑んだものの、結果が伴わなかったことはとても残念に思います。」
と加えています。
新たに5人が代表デビューを飾った香港大会でも、若い選手たちの勇気ある戦いぶりには目を見張るものがあり、香港で絶対的な強さを誇るフィジーを相手に準決勝で大接戦を展開。
惜しくも決勝進出は果たせなかったものの、ニュージーランドとの3位決定戦では見事な逆転劇で勝利を収め、代表戦初出場のセルビン・デービッド選手は、大会最優秀選手とドリームチームのメンバーに選出されました。
シンガポールでの怪我の具合が心配されますが、ロンドンとパリでの残る2大会では若手による躍動感と勇気溢れるプレーに期待しましょう。
※「写真提供:南アフリカ観光局」
ヨハネスブルグ近郊にあるソウェト
さて最後になりますが、今年南アフリカではネルソン・マンデラの生誕100周年を祝して様々なプロジェクトやイベントが各地で予定されおり、自由と民主主義を勝ち取るまでの長い道のりに残されたマンデラの足跡を辿ってみる絶好の機会となります。
中でもオススメは、ヨハネスブルグ近郊でアパルトヘイトの歴史に触れるソウェトへのツアー。
ネルソン・マンデラは、アパルトヘイト時代の黒人居住区でよく見られた小さな赤レンガ造りの住居をフィラカジ・ストリートに構え、同じ通りの少し離れた場所にはデズモンド・ツツが住んでいました。
ツツとマンデラは、狭い箱の中へ追いやり、人々を抑圧したアバルトヘイト政策の撤廃に向けた長い闘争を先導し、後に2人はノーベル平和賞を受賞。
フィラカジ・ストリートは2人のノーベル受賞者を輩出した世界で唯一の通りとして世界各国から多くの観光客が惹きつけています。
ネルソン・マンデラ生誕100周年を迎える南アフリカを訪れて、皆さんの心に宿るネルソン・マンデラの意志を想い起こしてみませんか?
以上、南アフリカ観光局レポートでした。
記事協力:南アフリカ観光局