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2020-2021シーズンの総括

JTBスポーツブログをご覧の皆さま、こんにちは!
JTBコミュニケーションデザインにてパラアルペンスキー活動をしています小池岳太です。

コロナ禍で大きく左右されたシーズンでしたが、GWの個人合宿も終え、チーム関係者全員無事にシーズンを終えました。ひとえに、チーム関係者、そしてこのような状況下でも競技を支援くださる会社のおかげです。

今期の総括、活動報告をさせていただきます。

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2021年1月 スイス Veysonnazワールドカップにて

見えない敵と戦いながら、今できることを試行錯誤

今シーズン、コロナ禍で随分と例年とは異なった状況でしたが、可能な限り密集を避けた練習体制や、定期的なPCR検査実施、滑走時もフェイスマスク着用等様々な部分を工夫しながら活動してきました。
例年になくスタートが遅れたシーズンでしたが、昨年末の北海道合宿に始まり、強化拠点の菅平高原にて長期合宿を組みながら練習をしてきました。
大会は1月にスイスにてワールドカップ、ネーションズカップ6試合に参戦し、 帰国後2週間の隔離を経て、3月にアジア大会・菅平戦に参加、その後4月アジア大会野沢温泉シリーズは手首の怪我により不参加でした。

今期のすべてのスケジュールを終え、見えない敵に怯えながらも、チームメイト、スタッフ、関係者全員無事に活動終了できましたこと、私個人としても関係者皆様に心から感謝の思いでいっぱいです。

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大会中インスペクション(コース下見)の様子

北京パラリンピックまで早くも残り1年を切り、 本来であれば3月には北京でのプレ大会が実施され、本会場の様子の把握、特に大切な地形の把握等の準備を終えている時期ではありますが、主立つ国際大会は中止が相次ぎ、過去のパラリンピック前とは全く異なる状況の中、復帰のシーズン、今できることの中で最善の準備を進められたシーズンでした。


今シーズンの活動

日本チームとしての活動は主に以下の通りでした。

・8月南半球遠征 → 中止
・10月からの欧州合宿延期 → 中止
・12月からの欧州での下位大会参戦を中止。北海道、菅平合宿実施。
・1月スイス、オーストリア戦遠征は実施。
・2月世界選手権中止。菅平合宿実施。
・3月北京でのプレ大会中止。 → 菅平でアジア大会を実施。
・4月アジア大会 野沢温泉で実施。

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1月 閑散としたチューリッヒ国際空港の様子

スキー競技活動でのコロナ対策

このコロナ禍で、 スキー活動も随分と変わりました。
屋外スポーツのため、屋内スポーツに比べれば活動制限が少なく恵まれてはいましたが、具体的に以下の対策を実施しながらの活動でした。

例えば、
・リフト乗車時に相乗りできるのはコロナ陰性の証明がある選手同士のみ。
・合宿の食事は各自の部屋で食べる、もしくは一般客とスペースを隔離して一方向を向いて
 無言で食べる。海外でも食事準備等はビニール手袋装着。
・部屋は相部屋ではなく個室。(費用は倍!)
・移動には原則公共交通機関は使わず、自家用車で移動。
・定期的なPCR検査、抗原定量検査(いずれも唾液検査)を受け、大会参加時も受付72時間前の
 陰性証明を提出。

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唾液採取によるPCR検査キット

例年の氷河合宿や国際大会を追っていく海外遠征3か月ほどの活動とは随分変わりましたが、むしろ、国内活動が増え、じっくりと自分の技術や道具の設定を見直すことができた事は、2年のブランクがあり復帰した私にはプラスだったなとも考えています。

一人でも陽性者がチーム内から出たら即活動停止を迫られる緊張感溢れるシーズンでしたが、様々な対策を施してリスクに備え、その上で活動を実行してくださったスキー連盟(JPSA)関係者の皆様の苦労はいかほどだったか、コーチ陣のやつれ具合からも察して余りある状況でした。
改めて感謝とともに、来期の北京に向けて結果で応えていきたいです。


来期に望みを繋いだ結果のシーズン

今期の主な結果は、以下の2点でした。
①アルペンスキー5種目中、もっとも高速系種目の滑降種目にてノーポイント→世界ランク19位。
 WC出場可(ランク27位以内がWC出場可能 ※本日現在、来期は未定)。
②北京パラへの日本の国枠増加となる規定ポイント獲得でチームに貢献。

スキー連盟は8月から新年度となりますため、まだ来期の強化指定に入れるかどうかも未定、来期もコロナ禍による試合数減が予想され、北京パラリンピックへの道のりも困難を極める見込みです。

ですが、今期獲得できた結果により最低限来期前半からの国際大会参加は可能であるため、あとはチーム方針に従うのみの状況です。最後まで諦めずに挑戦あるのみと考えています。

GWにて雪上練習を終えオフ期に入りましたので、約半年後のシーズン開幕に向けて、フィジカル強化に向けたランニング、自転車、筋力トレーニングといった練習を母校日体大にて再開している状況です。
手首の怪我も完治させつつ、しっかりと立て直していきたいと思います。


以上、2020-2021期、総括のご報告でした。

大変な状況下で、スポーツの価値が非常に問われている昨今ですが、感染対応に従事してくださる医療関係者皆様への感謝を忘れず、私自身、今後も気を付けて、日々できること、やるべきことに集中していきたいと考えています。

それでは引き続きどうぞ、応援のほどよろしく願いいたします!


JTBコミュニケーションデザイン
パラアルペンスキー
小池 岳太

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