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順調に復帰中です!!
②アルペンスキー競技編

JTBスポーツブログをご覧の皆さまこんにちは!
JTBコミュニケーションデザイン所属、パラアルペンスキー競技の小池です。

現在、順調に平昌パラリンピックの出場権獲得に向けてパラアルペンスキーチームの強化合宿に復帰しています。 8月28日~9月22日まで、チリでスピード系種目の強化合宿として遠征中です。

今回はパラアルペンスキー競技について、報告致します!

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① 8月23日~27日 国立スポーツ科学センター 低酸素合宿兼、各種測定合宿
平昌大会に向けてのJOCの医科学サポートの一環として、夏季体力測定と、各講習(心理、栄養)、その他、チームに物品提供くださる味の素社のアミノバイタル講習や、ふとんのエアーウェーブフィッティング、併せて、28日より始まるチリ合宿の高地対策として低酸素合宿をおこないました。

体力測定では、自転車練習の効果もあってか、乳酸測定(限界まで強度を上げたときの筋疲労測定)は、過去最高値であったことは手応えを感じることができました。
一方で怪我の影響もあり、下半身の筋力やジャンプ測定は以前より劣っていましたので、今後の課題です。

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低酸素室の表示。平地で酸素濃度は21%のところ、気圧はそのまま最大13%台まで濃度を下げて強化します

低酸素合宿としては、練習と生活を低酸素状態に設定したなかでの練習と生活です。 五日間のうち、2,500m~3,500m相当の酸素濃度まで負荷を上げる中で有酸素運動を一日180分行うことと、生活する部屋も同様に設定。

3,000mを超えるあたりから空気もかなり乾き、息苦しく、夜は寝苦しくなりましたが、このあとのチリ遠征の効率を上げるための取り組みでした。
JISSには約一年間リハビリでお世話になってきましたが、ようやくチーム活動に復帰でき、ひと安心の心境でした。

② 8月28日~9月22日 チリ vallenevado(2,800m~3,650m)にて雪上合宿中
日本より陸路を含め30時間の移動で到着、ホテルは3,010mに位置し、9月20日まで缶詰状態の合宿ですが、天候や雪質に恵まれた環境下で徹底して雪上練習を積んでいきます。

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8割を誇る晴天率、硬いですがしっかりと噛む雪は質の高い練習が積めます

現在、10日間の雪上練習前半が終了しましたが、なかなか積むことができないスピード系種目(80km/h~100km/hほど)、全長2kmほどのコースを各国と協同で利用しつつおこなう練習は、復帰としては手応えあり。
技術的にはまだまだ低レベルですが、焦らず着実に決めた課題に取り組んでいます。

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時速105kmで滑走中の様子(写真提供:JPSA)

地形の変化に富み、その上、満足な安全対策(防護ネット)がないため、非常に危険がつきまとうこの地の練習はリスクが高く、一本一本の集中力が問われています。

そして高地の影響は、異常なほどの乾燥により全身の皮膚が簡単に乾き、ひび割れが増えたり、疲労もなかなか抜けづらく、やはり予想以上に身体に負担が掛かっている実感がしています。

ただ、障がい者チームだけでなく、オリンピックの各国トップ選手(ノルウェー、イタリア、オーストリア、カナダ等)が集うこの地は、最高の指標となる選手が多く、彼等のメンタルのタフさや技術の高さから数多くのことを学んでいます。

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一つの種目でも用具セッティングを替え、テストしています
(滑走面の溝のパターンや、ビンディング形状など)

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スキー合宿にも自転車と固定ローラーを持込み、心肺機能の強化を続けています
(音がうるさいため、階段の踊り場です^^)

今後の動きですが、10月には欧州氷河遠征、遠征の合間に国内でフィジカル強化、12月から欧州にて試合開始です。

平昌大会に向け、昨シーズン怪我で改善できなかった技術課題を年内にはクリアしていき、12月下旬~1月のワールドカップで平昌大会の出場権獲得予定、そして合宿を経て3月9日~19日の平昌パラリンピックでの金メダル獲得を目指していきます。

これまでのスキー人生の集大成と覚悟して臨んでいる平昌大会、年齢は35歳となり、フィジカルを上げていくことは容易ではありませんが、スキー技術や戦術への理解、精神面も含めた自分の身体のコントロールは、過去最も充実していると実感しています。

コーチの皆さま始め、JISSのスタッフ、地元の用具メカニック、治療の先生方、そして応援くださる会社等、多くの皆さまのサポートをいただき、“チーム小池”として必ず自分の最高傑作の形を作り上げていきます。

以上、おかげさまで順調に復帰中の様子を2回に分けてのご報告でした。

引き続き、応援のほど、よろしくお願いいたします。

JTBコミュニケーションデザイン所属
パラアルペンスキー 日本代表 小池岳太

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