イメージ

top

平昌パラリンピック前の最後のオフトレーニング期突入!!

JTBスポーツWEBをご覧の皆さまこんにちは!
JTBコミュニケーションデザイン所属、パラアルペンスキー競技の小池です。

一気に夏日が増え、暑くなってきましたね!
現在は、JISS(国立スポーツ科学センター)を中心に、リハビリ期間の仕上げとしてフィジカルトレーニングに取り組んでいる日々です。

イメージ

リハビリ(主に電気治療)と筋力トレーニング(腹式呼吸、ピラティス、加圧などの要素取り入れ)、有酸素メニュー(競歩、自転車)に日々取り組んでいます。
そのなかで特に大切にしていることは、練習の質を維持するための身体のケアと体調維持です。
バランスの良い食事と、毎晩の交代浴(水風呂と湯船を交互につかり血流促進により疲労回復)、そして寝具では、自分の形状(頭と首や肩との落差)に合わせて作成したまくらや、体圧を分散するマットレスを使用しつつ、質の高い休養を重ねることを大切にしています。

イメージ

日常の食事例 バランス良く一汁三菜以上、一日4000kcal目安

■4月、5月の活動概要
・PRP治療(4月の1ケ月間)
膝のさらなる治療を促すべく受診しました。
こちらは、採血した自分の血から、血小板等を抽出し膝の患部に注入することにより、炎症抑制と治療促進を図るもの。受診後の結果、腫れはほとんど引き、残るリハビリは主に筋力強化です。

・4月21日~23日
 スキーメーカー Group Rossignolの春季イベントin野沢温泉スキー場 ゲスト参加

イメージ

イメージ

300名超えの参加者が集い、いち選手としてデモ滑走や指導でお手伝いした様子

・5月7日
八王子小柚木公園にてウォーキング教室ゲスト参加
競歩の基本動作である、“着地する足への軸づくりを大切にする点”は、アルペンスキーにも通ずる基本動作と学んでいます。

イメージ

小池右端(30km日本記録保持者の原義美先生、個人トレーナー丸山主税先生とともに参加)

■チーム活動状況
・4月11日~14日
北海道富良野スキー場にて測定合宿→私は不参加
夏の練習強度に生かすためと、JISSの医科学研究の知見として残すため、立位選手(立っている選手)、座位選手(車いす選手)ともに、スキー中の最大酸素摂取量を測定。 今後のパラ競技の知見としても生かされる測定となったようです。

・5月9日~12日
JISSにて春季体力測定やハイパフォーマンサポート講義→講義のみ私も参加
ハイパフォーマンスサポートの各項目(栄養、心理、ドーピング、映像)のうち、先ほどの3月に実施された平昌ワールドカップでの検証結果フィードバックは、参加できなかった私にとっても非常に参考になっています。

<フィードバック事例>
① 栄養面:
大会時、現地の食事3食の栄養素分析や、各選手が摂取した水分補給量の測定値がどのようにコンディション維持に影響するかフィードバック。

② 心理面:
大会に臨む選手らのイメージトレーニングの様子を個別検証。
→私自身はチーム選手の事例を参考にしつつ、自身の過去3大会のパラリンピックを振り返る等により自己分析し、対応方法相談中。

イメージ

JISS 講義中の様子

以上、4月~5月にかけた活動報告でした。

全ては平昌パラリンピックで最大限のパフォーマンスを発揮するためにはどうすべきか?
日々、自問自答しつつの取り組みですが、多くのサポートをいただきつつ、もっともよいと思う最善の行動を選択し、決めたら後は繰り返すことで備えていきます。

最後に、今季は残雪量が多く、例年の練習拠点としています長野県野沢温泉スキー場でもGWも2m近い豊富な残雪がありました。
4月にオープンしました山形県の月山スキー場は、5月現在でも7mを超える残雪があり、これからがシーズンのスキー場です。
愛好家をはじめ、基礎練習をする選手たちで賑わう地ですが、日本とは思えない圧倒的な雪山のスケールと、新緑が混ざった幻想的な月山スキー場へ、ぜひご旅行の予定を立ててみるのはいかがでしょうか?

それでは引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。

JTBコミュニケーションデザイン
パラアルペンスキー 日本代表 小池岳太

関連記事