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リハビリの近況報告と母校からの激励メッセージをご紹介します!

みなさま、こんにちは!!
JTBコミュニケーションデザイン、パラアルペンスキー競技の小池岳太です。

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ようやく本格的な冬の気候となり、本州各地のスキー場でも降雪情報がみられるようになってきましたね。
私たち、パラ・アルペンスキー界では、10月後半より世界各地で今季の試合が始まっていますが、日本チームは現在、オーストリア・インスブルック近郊を拠点にして強化合宿中です。

今季の主要大会であるワールドカップは、15日からオーストリア(Kuhtai)、19日よりスイス(St Moritz)にて開幕となり、以降は3月下旬まで、6ヶ国7会場31試合を行っていくスケジュールとなりますが、現在リハビリ中の私は、シーズン後半戦のワールドカップ復帰を目指しています。

なお、今シーズンの総合成績(規定のポイント、ランキング)をもって、平昌2018冬季パラリンピックの内定が、来夏より順次決まっていく流れとなります。

さて、JISS(国立スポーツ科学センター)でのリハビリ生活も3か月目が過ぎ、いよいよ雪上練習復帰も見えてきました。

そこで、今回はJISSで受けているリハビリのサポートと、近況の講演についてご報告いたします!!

<リハビリについて>
リハビリは9~19時までとなり、大まかな内容は以下の通りです。

①温熱療法:患部に様々な電気治療器を充てて、治療促進を図る。
②姿勢改善、筋力トレーニング:姿勢や身体のバランスチェックから始まり、弱い部分を個別に診断し、強化を図る。
③ハイパフォーマンスサポート(一部):低酸素室での有酸素運動や、無酸素運動による持久力強化。

■リハビリ室の治療スペース
温熱療法として、炭酸泉→電気治療機器(ラジオ波、超音波、立体動体波、微弱電流など)を、午前午後ともに患部に充てるメニューからスタートです。

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電気治療器による治療……様々な機器を使うことで血行促進を図り、飛躍的に回復期が早まっていると実感できます

■リハビリ室のトレーニングスペース
選手個別に姿勢などのチェックをし、弱点を洗い出して強化ポイントをトレーナーと協議するところから始まり、日々、徐々に負荷が上がったり、メニューが更新されていきます。
全競技の選手にとって必要な体幹の強化を、ゴムチューブ、手足に付けるウェイト、股に挟むメディシンボールなどで矯正しつつ行います。 非常に地味なメニューが多いのですが、怪我の再発防止には欠かせない強化となるので、皆、冬でも汗だくで取り組んでいます。

※水泳界の金メダリストや、プロテニス選手、Jリーガーの皆さん、新体操の選手など、実力のある選手たちのトレーニング姿を目の当たりにできることも、非常に刺激になっています!!

スリング……仰向けや横向きで足を乗せて体を浮かせ、臀部周りや、内転筋群を鍛える器具

■低酸素室での持久力向上の練習
部屋を標高2,000~3,500mほどの酸素濃度に設定して、練習を行います。 短期間で効率よく持久力を向上できますが、低酸素状態の為、負荷は常酸素の比ではありません。

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この日は2,164m、低めの設定でした

■その他JISSならではの施設
・食事

体重増加が必要な私のノルマは最低3,600cal以上、主食(炭水化物は、やはりご飯)、主食(主に肉、魚によるタンパク質)、主菜(主に緑黄色野菜)、副菜(具たくさんの味噌汁)、フルーツ(ビタミンC)といったように、バランスよく選びます。 ノルマ達成のためには、自分の思う以上に多く食べていく必要があります。

・水風呂
毎晩、交代浴をすることで疲労回復がかなり進みます。
冬季は水温も12~13度と下がっていますが、気合で全身を浸かり、翌日に向けて少しでも疲労の軽減に努めます。

<講演報告について>
Tokyo2020オリンピック・パラリンピックを迎えるにあたり、全国でオリンピック・パラリンピック教育が推進されているなか、11月は、3件の講演をさせていただきました。

◆11月9日:横浜市市ヶ尾小学校 6年生
◆11月16日:長野県松本筑摩高校 定時制(午前・午後部)全校生
◆11月30日:武蔵野市第四中学校 1年生

すべて、「自分の可能性を信じて」と題して話しました。

内容は、パラリンピックについて冬季競技中心に紹介したり、大会の歴史から現在までの国内での移り変わり、そして私なりに感じているTokyo2020大会やその先に向けた、障がい者を取り巻く環境を含め、今後の理想形を伝えています。

お話しすることは、なかなか難しいことですが、一人でも多くの児童や生徒の皆さんの視野が広がり、「今後の人生に向けて前向きにチャレンジしていこう」、と思ってもらえる機会となることを願って、取り組ませていただいています。

最後に、冒頭写真の件ですが、7月に講演させていただいた母校の小学校(長野県岡谷市小井川小学校)2年生より激励メッセージをいただいた報告です!!

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今回怪我をしたことをどこからか聞いてくださり、皆さんで作ってくれた今回のメッセージ集。
子供たちのストレートな「頑張れ!!私も頑張るから!!」というメッセージ達に、正直、心震える思いです。

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何としてもリハビリからの復帰を成功させ、来る2018年の平昌大会での大活躍を胸に、改めて活動していこうと思います。

以上、JISSのリハビリレポート含め、近況報告でした。

引き続き、応援のほど、よろしくお願いいたします。

JTBコミュニケーションデザイン
小池 岳太

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