2016夏季遠征終了と近況レポートについて
皆さま、こんにちは!
JTBコミュニケーションデザインの小池岳太です。
日本勢過去最多のメダル数獲得となりました、リオデジャネイロ・パラリンピックも終了しましたね!
連日のNHKでの生放送や、インターネットの中継は、これまでに無いことでしたし、多くの皆さまにパラリンピックの実際の競技を見ていただける機会になったと思います。
帰国後のパラリンピアンに何人か会いましたが、皆さん口々にブラジル国民の皆さんの熱い応援に大きな力を貰えたそうですし、前評判を裏切る非常に良い大会だったと話していたのも印象的でした。
2020に向けていよいよスタートを切った中、私たち冬季・2018平昌を目指す競技団体の活動も、ますます活発になっています。
パラアルペンスキーチームは、8/18より1ヶ月間実施された南半球雪上合宿が終了し、9/26~30は国立スポーツ科学センターでの秋季体力測定合宿を行っていました。
今回は、風洞実験として、60~120kmまで段階的に風をあてていただき、クローチングという低姿勢で様々なフォームを試して、風の抵抗を数値化する実験も受けました。
風洞測定中の片足切断・三澤選手の様子(SAJD提供)
私のように立って滑る立位選手と異なり、座って滑る座位の選手たちは、チェアスキーと呼ばれるマシンを使用します。
今回、チェアスキー陣は、フルカーボン製のカウルを被せたりと、マシンを大幅に改良していましたので、非常に良い測定ができた様子でした。
普段は、健常者のスキージャンプの選手たちなどが多く使用している施設ですが、パラ競技団体も使用できることに、ただただ感謝です。
チームはこの後15日より、欧州遠征に入ります。
その他、パラクロスカントリー・ノルディックチームも、欧州の氷河での夏季遠征や、平昌でのコース下見の合宿を行い、着々と準備を進めている様子です。
さて、8/18から参加してきましたパラ・アルペンスキーチームの南半球雪上合宿ですが、練習は非常に充実した内容となりました。
前半のニュージーランド・Cardronaスキー場での10日間は、連続の悪天候により、終始低速での基本練習でした。
後半のチリ・Vallenevadoスキー場では、打って変わって連日の快晴で、雪も非常に硬く安定した雪質、そして長いコースレイアウトのスキー場の為、内容の濃い練習が積めました。
国内では、練習を積むことが困難な高速系種目を主に行いましたが、2km弱のコースで100kmオーバーの練習を反復できたのは非常に大きい経験になると思います。
障がい者スキーチームのみならず、健常者のアルペンスキー強豪国である欧州各国が集うのも、納得の地でした。
一つ残念なお知らせになりますが、私自身が後半の滑降の練習で転倒があり、膝を少々痛めました。
帰国後に精密検査を受けた結果、幸い大事には至らず、しばらくのリハビリを経れば、年内の復帰は見通しが付いてきている状況です。
現在、北区にあります国立スポーツ科学センターにて、リハビリを兼ねた個人合宿中ですが、様々な電気治療器を日々患部に充てて回復を促進することと、筋力トレーニングとして今後の怪我を防止するべく、姿勢を改善するメニューや、体幹、殿筋周りの強化と、地味ですが大きく変革できそうなサポートをいただいています。
そしてバランスの取れた食事も獲り続けることで、早期復帰を目指しています。
それでは以上、南半球アルペンスキー合宿終了と、近況のレポートでした。
よろしくお願いいたします。
INFORMATION
10/10(月)体育の日に、「2016スポーツ祭り」が北区のJISS(国立スポーツ科学センター)、NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)にて、当社JTBコミュニケーションデザインが運営を担当して開催します。 22競技、84名のオリンピアン・パラリンピアン・アスリートが集う、一大イベントで、私も一部で参加します。 基本的には予約制ですが、当日参加が可能な体験もありますし、日頃入れない施設を見ることもできますので、多くの皆さまのご来場をお待ちしています。
JTBコミュニケーションデザイン 小池 岳太