台南のノスタルジックな歴史古都、安平をゆっくり散策 (2023年5月)


JTB台湾マイバスチーム

台南に滞在するなら町の中心から少し離れた、海沿いに発展してきた古都、安平(アンピン)もオススメ♪のんびり街中をお散歩しながら知らなかった台湾の歴史や自然景観、古都の町並みを楽しんでみてください。安平は、昔は「大員(ダイワン)」と呼ばれており、これが現在の「タイワン(台湾)」の語源になったという説もあります。ここは台湾発展の歴史を知る上で欠かせない街なのです。

オランダ統治時代の跡と古都安平の街並み

大航海時代の17世紀、オランダが台湾を統治していた時期に開かれた歴史ある街、安平には現在も当時建てられた赤いレンガ造りの城「安平古堡(ゼーランディア城)」の一部が史跡として残っています。
他にも、19世紀の城塞跡「億載金城」やガジュマルの木が英国の貿易会社「徳記洋行」の倉庫跡を覆い尽くし、まるで自然が作り上げたアートのような「安平樹屋」、夕暮れの景色が素晴らしい塩田など、たくさんの見どころがあります。

安平のメインストリート「安平老街」では多くの屋台やお店が並びいつ行っても賑やかです。南国ならではの新鮮なフルーツを使ったスイーツや店先で作られたばかりのエビチップスを試食したり、冷たいものを飲んで一休みしましょう。安平には他にも美味しいご当地グルメがたくさんあります。甘すぎない黒糖シロップやタピオカなどのトッピングを乗せて食べる「豆花」や豆乳で作ったかき氷、エビや椎茸の出汁が効いた「担仔麺」、牡蠣やエビを使った春巻きやオムレツなど、台南グルメの数々をお試しください。

安平へのアクセス

台北から訪れる場合は、台湾新幹線に乗り台南駅で下車します。
乗車時間は1時間46分~2時間、指定席でNT$1,350元(約6,000円)です。(2023年5月現在)
新幹線台南駅から安平の主要観光スポットまでは、車で30分ほど。
人数が多ければ新幹線の駅から直接タクシーで安平エリアまで行くのも便利です

新幹線台南駅は在来線の台鐵沙崙駅に繋がっており、
沙崙駅から台南市中心部の台鐵台南駅までは片道約23分でNT$25元(約110円)です。(2023年5月現在)

台鐵台南駅からは安平方面行きの路線バスも運行しており、「安平古堡」または「安平樹屋徳記洋行」のバス停で下車すればOK。時間帯によりますが、20~30分間隔で運行している「2番」のバスが、本数が多く、利用しやすいでしょう。他にも、台湾好行という観光客の方向けの主要観光地に停まる路線の「88府城巡迴線」や「99安平台江線」が利用できますが、こちらは本数が少ないので時刻表を見ながら予定を立てましょう。詳細は、最新の時刻表でご確認ください。

台南のバス情報サイトはこちら
大台南公車 / Tainan City Bus
https://2384.tainan.gov.tw/NewTNBusWeb/index.html?Lang=jp

台湾好行 / Taiwan Tourist Shuttle service
88府城巡迴線 (2023年5月現在週末のみの運航)
https://www.taiwantrip.com.tw/Frontend/Route/Select_p?RouteID=R0009

台湾好行 / Taiwan Tourist Shuttle service
99安平台江線 (2023年5月現在週末のみの運航)
https://www.taiwantrip.com.tw/Frontend/Route/Select_p?RouteID=R0010


それでは安平の主な観光ポイントをいくつかご紹介しましょう。

日本軍対策だった要塞「億載金城」

安平古堡の城壁跡から南へ1.6kmほど、運河を越えた先の海沿いには、清統治時代の19世紀末、イギリス製の大砲を設置した要塞「億載金城」があります。当時、すでにオランダが建てた安平古堡は使われていなかったため、この城に使われていた赤レンガをこちらで再利用したとのことです。億載金城が安平古堡と同じような赤い色をしている理由はこれです。
残念ながら、現在、設置されている大砲はすべてレプリカ。オリジナルのアームストロング砲は、戦乱期に喪失してしまいました。ちなみにこの要塞、当初は日本軍による海からの侵攻を防衛するために建設されました。
億載金城へのアクセスは、台南駅から14番、88番のバスで「億載金城バス停」で下車します。

「億載金城」の名には、「1億年もつ鉄壁の要塞」の意味が込められていたそうです

緑がまぶしい!四草グリーントンネル

安平の海沿いには、広大な湿地帯があり、「グリーントンネル」の呼び名で知られるマングローブ群生地があります。湿地帯にある「四草生態文化園区」では、訪れる観光客向けに、マングローブが生い茂る緑のトンネルへ行く船のツアーが人気です。
遊覧コースは、30分と70分。船の上には、日差しを遮るものがないので、わらで編んだ笠を貸してくれます。しばらく進むと、マングローブの枝で頭上を覆われた緑のトンネルに到着!水面にも、マングローブの緑が映り込み、透明感ある風景が大人気です。船の上からゆっくり写真が撮れるように、安全な場所で船を止めてくれるのも嬉しい心遣いです。

この風景の中に入りこんで、心身ともにリフレッシュ!

夕暮れ時に訪れたい!フォトジェニックな井仔脚塩田

台南を代表するもう一つの自然景観が、歴史ある塩田です。安平の北に位置し、展望台に上がれば、真っ白な塩田がいくつも連なる景色を望むことができます。この「井仔脚塩田」は、台湾で最も古い瓦盤式の塩田でしたが、2002年、3世紀超の歴史に幕を下ろし、現在は伝統的な塩田文化を伝える観光スポットとなっています。

世紀以上の歴史を誇る塩田。現在は観光名所に

ここで生産される塩は、近くの売店で購入できます。また併設されたイートインでは、この塩田で作ったにがりを使った出来立ての豆花や、塩が自慢のフレンチフライやフライドチキン、塩のアイスクリームなどを売っています。

観光客が塩田での作業を体験できるよう、一部エリアのみ足を踏み入れることもできます。ここで昔ながらの道具と一緒に記念写真を撮るのも楽しい思い出になりそう。
そして、ハイライトは夕暮れ時。真っ白な塩田が、夕焼けの空や雲の織りなす光のマジックを映し出し、幻想的な光景が出現します。

公共交通機関によるアクセスは、こちらも台南駅からバスになりますが、乗り換えが必要である上、本数があまりないのが難点です。歴史遺跡から自然景観まで、安平には見どころがたくさんあるのですが、海沿いに南北に広がって点在しているため、人気スポットを効率よく一日で巡るなら、やはりツアーが断然おすすめです。

JTBが企画する安平エリアを訪れるツアーでは、億載金城やグリーントンネル、塩田のほか、ミシュラングリーンガイド台湾版で三ツ星スポットに選ばれた豪華絢爛なお寺・南鯤鯓(ナンクンシェン)代天府も参拝します。

JTBが企画するツアーは台北発と高雄発をご用意♪
高雄に滞在中の方も高雄から台南への日帰りツアーにご参加頂けます★

ミシュランガイドも絶賛した美しい寺院「南鯤鯓代天府」。

初めて台南を訪れる方にオススメ★ 安平エリアと台南市内の主要観光スポットを巡る日帰りツアーもご用意♪

初めて台南行く方にオススメしたい日帰りツアーが、台南市内の王道観光スポットをギュッと詰め込んだコース。安平エリアでは安平古堡や安平樹屋を見学。昼食は台南を代表するグルメ「担仔麺」に舌鼓を打ち、赤崁樓・林百貨店・神農街・台南孔子廟や台南の下町エリア府中街などを巡ります。
台北からも高雄からも日帰りで楽しめる台南1日ツアーはいかがですか?

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