台北から楽々日帰り観光旅行!台中への行き方

JTB台湾
飯田尚美

台湾最大の大都会、台北の喧騒に疲れたら、次は台湾第2の人口規模を誇る都市、台中にぶらりと出かけてみませんか。歴史ある街並みには、日本統治時代の面影を残しつつ、現在はカフェにもなっている宮原眼科の建物や、旅情を誘う石畳が残り、郊外に足を延ばせば、温泉や豊かな自然景観が広がっています。
台北から台中までの移動手段は、公共の交通機関が整っていて便利です。スピードと効率重視なら台湾の新幹線、旅情を楽しむなら特急列車、旅費を節約するなら高速バス、という選択肢になります。
台湾の鉄道システムは、日本とよく似ているので、初めての利用でも、比較的、分かりやすいのではないかと思います。また指定席のある特急列車や新幹線は、列車内が清潔で快適。車窓からのんびり景色を眺めながら、安心して過ごすことができます。
台北から台中へ向かう路線を走っているのは2つ、台鐡と高鐡です。台鐡というのは、台湾鉄道のこと。一方、高鐡というのは高速鉄道、日本でいうところの新幹線です。「台湾新幹線」と呼ばれる場合もありますが、台湾の駅などでは「高鐡」と表示されています。

かつて眼科だった建物の二階にはカフェが。散策の合間にひといき。

旅情あふれる小旅行!台鐡で台中へ

台鐡の「自強號」(特急列車)を利用すると、台北から台中への所要時間は、台北車站(台北駅)発で2時間15分。運賃は片道375元(約1500円)です。また台鐡の台中駅は、町の中心部にあり、便利なロケーションなのもありがたいです。駅舎はレンガ造りのノスタルジックな建物。鉄道ファンの方は必見です。
切符は、券売機または窓口で購入します。窓口では、出発時間の希望がある場合は、メモなどを用意して伝えましょう。特になければ、その時点で一番早い列車を案内してくれます。そのほか、片道か往復か、一人旅か同行者ありか?などを確認されます。座席指定になっているので、切符には、乗る列車の時刻、出発ホーム、指定席の座席番号と車両が書いてあります。

海や航海の安全をつかさどる神、媽祖が奉られた鹿港の「天后宮」。大規模な廟でにぎやか!

新幹線ならあっという間!高鐡で台中へ

台湾版の新幹線、高鐡で台中へ向かう最大のメリットは、移動時間が片道わずか1時間ほどと短いことです。時間帯によっては、なんと50分で到着できる場合もあります。その分、運賃は他の交通手段より高くなり、普通席で片道700元(約2100円)、自由席でも675元となります(2017年9月現在)。
ご注意いただきたいのは、高鐡の台中駅は、台中市烏日区にあり、町の中心部から少しはなれているという点です。駅舎は、台鐡の台中駅とは違い、無機質なコンクリート造りで、あまり台湾らしい風情はありません。台中の中心街へ向かう場合は、ここから台鐡の新烏日駅まで歩き、そこから同・台中駅まで10分ほどとなります。また高鐡が運行する無料シャトルバスも走っていますので、これを利用してもよいでしょう。シャトルバスは、中心部にある台中公園が終点です。

台中市にある彩虹眷村は一見の価値ありです

お財布にやさしすぎる!高速バスで台中へ

3つ目の高速バスは、とにかく安価に台中まで足を延ばせるのが魅力。片道210元(約630円)と破格なので、台湾でも、時間はあるが旅費を抑えたい学生やバックパッカーからの支持が強いです。深夜運行の便もあります。安いかわりに、居心地が悪いのでは?と心配になるかもしれませんが、座席もゆったり配置されています。
台中への高速バスを運行しているバス会社は、統聯客運と國光客運の2社。それぞれ台北駅近くにバス停留所があり、そこから出発しています。 JTBでは、台中のおすすめスポットへ、効率よくご案内する現地発着ツアーを企画しています。往復はスピーディで快適な台湾新幹線を利用。台中到着後は、中心街はもちろん、電車での移動が必要となる郊外の鹿港や高美湿地などの景観スポットへもご案内いたします。ツアーの詳細は以下へ。

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