中秋の名月は、台湾の絶景スポット日月潭で堪能しよう
“太陽と月の湖”という風流な名前の日月潭とは?
日月潭は、‘台湾のヘソ’などと呼ばれる通り、台湾全体のちょうど真ん中、南投県にある湖です。台湾最大の湖で、広さは約8平方キロメートル。周囲の長さ37km。水深は、最も深いところでもっとも27mあります。
周辺には、台湾の原住民サオ族が暮らしており、湖に浮かぶラルー島は、サオ族にとって祖先の霊が宿る聖地となっています。このラルー島をはさんで、北側が丸く太陽の形、南側が月の形をしていることから、「太陽と月」を意味する風雅な名称がつけられました。
台湾屈指の観光地としても有名で、アウトドア派なら、淡水魚の釣りや、周辺の遊歩道やサイクリングコースが楽しめます。歴史に興味がある方には、付近にある文武廟や、慈恩塔、玄奨寺などの旧跡めぐりもおすすめでしょう。日月潭は、夕日が美しい絶景スポットとして知られています。特にこれからの秋の季節に訪れる方は、日月潭で見る中秋の名月は必見。台湾八景の一つにも数えられています。
実は日月潭では霧がよく出ます。薄もやの中で見る夕暮れは、これはこれで、なかなか幻想的なのですが、秋になって空気が乾いてくると、霧は少なくなり、月がよく見えるようになります。特に、月が湖に映し出される光景が人気で、これがお目当てで訪れる人も。秋に台湾旅行を計画中の方は、ぜひ足を延ばしてみてください。 台北からのアクセスは、台中駅から南投客運バスで約2時間半。集集線水里駅からは、豊栄客運バスで約20分になります。
中秋の名月のころ、湖を3000メートル泳ぐスポーツイベント開催
楽しみ方が盛りだくさんな日月潭ですが、毎年秋には、スポーツベントが開催され、年々、台湾のみならず、海外からの参加者も拡大しています。
なかでも9月に行われるユニークなスポーツイベントが、日月潭遠泳大会です。ここが秋の月の名所に数えられている、というのは前述したとおりですが、中秋の名月の時期、いつもは遊泳禁止の日月潭がスイマーたちに開放されます。同大会は、1983年にスタート。最近では台湾のみならず、世界中からスイマーたちが集まるようになり、参加者数は2万人を突破。毎年、参加者の募集を開始すると、あっという間に枠が埋まってしまう人気ぶりとか。2017年は、9月24日に開催される予定です。
遠泳大会のスタート地点は、朝霧埠頭。ここからゴールとなる伊達邵埠頭まで、約3.3キロメートルのコースを泳ぎます。参加条件は、満10歳以上であること、心身ともに健康で、長距離の遠泳能力があること。なお、未成年の場合は、全行程の責任を負う救助者がいる団体に属していることが条件となります。10人以上のチームで参戦する団体戦へのエントリーも可能です。
申込の際には、遊泳能力を証明する書類や、自己負担で申し込んだ保険のコピーなどが必要になりますが、このイベントの目的は、あくまで日月潭の風光明媚な景色を楽しみながら、ゆっくりと遊泳すること。記録を競う水泳大会ではないので、参加する遊泳者は、ビート版やヌードル(細長い浮き)などをレンタルして装着、湖へと入ります。大勢のスイマーたちが、続々と湖を泳ぐ姿は圧巻です!参加者には、お弁当、飲み物、記念品、水泳帽、遠泳証明書などがプレゼントされるそうです。
ちなみに日月潭では、年間を通じて、他にもいろいろなスポーツイベントが開催されています。今回、ご紹介した遠泳大会のほかにも、マラソン大会、湖上のカヌーマラソン、自転車ロードレースなど、種目はさまざまあります。風光明媚な湖を、ちょっと違う方法で楽しんでみたい方、体力には自信あり!という方におすすめです。
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