台湾の秋の縁起物「柿餅干し」とは?日帰りで参加できる秋冬限定の新竹ツアー♪


JTB台湾マイバスチーム

亜熱帯の島・台湾では、季節が秋に移る9月中旬から、「柿餅」作りが始まります。柿餅とは干し柿のことで縁起物とされています。台北の南西にある新竹県新埔地区は柿餅の名産地として知られ、この時期になると人々は柿餅作りに大忙し。町は柿の甘い香りに包まれます。日本とはちょっと違う台湾の柿餅作りをJTB現地スタッフがご紹介します。

日本のそれとはちょっと違う台湾の干し柿「柿餅」

柿餅づくりのシーズン、台湾の秋とはどんな気候?

台湾は8~9月の台風のシーズンが過ぎる10月頃から天気が安定して気温が下がり始め、秋の気配が漂うようになります。とは言っても亜熱帯の島ですので、台北では25℃前後ありますが、夏の暑さが和らいで、街の散策が楽しくなってくるシーズンです。

9月には中秋の名月を楽しむ「中秋節」がありますが、10月には中華民国誕生の日とされる「国慶節」(10月10日)や、中華民国への編入を記念する「光復節」(10月25日)の祝日があります。 少しずつ気温が下がって晴れの日が増えてくると本格的になるのが、「柿餅」作りです。 9月に入ると柿餅の名産地として知られる新竹地區では「九降風」と呼ばれる、乾いた強い季節風が吹くようになります。この風のおかげで柿餅がおいしく干しあがります。

台湾の「柿餅」とは?日本と少し違う台湾の干し柿を知ろう

「柿餅」というのは砂糖や添加物を使わず、自然に乾燥させるドライフルーツのこと。日本の干し柿とよく似ています。ドライフルーツとはいっても食感は日本の干し柿より柔らかめで、トロっとした舌触りと柿の甘さが魅力です。日本では、干し柿は吊るして乾燥させるのが一般的ですが、新竹県では、皮を剥いた柿をヘタを下にしてざるに並べ、棚に置いて乾燥させるのが一般的です。

柿餅になる柿は、「石柿」「牛心柿」「筆柿」などです。 柿餅は、そのままで食べても美味しいのですが、料理の素材としても使われます。柿餅と骨付きの鶏もも肉を煮込んだスープ「柿餅鶏湯」は特に有名です。また残った柿の皮を使っての柿渋染めも知られています。柿渋の濃淡を上手に使って、まるで水墨画のように布を染めることもあります。日本ではなかなか見られない染め方です。

新竹県の中でも新埔地区の「柿餅」は、台湾だけでなく中国本土や香港でも知られる名産で、柿餅作りは、毎年9月中旬~12月の恒例行事となっています。秋の風物詩のひとつなのです。この柿餅作りの様子は見学することができます。有名なところでは、味衛佳柿餅觀光農場などがあります。

味衛佳柿餅觀光農場
・住所:新竹縣新埔鎮旱坑里11鄰35號
・電話:03-589-2352
・交通:台湾高鉄新竹駅からタクシーで約20分

青い空の下に干された柿。台湾の秋の風物詩です。

柿餅の作り方は?

新埔地区のいたるところでみられる柿餅作りの風景。写真でご紹介しましょう。

柿は手で剥いたり、機械(写真奥)で剥きます。

剥いた柿は丸いザルにきれいに並べられます。

干していきます。

いかにも縁起よさそうな「柿餅マダム(?)」はカメラ愛好家のみなさんにも大人気でした。

新竹県は、客家のレンガの街並みがあちこちに残る情緒あふれる地域です。

MyBusでは秋冬期間限定で干し柿の里「新埔」とレトロ街「北埔老街」の二か所に立ち寄れるツアーを開催♪甘い台湾の干し柿を見た後は柿渋型染め体験も出来ます! 客家文化の街で客家料理の昼食を召し上がっていただいた後は北埔老街散策にもご案内。途中、名物「擂茶」もご賞味頂けます♪

秋が深まるこの時期は、散策にもってこいの気候です。まだまだ知らない魅力いっぱいの新竹へ、新しい体験をしに行ってみませんか?

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