親子で楽しめるニュージーランドの国立海洋博物館
ニュージーランド最大の都市、北島に位置するオークランド。市街中心部ヴァイアダクト・ハーバーの近くに国立海洋博物館(マリタイム・ミュージアム)があります。ニュージーランドの海洋史を多彩なコンテンツで紹介する同博物館は、オークランドの人気観光スポットのひとつ。インタラクティブに楽しめる展示も多いのですが、今回は子供から大人まで家族で学びながら楽しめる2つのデジタルコンテンツをJTB現地スタッフが紹介します。
子供も大人も楽しめる体験型展示
マリタイム・ミュージアムとも呼ばれる国立海洋博物館では、古くはポリネシア人が太平洋を航海する際に使ったカヌー、大航海時代の帆船、ヨーロッパからニュージーランドへの移民船、客船、レースやレジャー用のヨットなど航海にまつわるさまざまな船をはじめ、沈没した船から引き揚げられた遺品なども展示されています。博物館に入ると、まずはシアター「Te Waka」へ。ニュージーランドに最初にやって来たとされるポリネシア人がどのように太平洋を航海し、この地に辿り着いたかをCGアニメーションを駆使して分かりやすく紹介しています。館内はいくつかの展示エリアに分かれていて、移民船のエリアでは、自分自身が移民になって大海を航海しているような演出がなされています。狭い移民船内が再現され、床がゆれているような・・。そんなリアルな仕掛けも。
ヨットを操作、チームで楽しむ疑似体験ゲーム
今回ご紹介する2つのデジタルコンテンツは、伝説のピーター・ブレイクに捧げる(A Tribute to Sir Peter Blake)展示スペース「Blue Water Black Magic」にあります。ここには世界最高峰の国際ヨットレース「アメリカズカップ」で、1995年にニュージーランドチームが優勝した際のレーシングヨット「NZL32(Black Magic)」を展示しています。
ここでおすすめしたいのが、Teamwork ChallengeというNZL32を操作するヨットレースの疑似体験ゲームです。テーブル画面にあるコントローラーを6人がそれぞれに操作し、チームが協力して風上マーク(Windward Mark)を目指します。戦術家用、操舵手用、帆の調整や巻き取り担当者用と、それぞれのコントローラーはまるで本物の舵であり、巻き取り装置になっていて、操縦の仕方によって画面に映し出されたNZL32が右や左へと進みます。詳しいルールが分からなくても、ついつい本気になって風を読みながらヨットを“操縦”。歓声を上げつつ必死に操縦する親子を見ているだけで、こちらも力が入ります。
タッチパネルでヨットをデザインしよう!
同じ展示スペースには、ヨットをデザインするシミュレーターも。操作用のタッチパネルに映し出されたヨットの設計図を見ながら、画面をタッチしてヨットのパーツを好きな形にデザインしていきます。自分のヨットがどのようにデザインされているかは、別のディスプレイ画面で確認でき、リアルタイムにデザインしたヨットがどのように動くか表示されます。船のバランスを考えつつ、ヨットを作り上げていきます。日頃、タブレットに慣れ親しんでいる子供たちはすぐにタッチ画面にも慣れ、夢中でデザイン。
マリタイム・ミュージアム(国立海洋博物館)は、見るだけの展示ではなく、インタラクティブに楽しめる展示と体験が魅力。週末には帆船テッドアシュビー号に乗船して、約1時間をかけてワイテマタ湾を一周できるハーバークルーズも実施しています。JTBではハーバークルーズとランチを組み合わせた現地発着ツアーを提供しています。